映画「幕末高校生」メイキング

日本の歴史の中でも恐らく屈指の激動期、幕末。
そのターニングポイントは一体どこなのだろうか？
それは、国内での争いを避け、列強諸国に立ち向かうことになった、勝海舟と西郷隆盛の和平交渉からの“江戸城無血開城”が挙げられるのではないだろうか。複雑に絡んだ様々な思惑入り乱れたこの出来事の1つが、もし、ほんの少しだけ変わってしまったら。。。歴史は、今と同じ未来に繋がっていただろうか？？もしかしたら、内乱に乗じて攻め入ったどこかの列強国が日本を乗っ取り、私たちの“国語”は全く違う言語になっていたかもしれない。ひょっとしたら今もまだ武士の世の中が続いていた可能性だってある。だとしたら、私たちを憂鬱にさせるあの満員電車も髷姿のビジネス侍で鮨詰状態かもしれないし、江戸城は高層ビルになり替り、サムライジャパンは帯刀姿でピッチの上にいた可能性もゼロじゃない…

『幕末高校生』は、偶然の“タイムトラベル”が生み出した“タイムトラブル”を描いた、歴史エンタテインメント作品である。「壮大な時代劇！？」と思いきや、随所にちりばめられた幕末と現代の時代のギャップが生み出すコメディ要素をふんだんに盛り込んだ、この最高のエンタテインメント新時代劇に、豪華キャストが集結！！
誰よりも日本を愛し、守りたいと強く願う幕末の英傑・勝海舟を演じるのは、ドラマ「のだめカンタービレ」を始め、数々の作品で圧倒的な存在感を放つ玉木宏。強く凛々しい中に、どこか生身の人間らしさを残したチャーミングな武士像は、その若さも相まって“新しい勝海舟像”の指標になるだろう。また、そんな勝に出会ったことで、悩みながらも教師として成長していくヒロイン・未香子には、石原さとみを迎えた。抜群のテンポ感と絶妙なコメディーセンス。この映画に欠かせない要素を併せ持つ主演二人の共演は、素晴らしい相乗効果を見せている。
そして、物語のもう1人のキーマンである西郷隆盛は、佐藤浩市が演じる。上野の銅像さながらの犬を携えつつも、皆のイメージとはちょっと違う“スタイリッシュ”な「西郷さん」を是非堪能していただきたい。
他にも、柄本時生、川口春奈、千葉雄大といった気鋭若手陣、そして時代劇にはもはや欠かせない存在ともいえる柄本明、石橋蓮司、伊武雅刀といった豪華キャストが本作を彩る。これらをまとめる監督には『お父さんのバックドロップ』で映画監督デビュー後、『デトロイト・メタル・シティ』での演出が好評を博した、李闘士男。「フリーター、家を買う」等、人気作品を数多く手掛ける脚本家・橋部敦子との最強コンビネーションを見せ、音楽には数々の大ヒットドラマや映画作品を手掛ける服部嶐之を迎えた。ライトコメディ・正統派時代劇等多彩な切り口を持つ、名実ともに最高の娯楽作品がついに完成した。

“タイムトラベル”が結びつけた、新しい歴史を切り開く男×その歴史を未来に伝える女の運命の糸。
それは、曲がりくねった歴史に、どんな未来を紡ぎだすのだろうか？
この夏、あなたは“本当の歴史”の目撃者になる！