山村美紗サスペンス 黒の滑走路

  • #1

    黒の滑走路~禁じられた一族~

    羽田空港署の刑事、今井陽子(浅野ゆう子)はいつものように空港内を警ら中だった。そこへ、空港の立体駐車場に女の変死体発見、という連絡が入る。すぐに駆けつけると、すでに鑑識係の及川華絵(山村紅葉)らが現場で慌ただしく動いていた。殺されたのは、野上治美(黒沢あすか)という輸入雑貨店の社長だった。父親は3カ月前に亡くなった桐山精密機器元社長の桐山清吉。町工場ながらNASAとも取引のある金属加工機器の会社だ。早速捜査本部が設けられ、警視庁からも刑事がやってきた。陽子は警視庁の宗像勇吾(遠藤憲一)と組むことになった。本庁では「剃刀宗像」と呼ばれる切れ者だが、陽子は「剃刀だからといって切れるとは限らない」と捜査会議を仕切っている宗像をにらみつける。陽子の後輩の冷泉春樹(音尾琢真)は、そんな陽子を見てひやひやする。陽子と宗像が殺された治美の夫、野上雅彦(野村宏伸)を訪ねると、治美は兄の桐山一輝(松永博史)と父の遺産をめぐってもめていたと聞かされる。治美は十数億は下らない遺産を受け取れなかったという。その真相を聞くため、現社長の一輝を訪ねて桐山精密機器に向かう二人。治美は、“特別受益”といって、父が生きているうちに遺産に相当する財産を受け取ったため、遺産は相続できないことになっていた、と知らされる。清吉の遺書には前妻との子、樺沢潔(永島敏行)に財産の三分の一を相続させる、と書いてあったが、その樺沢はすでに相続放棄していることもわかった。直接樺沢に会って話を聞くも、なぜ放棄したのか理解できない宗像。陽子は、捜査の合間に携帯のメールをこまめにチェックする宗像の姿を観察していた。どうやら10年前に別れた妻と娘がいるようだ。再び桐山一輝社長を訪ねて会社に二人が向かうと、工場長の田川重光(渡辺裕之)が、社長は福岡に出張に行った、と応対した。しかし、そこへ福岡の取引先から社長が来ていない、という連絡が入る。陽子と宗像は一輝の行方を捜すが…。

    <出演>
    浅野ゆう子/遠藤憲一/山村紅葉/音尾琢真/中村靖日/山口竜央/松永博史/黒沢あすか/野村宏伸/永島敏行/相島一之/水沢アキ/渡辺裕之 ほか

    初回放送日:2019/06/11

  • #2

    黒の滑走路2~花婿がみた悪魔~

    羽田空港署の刑事・今井陽子(浅野ゆう子)は今日も空港の出発ロビーで置き引きの取り締まり中。そこに一本の電話がかかってきた。羽田空港ホテルで一人の男が殺されたというのだ。現場に向かうと、鑑識の及川華絵(山村紅葉)が部下に指示を出している。華絵が指差した被害者の頭部を見ると、不自然な形で頭髪が切り取られていた。男は牧村剛男(前川泰之)といって、ハワイから新婚旅行で帰国したばかりだった。帰国した次の日に友人を招いて結婚パーティーを開き、その晩のこと。新妻の静香(原幹恵)はパーティーに招いた同級生の部屋で飲んで、朝自分の部屋に戻ったところ、夫が刃物で刺されて倒れているのを発見した。早速捜査本部が設けられ、警視庁から宗像勇吾(遠藤憲一)がやってきた。陽子は宗像のことを根底では認めつつも、会えばけんかする仲だ。「まさかまたあなたと組むなんてことないわよね?」「俺もそれだけは勘弁してくれと言ったんだ」と早速小競り合いを始める始末。剛男の遺体を確認した弟・順次(田中幸太朗)に陽子と宗像が事情を聞くと、静香はもともと中洲の高級クラブのナンバーワンで、兄の遺産目当てとにらみ、結婚を反対していたという。また、静香は内縁関係にあった旅行会社社長の宮本恒行(岡本光太郎)という男と切れていなかったことも明かした。静香と夜通し飲んでいた同級生にも話を聞くと、静香が朝方一度部屋を出て行った事実が分かった。静香は酔いざましに出たとごまかすが、宮本と駐車場で会っていたことが判明。しかし、静香は宮本には生活費を渡していただけで、永井朱美(中山忍)という剛男と付き合っていた人妻が殺したに違いない、と主張する。陽子と宗像は身柄を確保された宮本から事情聴取する。旅行会社の資金繰りが苦しくなり借金を抱えていたが、殺す必要はなかったという。静香が剛男と結婚した狙いは離婚で、剛男と朱美が不倫していたことを知った宮本は、離婚すれば慰謝料をふんだくれるとにらんだのだ。剛男の通夜で、静香が順次と妻の愛(高岡早紀)につかみかからんばかりの勢いで何か言っている。義妹の愛に剛男との婚姻届を出すよう頼んでおいたのに、提出されていなかったというのだ。愛はうっかりした手違いがあり受理されなかったと謝るが、静香の怒りはおさまらない。過去に剛男の秘書を5年以上やっていた愛は、3年前からは順次の秘書となり、結婚に至ったという。優秀な秘書で結婚後も普段はしっかりしているタイプだが…と順次も認める。そんな時、第2の殺人事件が起こる…。

    <出演>
    浅野ゆう子/遠藤憲一/山村紅葉/音尾琢真/中村靖日/山口竜央/高岡早紀/原幹恵/田中幸太朗/前川泰之/岡本光太郎/中山忍 ほか

    初回放送日:2019/06/12

  • #3

    黒の滑走路3

    羽田空港署の刑事、今井陽子(浅野ゆう子)は、空港内で最近頻発している連れ込み強盗を捜していた。ちょうどその頃、警視庁捜査一課刑事の宗像勇吾(遠藤憲一)らは、殺人容疑の外国人を取り押さえようとしていた。税関では派手なコートを着た女(田中律子)が、持っていたバッグの購入先を聞かれた瞬間、逃走した。その時、空港駐車場で刺殺事件の報告が入り、てんてこ舞い。被害者は、建築資材メーカー「グローバル化研」に勤務する石田マリ子(米田弥央)という女だった。早速、捜査本部が設けられ、宗像や、鑑識の及川華絵(山村紅葉)らも同席する。司法解剖の結果、被害者は妊娠4カ月だった。マリ子の携帯には、中野一重(松尾れい子)という女から脅迫めいた留守電が何件も入っていた。キャリア管理官の星野貴之(宍戸開)は、マリ子の男関係と一重の洗い出しを命じる。
     一重は天空建設の社員で、1年前に3歳の1人娘、さやかを事故で亡くしていた。陽子と宗像が一重に話を聞きに行くと、マリ子からさやかのシッターをやらせてくれ、と申し出たにも関わらず、遊ばせている間、目を離した隙に事故で亡くなったことを話した。また、マリ子の直属の上司だった山川公之(近藤芳正)にも聞き込みに行く。マリ子との関係については、自分は妻子持ちでプライベートは知らない、と言い切るが・・・。そんなとき、羽田空港拡張工事現場で、新たな男の焼死体が発見される。

    <出演>浅野ゆう子/遠藤憲一/山村紅葉/宍戸開/青山倫子/高杉亘/音尾琢真/中村靖日/松尾れい子/近藤芳正/国広富之/田中律子 ほか

    初回放送日:2019/07/08

  • #4

    黒の滑走路4~羽田空港殺人事件~

     穴守病院の院長の尾崎孝雄(菊池均也)が殺害された。容疑者は妻の尾崎衿子(井村空美)。第一発見者は衿子から夫のDV相談を受けていた弁護士の小田貴代美(高橋ひとみ)だった。
     羽田空港署の今井陽子(浅野ゆう子)が尾崎の自宅に向かうと、同じく衿子から相談を受けていたという生活安全課の高橋翠(瀬戸早妃)刑事もやってくる。捜査本部が設置され、警視庁から捜査一課の宗像勇吾(遠藤憲一)がやってきて、また二人はコンビを組まされることに。行方不明の衿子が九州にいる息子に会いに行くだろうと予測し、宗像らは九州に向かう。予想通り現れた衿子は確保され、羽田空港に移送される。空港で無事身柄を引き渡されるかと思いきや、ナイフを振り回す男が突然現れ現場は騒然。その混乱の中、衿子は逃走、高橋刑事は何者かに撃たれ、拳銃と手錠も現場からなくなっていた。
     捜査本部は衿子の行方を捜すが、捜査一課の管理官・星野貴之(宍戸開)は、衿子を取り逃がしたあげく、高橋刑事が命を落とし、さらに拳銃も盗まれたことに、宗像への怒りをあらわにする。その後、衿子が自らの手に拳銃を握った状態で、頭から血を流して死亡しているのが見つかった。捜査一課は自殺と断定するが、陽子は息子を残して自殺するはずがない、と疑問を持つ。以前から何かと宗像に目をつけていた星野は、班長の宗像に一連の責任を取って、その処罰が決まるまで自宅待機を命じる。

    <出演>浅野ゆう子/遠藤憲一/高橋ひとみ/筒井真理子/山村紅葉/宍戸開/音尾琢真/山口竜央/小林健/瀬戸早妃  ほか

    初回放送日:2019/07/09

  • #5

    黒の滑走路5~羽田空港殺人事件~

    羽田空港署の刑事・陽子(浅野ゆう子)と警視庁の刑事・宗像(遠藤憲一)が殺人事件の謎に迫る。陽子の元に男児誘拐に対する出動要請が来た。誘拐されたのは弁護士・新城(山田純大)の一人息子で、犯人は国内線ターミナルに5000万円を持って来いと要求。空港に陽子、宗像ら捜査員の緊急配備が敷かれる

    初回放送日:2021/04/19

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