真矢みき/泉谷しげる/由紀さおり/風間トオル/渡辺いっけい 他
丸の内の弁護士事務所から独立した弁護士の朝吹里矢子は、万世橋法律事務所に戸倉弁護士と共同事務所を構えることになった。戸倉のもとに、金沢の老舗の製菓会社・阿蘭陀屋の専務・北島が、とある事件の容疑者の弁護を依頼に来る。その事件とは、和倉温泉で行われた、金沢の老舗製菓会社・阿蘭陀屋の株主総会直後のこと。阿蘭陀屋の現社長松浦暁平は、創業者の実の息子だが、これまで長い間叔父にあたる松浦春次が社長に就任していた。3年前にやっと暁平が社長に就任したものの、役員のほとんどが春次の息のかかった者ばかり。実権は春次が握っている状況に暁平は悩んでいた。そして総会の直後、春次は何者かに殺された。容疑者は暁平。北島は、暁平が容疑者となったのは、北島と亡くした妻の間に生まれた息子・浩の目撃証言によるものだったと明かし、自分は暁平の大学時代からの親友で、息子の証言のせいで親友が容疑者になったことを悩み、依頼に来たという。金沢の事件を東京に依頼に来るのは負け戦になる可能性が高い、と依頼を渋った戸倉のかわりに、ルックスがよく優しい北島の依頼ということもあり、代わりに引き受けることにした里矢子。秘書の尾形敬子の案内で容疑者である暁平と会うと、暁平は自分はやっていないと主張。また、自分の目撃証言をした北島の息子・浩を暁平はなぜか自分の息子のようにかわいがっていることを知る。また、春次は殺される直前、小菊という芸者とこっそり部屋で会っていたことも明らかになる一方で、暁平と北島、そして彼らをとりまく人々の抱えるさまざまな事情が明らかになっていく…。果たして真犯人は?
真矢みき/泉谷しげる/由紀さおり/風間トオル/渡辺いっけい 他
2025年5月5日 現在