外科医 鳩村周五郎

  • #1

    闇のカルテ

    “神の手”を持つとさえ言われた天才外科医・鳩村周五郎(船越英一郎)は、ある事件をきっかけに勤めていた東都大学付属病院から追放された。その事件が起きたのは半年前のことだった。夫殺しの容疑をかけられ、一人娘のつぐみ(美山加恋)を連れて逃げていた川上明日香(伊藤裕子)が、逃亡中に階段から転落し、周五郎のいる東都大学付属病院に収容された。そのとき、運悪く、とある大物代議士の息子がバイク事故を起こして運ばれてきたが、周五郎は、外科部長・倉橋(草見潤平)の命令を無視して、ケガの状態が悪かった明日香の手術を優先してしまう。その結果、明日香は一命をとりとめたが、代議士の息子は死亡。それに怒った倉橋は、周五郎を病院から追い出しただけでなく、医者を続けられないよう、各地の病院にも圧力をかけたのだった。
    しかし、この事件には続きがあった。周五郎が病院を追われる直前、入院中の明日香が何者かに襲われたのだ。幸い、明日香は無事だったが、警察はなぜかこの事件の捜査をうやむやにする。すると明日香は、一緒にいると殺されてしまうからつぐみを施設に預けてほしい、という手紙を周五郎に残し、病院から姿を消してしまう。
    それ以来、周五郎は、明日香の行方を追いながら、つぐみの面倒を見ていた。二人が長野県の松本市で暮らし始めたのは、1ヵ月前、明日香から周五郎に電話があり、その電話の向こうで松本駅のアナウンスが流れていたからだった。周五郎は、市内にアパートを借り、工事現場でアルバイトをしながら生計を立てていた。
    ある日、周五郎は、現場で鉄パイプが落下し、多数のケガ人が出るという事故に遭遇した。周五郎は、ケガ人を松本城東病院に運ぶと、次々と彼らの手術をこなし、その命を救った。が、松本城東病院院長の南条(中山仁)は、周五郎のことを知っていた同病院の医師・長坂(高橋和也)からこの一件を聞かされ、顔をしかめる。この病院にも、東都大学付属病院からの圧力がかかっていたからだ。南条の指示で周五郎を訪ねた長坂は、周五郎のことを気遣いながらも、今回の一件を無かったことにしてほしいと口止め料を渡そうとした。が、周五郎はそれを受け取らなかった。
    周五郎が、明日香の写真を手に繁華街で彼女の情報を追っていると、そこに警視庁の刑事・小室(内藤剛志)が現れた。小室は、担当を外されても、ひそかに明日香の事件を追い、周五郎をマークしている男だった。小室は、明日香を夫殺しの犯人だとは思っていなかった。そればかりか、明日香の夫の死や、彼女が逃亡中であることすら公表されていないことに不審を抱いているようだった。
    そんなある日、周五郎は、とあるスナックで明日香の情報を聞き出す。半年前までその店で働いていた由紀子(田中美奈子)が、明日香を連れてきたというのだ。由紀子の写真を見せられた周五郎は驚いた。彼女は、つぐみと同じ幼稚園に通う、隼人(武井証)の継母だったのだ。
    あくる朝、つぐみを幼稚園に送った周五郎は、そこで由紀子に明日香の写真を見せた。しかし、由紀子は、明日香のことなど知らないという。不審を抱いた周五郎は、由紀子の周辺を調査した。由紀子は、半年前に隼人の父親である下村(吉満涼太)と内縁関係になった。と同時に、スナック勤めを辞めて、松本城近くの土産物店で働いていた。由紀子の家を張り込んでいた周五郎は、夜中に、彼女が出かけるのを目撃し、その後を尾行した。が、周五郎が目を離した隙に、由紀子は何者かに襲われ、刺されてしまう。周五郎は、彼女に走り寄るが、由紀子は、資材置き場にあった灯油をかぶると、誰にも知られたくない、と言いながら焼身自殺を図ろうとする。周五郎は、由紀子の体に飛びついてそれを止めると、意識を失った彼女をアパートに連れ帰り、傷の手当をする。その際、周五郎は、由紀子が整形手術を受けていることに気づく。
    周五郎は、意識を取り戻した由紀子に、明日香の事件のことを話し、改めて彼女のことを尋ねた。すると由紀子は、1ヵ月前ほどに、道端でうずくまっていた明日香を見かけ、店で休ませただけなのだという。が、別れ際に、誰かに自分のことを聞かれても知らないと言ってほしい、と言い残して、この町を離れたらしい。
    しかし、事態は思わぬ方向に展開した。翌朝、由紀子が周五郎のアパートから姿を消したのだ。さらに、由紀子と同じ土産物店で働いていた康代(斎藤陽子)が死体で発見され…。

    <脚本>深沢正樹
    <企画>保原賢一郎
    <プロデュース>菅井敦/川島永次/三瓶慶介
    <演出>五木田亮一
    <出演>船越英一郎/内藤剛志/高橋和也/伊藤裕子/美山加恋/田中美奈子/斎藤陽子 ほか

    初回放送日:2013/08/04

  • #2

    闇のカルテII

    石川県金沢市のとある街の工事現場で爆発事故が発生。負傷者が多数出て騒然とする現場には、率先して現場の収拾に奔走し、怪我人の搬入された病院では自ら外科医としての技術をもってしてテキパキと人命救助にあたる鳩村周五郎(船越英一郎)の姿があった。
    しかし鳩村は、かつて籍を置いていた病院の外科部長の陰謀により医師界を追われ、今ではその天才的腕も公の場では使うことはできなくなっていた。しかも鳩村は、夫殺しの容疑がかかり逃亡中の元患者・川上明日香(伊藤裕子)の行方を、明日香の娘・つぐみ(美山加恋)と共に捜しているのだ。巨大な悪に人生を狂わされた者同士。いつの日か真相を明らかにし親子の再会を果たしてやることは、正義感の強い鳩村の強い願いでもあった。しかも明日香は、鳩村の妻と同じ病に冒されているのだ。
    そして、そんな鳩村と同じように明日香の行方を追っているのが、独自の捜査で刑事仲間からは疎まれている小室(内藤剛志)であった。鳩村と小室、似たもの同士。いがみあいながらも認め合う二人は、掴んだ明日香の情報を伝え合ったりしていた。
    ある日、医師として裏の道を歩く鳩村に、熊井(宮川一朗太)という瀕死の男の命を救って欲しいとの電話が入る。つぐみを人質に取り、鳩村の執刀を強要したのだ。だが手術が終わると、熊井はお守りを取りだし、「これを息子に渡して欲しい…そしてあんたの手で息子の命を救ってくれ」と鳩村に託すのだった。熊井というこの男は何者で、誰が何のためにこの男の命を救おうとしたのか?
    この一件に事件性を嗅ぎ取った鳩村は、小室にそれを話し、さり気なく捜査協力を依頼すると、自分は熊井が何者かを知るために、旧知の医師・竹中美加子(有森也実)に会いに金沢記念病院を訪れた。熊井の腹部にあった別の執刀の痕は美加子のものと見ぬいたのだ。だが応対に出た事務長の三宅(羽場裕一)によると、美加子はある手術に失敗し医師を辞めたという。その後、ようやく美加子の所在を突き止めた鳩村は、熊井が美加子の夫だったことを知る。だが、その時はすでに熊井は何者かにより殺害されていた。
    その後、美加子から熊井も同じ病院で働いていたことを聞き出した鳩村は、金沢記念病院に事件解決の糸口があると睨み、院内内部を徹底的に調べ上げるため動き出した。すると…院長の綿引(石田太郎)の医療費水増し請求、医療ミスの隠匿。さらには事務員の植村香織(菊池麻衣子)と院長の愛人関係など病院には多くの悪が隠されていることがわかる。

    <脚本>深沢正樹
    <企画>保原賢一郎/金井卓也
    <プロデュース>菅井敦/三瓶慶介/梶野祐司
    <演出>猪原達三
    <出演>船越英一郎/内藤剛志/有森也実/美山加恋/羽場裕一/菊池麻衣子/伊藤裕子 ほか

    初回放送日:2013/08/05

  • #3

    闇のカルテIII

    警視庁捜査一課の刑事・小室(内藤剛志)は、その日公園で刺殺された小島留美子(舟木幸)の現場検証へと渋々足を運んだ。だが遺体の側にあった「サルボボ」という人形のキーホルダーを見つけた小室の顔つきは瞬時に変わった。それは、飛騨高山の名物の人形。ある事件を追い続け単独の捜査を進めていた小室が目星をつけていた地が飛騨高山だったのだ。
    飛騨高山――ここには今、小室と目的は違いながらも同じ人物を捜す名医・鳩村周五郎(船越英一郎)がいた。もちろん川上つぐみ(美山加恋)も一緒だ。わけあって医師としての立場を追われた鳩村は、夫殺しの容疑がかけられたつぐみの母・明日香(伊藤裕子)を懸命に捜していた。明日香はすぐにも執刀を必要とする病気を抱えているのだ。そして小室は、ジャーナリストだった明日香の夫が追っていた事件を執拗に追いかけていた。
    明日香の手掛かりを追っている鳩村は、この地の旅館「蕪水亭」の女将・岡田雪江(床嶋佳子)の厚意で、旅館の番頭見習いとして働いていた。だが、番頭の津川(山田辰夫)はそんな鳩村の存在をあからさまに疎むのだった。その夜、旅館に高山総合病院の外科部長・杉山(寺尾繁輝)がやってきて、鳩村にさんざん悪態をつき帰っていくという出来事が起きた。
    実はその日の昼間、ある事故の応急処置に病院に乗り込んできた鳩村のやり方と技術に、杉山は同じ医師として激しい嫉妬を感じたのだ。その場は、女将の雪江が何とか収めたが、その時鳩村は、杉山を見送る津川の苦々しい態度が気にかかった。
    翌日――杉山が崖から落下して死亡したとの知らせが入った。
    地元刑事の前畑(中西良太)と清水(菊池健一郎)は、夕べのいきさつから鳩村に容疑をかけてきた。だが、その遺体の写真を見た鳩村は、医療処置が施されたらしい跡を発見する。しかしこの発見は前畑らの鳩村に対する疑惑を益々深めただけだった…。とそこへ、小室がひょっこりと姿を現した。先日刺殺された小島留美子のことを調べにやってきた小室は、実は留美子が十年前に杉山のいた高山総合病院で働いていたと話した。二人の死には何らかの関係があるのか?
    そんな中、鳩村は女将の雪江が余命いくばくもない身であることを担当医の宮本(布施博)から聞かされた。十年前に娘を病気で亡くした雪江は、手術も拒み娘の側に行く日を待っているのだという。雪江のことを気遣う鳩村。
    その夜、小室が「蕪水亭」の客としてやってきた。鳩村は、そこで旅館にやってきてこっそり様子をうかがっている高山総合病院の看護師・早川絵美(西本はるか)のことを打ち明けた。すると小室も、絵美を怪しい人物と目していたという。
    しかし、その翌日今度はその絵美が建設中の無人のビルで殺害され、後を追ってきていた小室も重傷を負うという事件が起こる。第1発見者は雪江。しかも雪江は、緊急オペを行う鳩村を手伝うという。雪江はその昔、看護師として働いていたことを鳩村に打ち明けた。その時、鳩村の脳裏には、杉山の遺体にあった応急処置のあとがよみがえっていた…。

    <脚本>深沢正樹
    <企画>和田行/金井卓也
    <プロデュース>菅井敦/三瓶慶介/井上竜太
    <演出>猪原達三
    <出演>船越英一郎/床嶋佳子/伊藤裕子/美山加恋/山田辰夫/大島蓉子/栗田よう子/布施博/内藤剛志 ほか

    初回放送日:2013/08/06

  • #4

    闇のカルテIV

    山梨県のとある葡萄園。有能な外科医でありながら、組織に背き大学病院を追われた鳩村周五郎(船越英一郎)は、夫殺害の容疑をかけられ逃亡中の女性・川上明日香(伊藤裕子)の行方を追い、明日香の一人娘・つぐみ(美山加恋)と共にこの地にいた。
    ある日、そんな二人のもとに小室刑事(内藤剛志)が訪ねてきた。小室は、やはり組織を嫌い正義のために一匹狼の姿勢を貫き、仲間とは別行動で川上明日香を追いかけている。そんなことから、立場は違うものの同じ目的を持つ周五郎とは何かにつけ密かに協力関係を持っていた。その小室が、明日香が東京に姿を現したとの情報をもたらしてくれた。明日香はジャーナリストだった夫と親しかった編集者に連絡してきたらしい。しかし、二人が会う約束の場に張り込む刑事の姿を見つけた明日香は、素早くその場から逃げてしまったという。それを聞いた周五郎は、明日香が飛騨高山を訪れた際に、ある旅館の女将から受け取ったとされるチップを思い出していた。おそらく、そのチップの内容を確認するために明日香は、編集者を頼ったのだろう。そして、そのチップには川上守殺害の真相を解明する何かがあるはず!!
    早速、周五郎はつぐみを連れ東京へ。小室が用意してくれたアパートに身を寄せて明日香の行方を捜し始めた。周五郎は、まず小室が独自に調べあげていた人物で守の同業者の坂下幸雄(KAZZ)に会いに行くことにした。坂下のマンションを訪ねた周五郎は、そこで偶然部屋から飛び出てきた明日香と出くわした。落としたバッグの中身を慌ててかき集め、その場を立ち去ろうとする明日香に、周五郎は「つぐみの気持ちを考えてくれ!」と叫んだ。そして、明日香が立ち去った後には、坂下の死体と一枚のチップが残されていた。
    警視庁捜査一課・取調室。周五郎は、今起こった事件のことで大林(うじきつよし)という刑事の取り調べを受けることになった。明日香を犯人と思っているらしい大林らは、明日香との関係を執拗に聞いてくる。今すぐに執刀が必要な病魔を抱える明日香を救いたいだけだという周五郎の説明はなかなか聞き入れられない。そこに突然割って入ってきた小室のおかげで、周五郎はそれ以上の追及を逃れることができた。
    翌日。テレビのニュースでは、川上明日香が殺人事件の容疑者になっていることを伝えていた。何かの間違いだと真相を聞くために小室に会いに飛び出していった周五郎。そして、一人になったつぐみのもとを大林が訪ねてきた。「これ以上、事件に大好きな先生を巻き込んではいけない」とつぐみに言い聞かせた大林は、「お母さんから連絡があったら知らせて」と自分の携帯番号をつぐみにそっと渡した。
    そんな折、周五郎はアパートの部屋に盗聴器が仕掛けられていたことを発見した。不審に思い小室に電話をするが、小室はまったく連絡が取れなくなってしまった。
    それからしばらくして、つぐみのいるアパートに明日香が姿を現した。いち早く母を見つけたつぐみは明日香のもとへ。しかし、それを待っていたかのように大林が二人の前に立ちはだかってきた。つぐみは大林を見て一瞬ホッとするが、それも束の間、大林はいきなりつぐみを突き飛ばし、明日香に銃口を向けたのだ。
    その頃周五郎は、明日香が落としたチップから割り出した、島田昭夫(吉田智則)のもとにいた。川上守が生前調べていたのは、二年前に飛騨高山で殺害されたホステス笹上芳子(相馬志帆)という女のことだった。島田と殺された芳子の間には一体何があったのか?
    その時だった、周五郎の携帯につぐみから緊急事態の知らせが入った…。

    <脚本>深沢正樹
    <企画>金井卓也
    <プロデュース>菅井敦/三瓶慶介/井上竜太
    <演出>猪原達三
    <出演>船越英一郎/伊藤裕子/美山加恋/うじきつよし/藤真利子/大島蓉子/内藤剛志 ほか

    初回放送日:2013/08/07

  • #5

    血塗られた挑戦状~治した患者が次々に狙われる…心を閉ざした少女が握る事件の真相と妻の死の謎…天才医師が遭遇する最強の敵

    天才外科医・鳩村周五郎(船越英一郎)は、巨悪の恐ろしい陰謀により命まで奪われかけていた川上明日香(伊藤裕子)・つぐみ(美山加恋)親子を助けた。
    その後、つぐみたちと別れた周五郎は恩師・結城徳次郎(長門勇)がいる西伊豆の小さな診療所に身を寄せ、腰を痛めた徳次郎の代わりに診療所を手伝っていた。そこで、周五郎は徳次郎の遠縁というひとりの少女・香澄(向井地美音)に出会う。香澄は、3カ月前に心中を図った両親の自殺現場に出くわして以来、そのショックから口がきけなくなってしまっていた。そんな香澄の心を癒やすために、周五郎は、日々、優しく彼女と向き合っていた。
    ある日、周五郎は往診途中に旅行ジャーナリスト風の美しい女性・田島沙耶(遠山景織子)にイベント会場への道を尋ねられる。周五郎は沙耶のしぐさが亡くなった妻に似ていて一瞬ハッとする。周五郎の妻は、入院中に容体が急変し亡くなったのだが、周五郎は自分が油断したせいだと今でも自分を責め続けていた。
    周五郎が往診を終え診療所に戻ろうとしたその瞬間、爆発音がとどろく。慌てて爆発現場の公園に駆けつけた周五郎は、パニック状態の現場で血まみれで倒れている男性・滝沢健吾(酒井健太郎)と、足をけがしてうずくまる沙耶を見つける。手際よく応急処置を施し2人を診療所に搬送させた周五郎は、軽傷の沙耶を看護師の啓子に任せ、重傷の滝沢のオペを始める。設備が完全ではない診療所にもかかわらず、徳次郎も目を見張る見事なメスさばきで滝沢は一命を取り留めるが、今度は沙耶の足が動かないという。周五郎は、精神的なものかもしれないと様子を見ることにする。無事、設備の整った総合病院に滝沢を転院させ一安心した周五郎だったが、深夜、警察から電話が入る。滝沢が何者かに殺されたというのだ。病院に駆けつけた周五郎は無残な姿を見て驚く。滝沢は、周五郎が治した腹部の傷をえぐるようにメスで引っかき回されて殺されていた。そして、壁には血で書かれた「鳩村周五郎の腕が未熟ゆえに死亡」の文字が残されていた。捜査にあたる西伊豆署の刑事・山岡(斉藤暁)は、「おまえに対する挑戦だ」と周五郎に言い放つ。やっとの思いで治した患者を無残に殺すとは半端な恨みではないと言われた周五郎は、慌てて沙耶の安否を確認する。すると、沙耶は勝手に診療所を出て知り合いの別荘に移っていた。沙耶の元に急いだ周五郎は、彼女の無事を確認するが、自分が治した患者は狙われる可能性があるので気をつけてほしいと話す。
    そんな周五郎の元に診療所からすぐ戻るよう電話が入る。診療所に真里菜(波瑠)という高校生が今にも泣き出しそうな顔で周五郎を訪ねてきていた。2通の手紙を周五郎に差し出す。事情を聞くと、真里菜は昨晩、深夜まで遊び帰宅しようとしたところ何者かに襲われたという。今朝、気がつくとおなかに激痛が走り、見ると開腹痕と2通の手紙があったという。1通は、「正午までに周五郎に治療してもらわないと死ぬ。恨むなら周五郎を恨め。」という内容のものだった。もう1通は、真里菜の腹部に猛毒入りのカプセルを埋め込んであり正午に破裂することと、埋め込んだ場所が書かれていた。早速、手術を始めた周五郎は、かなり難しい部分に埋め込まれていたカプセルを、見事、時間までに取り出すことに成功する。
    安心したのもつかの間、周五郎の携帯に犯人から連絡が入る。不気味な声で、周五郎への恨みと次の犯行をほのめかす。あと数時間後にまたカプセルが破裂するという。そして、「苦しめ、鳩村周五郎」という言葉を残して電話は切れた。そこへ、警視庁捜査一課の小室(内藤剛志)が現れる。落ち込んでいる周五郎を励ます小室は、次の犠牲者を出さないよう、周五郎を頼ってやってくるはずの人物を保護するため周辺のパトロールを始める。しかし、それらしい人物が見つからず、周五郎の不安が募る。とそこへ小室の携帯が鳴り、署から新宿の繁華街で女子高生が殺害されたという連絡が入る。殺害された女子高生・めぐみ(河西智美)は周五郎あての手紙を持っていたという。やはり死因は毒物によるものだった。間に合っていれば助けられたと怒りに震える周五郎を小室はなだめ診療所に戻るよう促すが、周五郎は手がかりをつかむため、ひとり大学病院時代の上司である外科部長の大河内(中原丈雄)の元を訪れる。そして、遺体に残された縫合法の医療技術を持つ三人の医師の名前を聞き出す。

    <脚本>深沢正樹
    <企画>金井卓也
    <プロデュース>菅井敦/三瓶慶介/井上竜太
    <演出>猪原達三
    <出演>船越英一郎/遠山景織子/中原丈雄/斉藤暁/大島蓉子/波瑠/美山加恋/長門勇/内藤剛志 ほか

    初回放送日:2013/08/08

  • #6

    血塗られた挑戦状II~病死した妻は殺されていた!?杜の都仙台に残された疑惑の写真…懸賞金1億円をかけられた逃亡犯が握る謎

    天才外科医・鳩村周五郎(船越英一郎)は、巨悪の陰謀により命まで奪われかけていた川上明日香(伊藤裕子)・つぐみ(美山加恋)親子を助けた代償として、医師としての未来も地位も名誉も失った。そんな周五郎はつぐみと別れたあと、恩師のいる小さな診療所に身を寄せ医師として働き始めた。ところが、また新たな魔の手が襲いかかった。さらには、病気で死んだものと思っていた妻が、何者かに殺されたのではとの疑惑が持ち上がった。周五郎はその真相を探るべく単身仙台に向かい、妻が生前仙台で撮影した写真を片手に手がかりを探していた。
     一方、東京では、周五郎の親友で警視庁捜査一課の小室(内藤剛志)が、仙台で起きた北山海運名誉会長殺人事件の最重要容疑者で、東京に逃亡している橘美鈴(伊藤かずえ)の行方を追っていた。夫の敵は自分で討つと、殺害された会長の夫人の美奈代(岡まゆみ)が1億円の懸賞金をかけ犯人捜しへの協力をホームページに掲載したことで、美鈴の身に危険が及ぶことを危惧し、一刻も早く美鈴を確保する必要があった。寝泊まりしているホテルを突き止めた小室は、無事、美鈴を捕まえる。厳戒態勢の中、美鈴の身柄は仙台へ護送される。そのニュースを見ていた周五郎も気になって駅へ向かった。美鈴が仙台西警察署刑事・小笠原(大友康平)らに付き添われて仙台駅に到着すると突然爆発が起こる。懸賞金1億円欲しさに何者かが美鈴の命を狙ったのか…。周五郎は、意識のない美鈴をはじめ多くのけが人に、手際よく処置をしていく。病院に運ばれた美鈴だが意識が戻らず周五郎が付き添っていた。すると、突如、美鈴が周五郎に襲いかかり、周五郎を人質に病院から逃走する。実は、周五郎の妻が撮った写真に写っていた赤ちゃんを抱いた女性が美鈴にそっくりだったので、手がかりを聞きたいと思い、周五郎はわざと人質になり美鈴に付いて行ったのだった。懸賞金1億円目当てで美鈴の命を狙う輩がたくさんいる中、美鈴と一緒に逃亡することになった周五郎。美鈴には何か言えない深い事情があるようで…。美鈴は何か手がかりを知る人物なのか…?

    <脚本>深沢正樹
    <企画>成河広明
    <プロデュース>菅井敦/三瓶慶介/井上竜太
    <演出>猪原達三
    <出演>船越英一郎/伊藤かずえ/美山加恋/大友康平/内藤剛志 ほか

    初回放送日:2013/08/09

  • #7

    血塗られた挑戦状・最終章~狙われた病院~美人院長の周囲で謎の連続殺人…隠された巨大な闇の正体を暴け!!遂にシリーズ最終章

    天才外科医・鳩村周五郎(船越英一郎)は、医師としての未来も地位も名誉も捨て、巨悪の陰謀により命まで奪われかけていた川上明日香(伊藤裕子)・つぐみ(美山加恋)親子を守り抜いた。しかし、その周五郎に新たな魔の手が襲いかかり、6年前に病死したと思っていた妻・奈緒美(藤田朋子)が実は何者かに殺害されたとうい疑惑も発覚する。妻の死の真相、そしてその背後に隠された巨大な闇の正体を暴こうと必死の周五郎だが、そのせいでつぐみの命が危険にさらされる。周五郎は、病床の明日香からつぐみを引き取り一緒に暮らしていた。
    奈緒美の死の真相を追って仙台から東京に戻ったある日、周五郎とつぐみは知人の見舞いに訪れた篠原東京総合病院で籠城事件に巻き込まれてしまう。犯人たちは、患者や医師たちを人質にとり、身代金を要求する。人質の中には検査入院中のカイドウ製薬の会長もいた。周五郎とつぐみ、外科部長の如月(鶴見辰吾)は、うまく犯人の目を逃れたが、置き去りにされた患者が心配な周五郎は、危険に身をさらしながらも応急処置に回っていた。その途中、薬品庫で周五郎は見慣れない薬に気づく。
    一方、周五郎の妻殺害事件を追っている小室は、6年前に奈緒美が訪れていた仙台の七夕まつり会場近くで転落死したフリージャーナリストの土方という男と、1週間前に入院中に病院屋上から転落死した若い女性患者の死には、どちらも不自然な点が多く、さらには、どちらも篠原翔子(斉藤慶子)が院長を務める篠原東京総合病院がかかわっており、担当医が如月だということを突き止める。
    その情報を聞いた周五郎は、奈緒美は、同じ大学の同じアーチェリー部だった如月に会うために仙台へ行ったのではないかと疑った。周五郎は、奈緒美の死にこの病院が深く関係しており、さらに、如月が何らかの事件の手がかりを握っているに違いないと問い詰めるが、如月は焦ってその場を逃げ出すと、立てこもり犯に見つかり捕まってしまう。
    奈緒美の死には何が隠されているのか…! いよいよ妻の死の真相が明らかに!!

    <脚本>深沢正樹
    <企画>成河広明
    <プロデュース>菅井敦/井上竜太
    <演出>猪原達三
    <出演>船越英一郎/斉藤慶子/伊藤裕子/柏原収史/美山加恋/友倉由美子/田代さやか/藤田朋子/鶴見辰吾/内藤剛志 ほか

    初回放送日:2013/08/11

  • #8

    外科医鳩村周五郎8

    七ヶ瀬村に響き渡る村人たちの悲鳴。村祭りで振る舞われた名物のフキ汁を食べ次々と倒れる村人たち。“あいつがやったんだ!”、目を血走らせた村人が必死で逃げる下山時雄(小倉一郎)を取り押さえた…。それは18年前に起きた事件。
    とある駅に降り立った天才外科医の鳩村周五郎(船越英一郎)。“先生の力が必要なんです”という村人からの匿名の手紙を受け取り、七ヶ瀬村に向かう途中だった。駅前では県議会議員の岩村孝昭(井坂俊哉)が秘書の工藤正美(伊佐美紀)らを伴い街頭演説をしている。突如、工事中のビルが崩落する事故が発生し、応急処置に当たる周五郎。
    東京ではホームレスの男が何者かに殴打され死亡する事件が発生し、小室源介(内藤剛志)が捜査に当たっていた。男の寝床からは七ヶ瀬村の記事が載った大量の新聞が見つかった。
    七ヶ瀬村に着いた周五郎は孝昭の大きな屋敷にやってくる。岩村の母の貴子(坂口良子)ら村の有力者が顔を揃え、名物のフキ汁が村人に振る舞われていたそのとき、突如呻き声を上げる村人たち。村長の金村稔(二瓶鮫一)が特に苦しそうなのが気になる周五郎。医師としての自信を失っている村の女医・胡桃沢綾乃(星野真里)も周五郎とともに応急手当に当たる。
    毒物混入事件の捜査に乗り出す地元の刑事・近藤利光(松澤一之)。一体、誰が何のために?18年前の事件との関連は?事件の闇が周五郎にも牙を向けていた。

    <出演>船越英一郎/内藤剛志/星野真里/内田朝陽/井坂俊哉/弓削智久/松澤一之/小倉一郎/坂口良子 ほか

    初回放送日:2015/04/06

  • #9

    外科医鳩村周五郎9

    医師としての地位も名誉も未来も捨てた天才外科医・鳩村周五郎(船越英一郎)は、ビルの屋上で今にも飛び降りそうな、マスクをかぶった女性・一条正美(吉井怜)を見つける。放っておけない彼は、周りの人々と力を合わせ正美を助けるが、彼女の顔には刃物で切り付けた大きな傷があった。
    病院のベッドで目覚める正美。自分が生きていることを信じられない様子。そこに入ってくる正美の双子の妹・一条沙織(吉井怜=2役)から周五郎は詳しい事情を聞く。沙織によると、正美は2年前に恋人から婚約破棄をされ、それ以降ダイエットや脂肪吸引を繰り返していた。それでも納得できる顔にならないと、半年前に「エクセレント・ミューズ」というエステサロンが開発した「美貌島」に行ったという。正美が「美貌島」に行った後に、心も体も病んでしまったことから、沙織は「エクセレント・ミューズ」に疑問を抱いていた。ルポライターの沙織は秘密を暴くために「美貌島」に潜入すると言う。もちろん、お節介男の周五郎も同行することに。
    「美貌島」でさまざまな人物と出会う周五郎。複雑に絡み合う人間関係の中で、まるで必然のように起こる殺人事件。事件と向き合う中で、明らかになる周五郎の過去とは?そして、「美貌島」「エクセレント・ミューズ」に隠された真実とは?果たして、周五郎は「美貌島」を、そこに住む島民を救うことができるのか!?

    <出演>船越英一郎/内藤剛志/国生さゆり/山田純大/吉井怜/相島一之/金山一彦/深水三章/藤田弓子 ほか

    初回放送日:2015/04/07

  • #10

    外科医鳩村周五郎10

    深夜の繁華街を歩く周五郎(船越英一郎)は、酔っぱらいに絡まられる近藤真理恵(黒坂真美)を助け、彼女の異変に気付く。真理恵は、下腹部から出血していたのだ。周五郎は、傷口に応急処置がなされていることを見て、真理恵が医療関係者であることを悟る。
    病室で眠る真理恵の首や腕には、あざが。また、彼女の荷物には、湯西川温泉の旅館パンフレットが入っていた。詳しい事情を話そうとしない真理恵。周五郎は、翌朝改めて話を聞こうとするが、真理恵は病院を抜け出してしまっていた。
    周五郎は、真理恵の持っていたパンフレットを頼りに、湯西川温泉へ向かう。温泉宿近くの工事現場で爆発事故に遭遇した周五郎は、手際よく手伝ってくれる平田美奈代(東ちづる)、石野貴和子(美保純)、矢代菜月(渡辺典子)、田丸聡子(中島ひろ子)と出会う。彼女たちは、全員元看護師だった。彼女たち4人が昔同じ病院で働いており、今日が病院の縮小によって離ればなれになって以来の同窓会であることを聞く周五郎。貴和子が幹事になって、彼女たちを自分の温泉旅館に招待したという。
    思い思いにくつろぐ美奈代たちに、事件が降りかかることに。その事件は、東京の小室源介(内藤剛志)が扱う別の事件とも密接に絡み合っていくことに。温泉旅館を舞台にした殺人事件の真相に、周五郎はたどり着くことができるのか?果たして、周五郎は事件の裏側に潜む闇を救うことができるのか?

    <出演>船越英一郎/内藤剛志/東ちづる/美保純/渡辺典子/中島ひろ子/黒坂真美/島かおり/井田國彦/川野太郎 ほか

    初回放送日:2015/04/08

  • #11

    外科医鳩村周五郎11

    鳩村周五郎(船越英一郎)は、過去に、一緒に暮らしたことのある川上つぐみ(美山加恋)から、雪山のペンションで働いていると連絡を受け、彼女に会うことに。周五郎との再会に喜ぶつぐみは、オーナーの谷山邦子(中田喜子)らを周五郎に紹介する。
    ペンションには、周五郎の他、著名な福祉評論家の星野靖代(かとうかず子)、靖代の夫で秘書も務める星野明久(羽場裕一)、カメラマンの奥村洋二(高杉亘)と妻の美香(阿南敦子)ら、多くの宿泊客がいた。
    翌朝、周五郎に宿泊客の1人・服部雄介(加瀬信行)の姿が見えないと話すつぐみ。周五郎は、邦子らと共に雪山の林の中を捜索する。その最中、女性の悲鳴を耳にした周五郎は、崖下に倒れている美香を見つける。駆けつけた病院には研修医しかおらず、押し問答をしていると、なぜかその場に現れた小室源介(内藤剛志)から後押しを受け、無事に美香の手術を成功させる。
    小室は、都内で起きた殺人事件を捜査していた。殺害された女性が生前に、つぐみが働くペンションのホームページを見ていたことから、雪山のペンションを訪れていた。周五郎は、小室から女性の恋人と思われる男の写真を見せられ驚く。その写真には、服部が写っていた。そして、捜査の結果、服部の死体が発見される…。雪山のペンションを舞台にした殺人事件の真相に、周五郎はたどり着くことができるのか?

    <出演>船越英一郎/内藤剛志/中田喜子/かとうかず子/羽場裕一/佐藤祐基/美山加恋/黒部進/高杉亘/阿南敦子 ほか

    初回放送日:2016/03/16

  • #12

    外科医鳩村周五郎12

    鳩村周五郎(船越英一郎)が、繁華街を歩いていると、突然、石黒純一(大浦龍宇一)が倒れる。石黒と一緒にいた女性・鎌倉恭子(木内晶子)は、皮膚に異常をきたし、意識のない石黒を手当てする。鳩村も手助けしようと名乗り出る。やがて、救急隊員が現れると、恭子は周囲の反対を押し切り、近くの病院ではなく、豊田記念総合病院への搬送を希望する。
    一方、小室源介(内藤剛志)は、唐木博之(重松隆志)の遺体を検分していた。死因は粗悪な覚醒剤を摂取したと見られ、唐木の皮膚には、石黒と同じような症状が出ていた。不審に思った小室は、とある場所にたどり着く。するとそこに、石黒が白衣姿の恭子に付き添われ運び込まれる。小室は、恭子が電話で鳩村の名前を口にするのを聞く。
    鳩村に電話をする小室。鳩村が、石黒が搬入されたはずの病院にいないことを話すと、小室はその病院のことを言い当てるが、途中で電話は不自然に切れてしまう。小室のことが心配になった鳩村は警察へ。小室の様子を説明するが、警察の反応は冷たい。引き返そうとする鳩村を、刑事の曽根原忠光(姜暢雄)が呼び止める。情報交換をした二人は、唐木が事件の鍵を握っていることを確認し、唐木を調べることに。
    さらに物語は、院長の豊田洋次(西岡德馬)、教育評論家の平形万里江(多岐川裕美)などを加え、複雑に絡み合っていく。果たして、病院に隠された謎とは、唐木の死の真相とは、そして消えた小室の行方は?

    <出演>船越英一郎/内藤剛志/多岐川裕美/西岡德馬/姜暢雄/大浦龍宇一/木内晶子/乃木涼介/湯江健幸/春木みさよ ほか

    初回放送日:2017/10/19

  • #13

    外科医鳩村周五郎13

    鳩村周五郎(船越英一郎)が、新宿で無料医療診断の手伝いをしていると、助けを求めながら走る国会議員の笹村芳郎(森喜行)が通り過ぎる。心配し並走する鳩村は、笹村の体に爆弾が付けられていることに気付く。鳩村が笹村と並走していると、人気キャスターの吉岡みのり(櫻井淳子)が現れる。鳩村はみのりと協力して、笹村をスポーツジムのランニングマシンまで誘導し、爆弾を取り除く手術を行い、惨事を免れる。しかし、同時刻に同じ事件が六本木と渋谷で起こっており、爆弾を付けられた被害者2名は即死していた。
    鳩村は、笹村を救う際に負傷し入院していた。そこに、小室源介(内藤剛志)がやってきて、六本木の被害者は体罰行為で停職になった中学校の教員、渋谷の被害者は児童買春の噂がある教育評論家、そして鳩村が助けた笹村は、恵まれない子供たちのための法律「児童生活保護法」に反対する急先鋒だと言う。3人の共通点が子供にとって邪魔な存在と考えた小室は、「児童生活保護法」成立に向け、精力的に活動している芝崎直美(小沢真珠)が怪しいと鳩村に話す。
    鳩村は、直美のことを調べようと張り込むが、多くの報道陣がいて彼女に近づけない。すると、直美の取材に来ていたみのりと再会する。みのりは、事件の背後に直美がいると鳩村が考えていることを知り、自身が司会を務め、直美がゲストとして登場する生討論番組に鳩村を出演させることに…。

    <出演>船越英一郎/内藤剛志/櫻井淳子/小沢真珠/佐伯日菜子/野間口徹/冨家規政/緑友利恵/田代さやか ほか

    初回放送日:2017/10/20

  • #14

    外科医鳩村周五郎14

    鳩村周五郎(船越英一郎)は、川上つぐみ(美山加恋)から頼まれ、金沢を訪れていた。つぐみとは、過去に彼女の母親の命を救った縁があり、久々の再会となる。つぐみの依頼は、知り合いの篠原藍子(三倉茉奈)の父親・基弘(大石吾朗)の病気を鳩村に診てほしいというもの。藍子は金沢の篠原呉服店の三女で、基弘は店主であった。同じ頃、小室源介(内藤剛志)も金沢の着物店社長の広瀬昌幸(日野誠二)が殺害された事件を追い、金沢に来ていた。
    鳩村とつぐみが、篠原呉服店に着くと、そこには長女の晴美(大河内奈々子)、次女の吉川亜紀(東風万智子)、晴美の夫で番頭の靖彦(神保悟志)、藍子の恋人で友禅作家の石清水哲正(石垣佑磨)らがいた。そこに突如、「昌幸を殺したのは誰なの?」とわめきながら包丁を手に暴れる女性が現れる。女性は殺害された広瀬の母親・美穂子(梅沢昌代)だった。鳩村が、女性を落ち着かせようと奮闘しているところに、事件を追っていた小室が現れる。美穂子は、篠原呉服店の誰かが、商売敵の昌幸を邪魔に思い、殺したと主張するが、亜紀らは格下の着物店社長を殺す理由などないと相手にしない。
    その後も、亜紀の夫で担当医の吉川俊樹(西村和彦)に反対されながらも診察した基弘が、手術を前に容態を崩したり、さらには晴美が何者かに殺害されるなど、次々と予期せぬ出来事が鳩村を襲う。鳩村と小室は事件を無事に解決することができるのか?

    <出演>船越英一郎/内藤剛志/三倉茉奈/石垣佑磨/美山加恋/東風万智子/大河内奈々子/神保悟志/西村和彦 ほか

    初回放送日:2018/10/23

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