“罪なき者、石を投げよ。”
私達は皆、意識的であれ無意識であれ、必然的に他人を傷つけたり、また傷つけられたりする存在だ。
永遠の加害者もなく永遠の被害者もない。
今日の加害者が明日の被害者になるのが私達の人生だ。
被害者から加害者に、加害者から被害者に悪循環を繰り返している二人の女、チェ・ウンソルとカン・ユラン！
それぞれ傷つけられた記憶を持つ二人の女と彼女たちを取り囲む家族たちの物語を通して、人間の罪と許し、愛と欲望を憐憫の目で見つめようとする。
そして結局は被害者だろうと加害者だろうと、どちらも自分なりの傷と苦痛を負って生きていくシャム双生児のようなものであり、その苦痛と傷は真摯な愛でこそ癒すことができるということを描こうとする。