この物語の舞台は、科学技術が最盛期に達した2032年。
ジェヒョンの妻、イフは一年前に重症心臓癌の診断を受け、自ら安楽死を選択する 。
二人は一緒に過ごした大切な思い出や、産まれるかもしれなかった赤ちゃんのことを考えて、極度の悲しみに沈んでいた。
死を迎える当日、セイレンという女性がジェヒョン達のもとへ訪れ、自らを「BY N BY」という技術会社の運営者だと伝える。
ジェヒョンはセイレンが誰なのかも何故彼らを訪ねてきたのかも分からない。
イフが亡くなった後、ジェヒョンは彼女のいない生活に慣れていきながらもつらい日々を送っていた。
そうしたある日、亡くなったはずのイフから1通のビデオメッセージが届く。「私はここにいる」と――。