2023年1月29日午前5時47分、日本のロック界を代表するギタリスト鮎川誠が膵臓がんのため永眠した。享年74歳。昨年5月に膵臓がんが発覚し、余命5カ月の宣告を受けたが、「自分が死ぬまでの間に、1本でも多くシーナ&ロケッツのライブをやりたい」という本人の強い思いから一切病気を公表せず、ライブの合間に治療を続けながら全国ツアーを続行。新宿ロフトで開催された45周年記念ライブをはじめ、47都道府県ツアー、沖縄・宮古島でのライブ、ロンドンナイトのクリスマスなど、重いレスポールを抱え、爆音を掻き鳴らし、病があるにも関わらず、熱いステージを繰り広げ、1本1本のライブに全身全霊を注ぎながら最後までロックし続けた。なんと、昨年のライブ本数はここ数年で最多だったという。
昨年末、激しい腹痛により一時入院となるが、最期の1カ月間にも医師の治療の下、ライブ復帰を目指して自宅で懸命に家族と回復に努めており、亡くなる直前まで次に出すアルバムの選曲を考えたり、音楽制作に没頭していたという。生涯一貫してロックに身を捧げたロックンロールライフを送り、最期は都内の自宅で、3人の愛娘に看取られた。長女の鮎川陽子は、「お父さんは世界一かっこいいロッカーでした。応援してくださった皆様、ほんとうに感謝しています」とツイートしている。
2月4日には、“ロック葬”が執り行われ、ミュージシャンや芸能関係者約900人、一般弔問客で約3100人の合計4000人以上が参列した。また時間制限があったため、並んでいたものの参列ができなかった一般およそ900人は第二会場の下北沢タウンホールへと急遽案内された。皆を平等に愛し、いつも笑顔で迎えた鮎川誠だからこそ、これだけ多くの人が集まった。1日でも長くロックし続けることを選び、命を懸けて私たちにロックしてくれた。正に『Keep A-Rockin’』を体現し、『死ぬまでロック』を貫いた唯一無二の存在・鮎川誠を心から偲んで、フジテレビNEXTでは、追悼企画『シーナ&ロケッツ 鮎川誠~Keep A-Rockin’~』を心を込めて放送致します。
『Keep A-Rockin’』は鮎川誠の生き方を体現している言葉で、本人が生前より掲げてきたワードとして、今回番組タイトルに掲げています。
『シーナ&ロケッツ 鮎川誠~Keep A-Rockin’~』
鮎川誠がこれまでに出演したフジテレビの番組の中から、『夜のヒットスタジオ』、『HOT-TV』、『第10回銀座音楽祭』、『サウンドスコール』、『ヒットスタジオR&N』、『69TRIBE』、『TOKYO SESSION -Rockin' Gambler-』などの超貴重な番組出演シーンや『FACTORY』、『ロッケンロー・サミット』、『WEAR RED SHOES!』、『レッドシューズ生誕40周年記念ライブ 「レッドシューズ40」』などのライブ映像、そして、『SHEENA & THE ROKKETS 30th』、『シーナ&ロケッツ35th ANNIVERSARY“ROKKET RIDE TOUR@野音”2014.09.13~ロック葬』、『鮎川誠presents『シーナの日』#1~シーナに捧げるロックンロールの夜~』などの特番に加え、シーナ&ロケッツとして最後のステージとなった2022年11月23日、新宿ロフトでのシーナ&ザ・ロケッツ45周年記念ライブの熱い熱いロック入魂のステージもお見せします。また、これらの貴重映像に加え、ゆかりのあるミュージシャンや著名人のコメント、そして、3人の愛娘の愛に溢れたインタビューを交え、鮎川誠のロックンロール・ライフを余すところなくお見せするファンには堪らない贅沢な4時間特番となっています。ロックンローラーとして人生を全うした鮎川誠の生き様をその目に焼き付けて下さい。