おばさんデカ 桜乙女の事件帖

  • #1

    主婦兼婦警28年新米刑事の名推理!!美人妻殺害事件のカギは冷蔵庫の中身と領収書のヤマ!?

    事件捜査は初めてという中年の婦人警官・桜乙女(市原悦子)が、なぜか捜査課一係に配属されてきた。課長・谷田(山田吾一)や、“デカ長”の川久保(鶴田忍)、老練刑事・田代(左右田一平)らにはありがた迷惑。そこで、こき使えば驚いて辞めるだろうと新米刑事の米田(布川敏和)を相棒に組ませる。
     その乙女の着任早々、高級マンションで中年職業婦人が青酸カリで殺される事件が起きた。痴情のもつれか夫婦間のトラブルか。容疑者の尾行からファックスを使ってのアリバイのトリック崩し、殺害方法の解明と、乙女はバカにする川久保らを尻目に無手勝流で真相に迫ってゆく…。

    脚本:土屋斗紀雄
    企画:小林義和
    プロデューサー:赤司学文、石川好弘
    演出:加藤彰
    出演:市原悦子/蛭子能収/左右田一平/布川敏和/山田吾一/鶴田忍/小倉一郎/篠塚勝/川田あつ子/山口杏子/水木薫 ほか

    初回放送日:2013/06/17

  • #2

    残された謎の遺書…自殺か他殺か!?事件のカギは大型冷蔵庫と珍野菜の特製サラダ!?

    ある証券会社の管理職の男が、マンション10階から飛び降りて死んだ。所轄の世田谷南署では、会社の格下げ人事に落ちこんでの自殺と片付けたが、婦人刑事・桜乙女(市原悦子)は、デカ長・川久保(鶴田忍)らに厄介者扱いされながらも、便せんに書かれたあまりに簡単な遺書に疑念を持った。
     それから一ヵ月後、公園で女性の絞殺死体が発見された。乙女はその死体が、先に自殺とされた管理職の男の葬儀の時、妻の伸江(芦川よしみ)と何かひそかに話していた女と気づく。デカ長はじめ本庁から派遣された警視(益岡徹)らにバカにされながら、乙女は若手刑事・米田(布川敏和)や売れないポルノ作家の夫(蛭子能収)らの協力で、二つの死を結びつける殺人の真相を探り出す…。

    脚本:土屋斗紀雄
    企画:小林義和
    プロデューサー:赤司学文、石川好弘
    演出:森崎東
    出演:市原悦子/蛭子能収/左右田一平/布川敏和/山田吾一/鶴田忍/伊藤洋三郎/益岡徹/倉崎青児/芦川よしみ ほか

    初回放送日:2013/06/18

  • #3

    密室殺人に残った卵料理の謎

    歳末のある夜、商事会社重役の麻生が自宅で妻の留守に灰皿で殴り殺された。第一発見者はその夜9時に呼ばれていた部下の営業部長・岡田(高橋長英)。世田谷南署の田代(左右田一平)、米田(布川敏和)らとともに現場に駆けつけた桜乙女(市原悦子)は、きれいに片付いた冷蔵庫の中に、パックのままの卵が半分の5個だけなくなっているのに不審を抱いた。外出先から帰った麻生の妻・俊子(左時枝)の話では、その朝10個入りパックを買ったままだったという。複雑に入り組んだ真相を解きほぐす重要な糸口が、実は、この卵に隠されていた…。

    脚本:土屋斗紀雄
    企画:遠藤龍之介
    プロデューサー:赤司学文、石川好弘
    演出:吉川一義
    出演:市原悦子/蛭子能収/左右田一平/布川敏和/山田吾一/鶴田忍/石井洋祐/町田真一/高橋長英/松井紀美江/平野稔/左時枝/中尾彬 ほか

    初回放送日:2013/06/19

  • #4

    資産家母娘が謎の連続死!!離婚を迫られた夫には完全なアリバイが…愛欲にまみれた家庭の秘密がついに暴かれた!!

    資産家を母に持つ主婦・中沢恵子(宮田早苗)が、東京世田谷の自宅で扼殺死体で発見され、前夜居所不明だった夫に殺人の嫌疑がかかった。女性刑事・桜乙女(市原悦子)は、恵子の衣服についたユリの花粉や、クリームの溶けたケーキに不審を抱く。後日、乙女は米田刑事(布川敏和)の見合いに同伴して行った修善寺で、別荘でガス管をくわえた恵子の母の変死事件にぶつかった…。

    脚本:土屋斗紀雄
    企画:遠藤龍之介
    プロデューサー:赤司学文、石川好弘
    演出:吉川一義
    出演:市原悦子/蛭子能収/左右田一平/布川敏和/山田吾一/鶴田忍/石井洋祐/町田真一/渡辺寛二/宮田早苗 ほか

    初回放送日:2013/06/20

  • #5

    名門着付け教室殺人事件!空いたビール缶と不揃いの靴…危険な情事の生んだ巧妙な仕掛け

    あおい着物スクール理事・藤田慎太郎(加門良)が自宅で何者かに殴り殺された。慎太郎は病気入院中の院長・藤田葵の長男で、一族には父親違いの次男・健次郎(円谷浩)と香織(海野けい子)夫妻、葵が見こんだ慎太郎の婚約者・瑞穂(渡辺梓)がいて、スクールを支えていた。事件現場は窓ガラスが割られ、現金や宝石類も奪われていて、空き巣の犯行と思われたが、桜乙女(市原悦子)は川久保(鶴田忍)らにバカにされながら、なぜか脱ぎ捨てられた玄関の高級靴とか、台所の冷蔵庫の桃缶、タンスからはみ出した畳紙の中の着物などが気になるのだった…。

    脚本:土屋斗紀雄
    企画:清水賢治/赤司学文
    プロデューサー:石川好弘
    演出:吉川一義
    出演:市原悦子/蛭子能収/左右田一平/布川敏和/山田吾一/鶴田忍/石井洋祐/町田真一/加門良/円谷浩/海野けい子/渡辺梓 ほか

    初回放送日:2013/06/21

  • #6

    有名シェフに忍び寄る悪女の甘いワナ…女はへそくりをどこに隠すのか?

    高級マンションの自室でモデルの佳代(久野真紀子)が殺された。夜、何者かに鈍器で頭を殴られ、スカーフで首をしめられたのだ。捜査陣に加わって、乙女(市原悦子)は相変わらず川久保(鶴田忍)に嫌味をいわれながら冷蔵庫の中をのぞいて、用意されたままのご馳走やワインから野菜庫のヌカ床のタッパーにまで興味を持ったり、サイドボードの写真立てを落っことしたり。
    容疑はまず佳代の愛人のロックミュージシャン加藤(佐藤せつじ)、さらに佳代のパトロンの有名料理人浜野(萩原流行)にかかるが、浜野の妻(増田恵子)も絡んで真相は意外な方向へ…。

    脚本:土屋斗紀雄
    企画:清水賢治/瀧山麻土香
    プロデューサー:赤司学文/石川好弘
    演出:鶴巻日出雄
    出演:市原悦子/蛭子能収/左右田一平/布川敏和/山田吾一/鶴田忍/石井洋祐/町田真一/萩原流行/増田恵子/久野真紀子/佐藤せつじ/清水紘治 ほか

    初回放送日:2013/06/24

  • #7

    鹿児島旅情編!!幻の西郷隆盛の写真にかけられた呪い…推定1億円の秘宝の謎vs倹約主婦刑事魂!!

    桜乙女(市原悦子)は、勤続31年、刑事歴3年の現職デカ。ある日世田谷南署から本庁勤務を命じられ新天地へ出向くが、そこはドサと呼ばれる無気力部署だった。乙女は着任早々、本田浩平(火野正平)と結婚詐欺師、加治安則(平田満)の張り込みを開始。しかし、ひょんなことから一人で加治を尾行するはめになった乙女は、あろうことかそのまま鹿児島まで行ってしまう。 何とか加治を逮捕したが、加治は実家から発見された1億の価値がつくであろう西郷隆盛の写真を取り戻したいと言い出す。
     だが写真はすでに青山(手塚秀彰)という男の手に渡っており、数日後この男が桜島で死体となり発見されるという事件が発生する。
     殺害容疑の掛かる加治。しかし、1億円あれば詐欺から手を洗うと話していた加治を信じる乙女は、犯人は別の人物と信じ本田と共に捜査を始める。

    脚本:土屋斗紀雄
    企画:清水賢治/瀧山麻土香
    プロデューサー:赤司学文/石川好弘
    演出:鶴巻日出雄
    出演:市原悦子/火野正平/平田満/田中隆三/手塚秀彰/片桐竜次/志賀圭二郎 ほか

    初回放送日:2013/06/25

  • #8

    “密室殺人”の謎解きに名推理の乙女刑事

    東京の古いマンションの一室で、栄進興産の営業課長、磯貝(筒井巧)の刺殺体が発見された。ドアばかりか、窓も内側からロックされ、状況は限りなく密室殺人に近い。
     ドサこと警視庁特捜分室からも大川(蟹江敬三)と乙女(市原悦子)が捜査に加わるが、例によって他の担当刑事たちにバカにされ、まともに手伝わせてもらえない。乙女はともかく、大川ははじめから捜査に加わる気はなく、路上で見かけた竹内(草薙良一)を追うことに熱中する。疑問を抱く乙女に、大川は「分室の本来業務は指名手配犯を覚え、逮捕すること」と説明する。竹内は事務所荒らしなどで手配中の男だった。
     大型スーパーに入った竹内を大川が、その後を乙女が追う。しかし、乙女は女の万引きを見かけて追いつめるが、相手を間違え、大川もまた、竹内に逃げられてしまう。
     その夜、所轄の警察署で磯貝殺しの会議が開かれる。元東亜銀行の行員だった磯貝は、金銭トラブルで免職となり、栄進興産でもサギまがいのことをして評判が悪かった。
     別居中の磯貝の妻、美枝(梓陽子)が重要参考人として調べられるが、乙女の調べで磯貝の隣人、多木(神山繁)も磯貝を殺したいほど憎んでいたことが分かり、捜査は振り出しに。おかげで乙女と大川は捜査から外される。

    脚本:土屋斗紀雄
    企画:清水賢治/金井卓也
    プロデューサー:赤司学文/石川好弘
    演出:鶴巻日出雄
    出演:市原悦子/蟹江敬三/国生さゆり/蛭子能収/姿晴香/小倉一郎/神山繁/草薙良一/筒井巧/梓陽子/松井紀美江/元井須美子 ほか

    初回放送日:2013/06/26

  • #9

    ホスト殺人の真相は愛人の怨み?「オカメ刑事」と敏腕刑事の珍推理対決が不倫殺人を暴く

    本庁の特捜分室から玉川東署捜査一係に転任、署の鬼刑事工藤(石橋蓮司)につくこととなった桜乙女刑事(市原悦子)は、マンション裏庭で起きた殺人事件にぶつかる。若い米田刑事(布川敏和)とまたコンビを組んで聞き込みに向かう乙女。被害者はホストクラブのホスト、浦部(田中智也)。現場付近で派手な赤いコートを着た女が見かけられている。
     乙女は浦部の部屋にあった雑誌で赤いコートを着た水戸律子(渡辺典子)のグラビアを見つける。だが、水戸家に赤いコートはなく、20代の女性の衣装がある。
     事件当時、律子がいたというエステサロンへ出かけた乙女は、赤いコートを着た銀座ホステスの由香里(水島かおり)を見かける。律子の夫、裕司(木下浩之)の愛人だった。 参考人として出頭した由香里は、律子の赤いコートを見て怒り、事件の時刻に律子と会うはずだったこと、裕司が浦部に恐喝されていたことを告げる。
     再び訪れた水戸家で乙女は、赤いコートに蓼科のクリーニング屋の名前を見つける。無断で蓼科へ出かけた乙女は、殺人事件に遭遇したことから上司にばれ、謹慎させられる。 謹慎中に再び蓼科へ出かけ、コートをクリーニングに出したのは、高校教師
    の真理子(萩尾みどり)だったこと、殺された男に娘の美咲(山本ゆめ)がストーカーされて怒っていたことを知る。

    <脚本>土屋斗紀雄
    <企画>長部聡介/金井卓也
    <プロデューサー>赤司学文/石川好弘
    <演出>鶴巻日出雄
    <出演>市原悦子/蛭子能収/石橋蓮司/布川敏和/渡辺典子/木下浩之/萩尾みどり/山本ゆめ/田中智也/エド山口/斎藤晴彦/越村公一/小松正一 ほか

    初回放送日:2013/06/27

  • #10

    夫が犯人!?巧妙に仕組んだ罠に挑むオカメ刑事…謎の女性白骨死体が叫ぶ怨念が犯人を暴く

    玉川東署捜査一係刑事の乙女(市原悦子)は、夜の公園で痴漢を捕らえたことから女性検事の真琴(いしのようこ)と仲良くなる。
     そのころ、夫で作家の雅樹(蛭子能収)は担当編集者の浅井(尾美としのり)と鬼怒川へ。浅井が、大学時代のスキー部同窓会に誘ってくれたのだ。
     出席者は、浅井のほか、都議会議員の神野(山下規介)と銀行員の倉橋(筒井巧)、リストラ失業中の谷田部(岸端正浩)。テレビは山中で女性が白骨死体で発見されたと伝える。
     宴会で谷田部が悪酔いし、浅井や雅樹にからむ。雅樹が押しやると谷田部は吹っ飛び、したたかに後頭部を打ちつけて、自分の部屋へ帰って行った。
     その翌朝、谷田部が死体で発見される。後頭部の打撲傷が死因だった。早速、前夜、谷田部とトラブッた雅樹に殺人の疑いがかかる。
     鬼怒川署に駆けつけた乙女は、担当刑事の調書を盗み読む失態を犯し、同僚の工藤(石橋蓮司)や検事の真琴に「慎重に」と忠告される。だが、夫のことが心配なのだ。
     浅井のマンションを訪れた乙女は、殺人事件に出くわす。第1発見者は都議会議員の神野の女性秘書。部屋の中では倉橋が胸を刺されて死亡、浅井はいびきをかいて眠っている。
     テーブルの上にはカナディアンウイスキーのボトルが残され、中にはスコッチが入っている。駆けつけた同僚刑事の米田(布川敏和)は、床にこぼれたのはカナディアンだと言い、台所の布巾からもカナディアンの匂いがする。書斎で乙女は、スキー部員ときれいな女性、美弥子とが一緒に写った写真を見つける。
     真琴も加わった捜査会議の席上、ウイスキーに睡眠薬が混入され、夜10時に神野が鬼怒川旅行の写真を持ってくるはずだったことが分かる。
     目覚めた浅井は容疑を否認し、神野の秘書は夕方から気分の悪くなった神野に替わって写真を届けにやってきたことが分かる。さらに乙女は、谷田部の部屋で切り抜かれた栃木の地方新聞を発見する。
     そのころ、雅樹が釈放される。死体解剖の結果、谷田部はガラスの灰皿で後頭部を殴られたことが分かったからだ。それを聞いた工藤は連続殺人事件と断定する。
     谷田部の部屋で見つかった新聞には、栃木山中で発見された白骨死体の記事が載っていたことが分かる。しかも、復元された顔は美弥子だった。彼女はスキー部のアイドル。浅井を愛していたが、横恋慕していたのが神野だった。

    <脚本>土屋斗紀雄
    <企画>長部聡介/金井卓也
    <プロデューサー>赤司学文/石川好弘
    <演出>鶴巻日出雄
    <出演>市原悦子/蛭子能収/石橋蓮司/布川敏和/いしのようこ/尾美としのり/山下規介/エド山口/斎藤晴彦/越村公一/小松正一 ほか

    初回放送日:2013/06/28

  • #11

    事件の鍵を握るおばあちゃんがボケてしまった!? 今度こそ幸せになりたかった…10年前の資産家殺人で消えた金が再び女の人生を狂わす

    今回は、10年前に別の警察署管内で発生して迷宮入りした資産家老人殺しと資産の紛失事件とが最近のふたつの殺人事件につながっていることを突き止めるまでを描く。帰宅の遅くなった玉川東署の女性刑事、乙女(市原悦子)は、近道に当たる公園を突っ切ろうとして殺された男性に気づく。被害者は平山和人。風俗店の元店長だった。平山の住まいを捜査した結果、平山が山梨の工業高校で甲子園に出場した球児だったことがわかり、天袋から20台以上の携帯電話、銀行の貸し金庫からは裸の男女の写真が見つかる。その写真の中に銀行の新宿支店長堀田を見つけた刑事・工藤栄作(石橋蓮司)は、強い反応を示し、さらに平山の通信記録に不動産業・津坂の名前を見て記録用紙に手を伸ばす。同僚刑事の問いかけに工藤は、10年前に迷宮入りした資産家の老人殺しと資産の紛失事件を話す。容疑者は堀田と津坂、それに家政婦の佐藤美津子ということだった。不動産業の津坂を訪ねた工藤刑事らは、津坂と平山とのつながりをつかみ、若い刑事の米田三郎(布川敏和)がさらに強いふたりの関係を明らかにする。が、2日後に津坂は殺される。玉川東署の捜査一係では、津坂がひとり暮らしの資産家に近づいて「二匹目のどじょう」を狙っていたのではないかとにらんで捜査を始めた。


    <出演>市原悦子/蛭子能収/石橋蓮司/菅井きん/布川敏和
    <脚本>土屋斗紀雄
    <企画>金井卓也/熊谷剛
    <プロデューサー>赤司学文/石川好弘
    <演出>鶴巻日出男
    <出演>市原悦子/蛭子能収/布川敏和/エド山口/斎藤晴彦/宮川一朗太/芦川よしみ/藤吉久美子/岡本富士太 ほか

    初回放送日:2013/07/01

  • #12

    借金にあえぐ町工場が起死回生の特許申請!!不況と闘う家族に迫る犯罪の罠!圧迫痕と消えた腕時計に事件の鍵が

    あるマンションの駐車場で、消費者金融会社経営・荻原拓郎(近童弐吉)が撲殺された。後頭部を金属バットでメッタ打ちされている様子から、犯人は荻原にかなりの恨みを持った者と推測された。現場と遺体を検分した乙女は被害者の手に残っていた圧迫痕がひどく気にかかる。それは、バットが当たったときにできたものと思われるが、一撃をうけたときに壊れたと思われる腕時計が、なぜか現場から消え去っていたのだ。犯人が持ち去ったのか?
     乙女は米田(布川敏和)と共に、事件のあったマンションに暮らす中村綾乃(久野真紀子)の部屋を訪れた。荻原とは公私共にパートナーという綾乃は、事件との関連性を否定。しかも腱鞘炎らしく、手には包帯が巻かれている。工藤(石橋蓮司)は綾乃の犯行を否定したが、明瞭すぎる綾乃のアリバイが乙女には逆に気にかかっていた。
     荻原はかなり悪質な取り立てをやっていたらしく、翌日から顧客たちへの聞き込みが開始された。その中から乙女は、『柳井工業』を経営する柳井昭一(篠塚勝)を訪ねた。柳井は資金繰りに困り荻原に融資を受けたが、返済にいきづまり、土地も建物も差し押さえられていたという。乙女には、柳井が金に困っていたとはいえ殺人をするとは思えなかった。
     その後署に戻った乙女は、工藤から洋食屋『キッチン中村』のオーナーが重要参考人として連行されたと聞かされがくぜんとなった。その店は、雅樹(蛭子能収)の知り合いの編集者・坪内(尾美としのり)が上海に行ったときにお世話になった紅美芳(清水ゆみ)が働いている店。しかも乙女は週に1回美芳に中国語を教えてもらうことになっていた。そしてさらに乙女を驚かせたのは、殺された荻原の愛人・綾乃が実は中村(金田明夫)の妻だという事実。綾乃は数年前、荻原の元に走っていたのだ。
     中村が犯人ではないと信じる乙女は、まず一人娘の萌(内海つかさ)と美芳を共に家に呼び寄せた。しかしそこに綾乃が現れ、嫌がる娘を無理やり連れ帰ろうとしたのだ。そのとき、綾乃は包帯をした手を使ったのを乙女は見逃さなかった。
    再び綾乃に疑惑の目が向けられたその時、綾乃の遺体がマンションで発見された。死体のそばには、100万はくだらないという高価なペンダントが…。


    <脚本>土屋斗紀雄
    <企画>熊谷剛
    <プロデューサー>赤司学文/石川好弘
    <演出>鶴巻日出男
    <出演>市原悦子/蛭子能収/布川敏和/尾美としのり/金田明夫/久野真紀子/石橋蓮司 ほか

    初回放送日:2013/07/02

  • #13

    戦慄 身代金目的の少年誘拐 1億円を抱え走る乙女が犯人の手に…山中で監禁・救出作戦決行

     その日の朝、いつものように遅刻で玉川東署一係に駆け込んできた桜乙女(市原悦子)は、同時に飛び込んできた誘拐事件の捜査に乗り出すことになった。だが連れ去られたという少年の家に出向き、その写真を見た乙女は驚いた。なんとその少年・村田新吾(伊藤大翔)は、今朝近道をしようとしていた乙女に罠をかけ転倒させるといういたずらをした少年だったのだ。学校に行ってる時間であるのになぜそこにいるのか?ちょっぴりひっかかるものを感じたのだが…そういえば、あの時窓に黒いフィルムを貼ったバンが猛スピードで走り去っていったのを乙女は確かに見た。
     新吾の父・大吾(石丸謙二郎)はIT関連企業として急成長した会社の社長。捜査は、所轄のみならず警視庁から郡司(三浦浩一)を班長とする特殊捜査班も加わって、営利と怨恨、双方の線で進められることになった。工藤(石橋蓮司)、米田(布川敏和)ら玉川東署の面々は、本庁が乗り込んできたことに不満を感じなからも、従うしかなかった。
     そんな中、乙女は少年の本当の母親・斎木順子(山下容莉枝)の元を訪れ、意外なことがわかった。現在の母親・麻衣子(渋谷亜希)は新吾にとっては義理の母で、父の大吾は、新吾にとって実の母である順子を”自分に恨みを持つ者”のリストの一番に名前を挙げていたのだ。かつての妻を疎んじ、実の息子のことは弟である村田守(小林正寛)に任せきりだったという父・大吾に、乙女は不信感を募らせた。
     その頃、村田家に犯人から一億円の身代金を要求する電話が入った。金を運ぶのは乙女。しかし、その犯人の手引きによって受け渡しを行った乙女は、追撃を振り切ろうとした犯人によって頭を強打され、一億円を奪われてしまった。そして、この直後、今度は二億の身代金を要求する犯人からの電話が入った。これを聞いた郡司は、乙女を捜査から外すという処分を下した。
     捜査から外された乙女は、新吾の無事を知らせるために順子の元を再び訪れた。そして、そこではじめて村田と順子の離婚の原因を聞かされたのだった。それは、大吾の非情な一面を明らかにするもので、そのため、順子は今でも新吾と暮らしたいと願っているという。その時、乙女は順子と新吾が一緒に写っている一枚の写真に目を止めた。それは、新吾も大事に持っていた写真で、別荘らしき所の前で撮られたものだった。そこで、乙女は、犯人が逃走の際「別荘」という言葉を口にしていたことを思い出したのだ。もしかすると、その別荘というのは写真にある別荘なのでは?それはあくまでも乙女の勘にすぎなかったが、自分の勘を信じようと思った乙女は、一人、かつて順子の父の所有していたものだったという河口湖にある別荘へと向かっていた…。


    <脚本>倉成柊一郎
    <企画>保原賢一郎/熊谷剛
    <プロデューサー>赤司学文/石川好弘
    <演出>鶴巻日出男
    <出演>市原悦子/蛭子能収/布川敏和/石丸謙二郎/小林正寛/山下容莉枝/
    三浦浩一/石橋蓮司 ほか

    初回放送日:2013/07/03

  • #14

    企業買収・投資マネー金の魔力に狂った者に乙女が論す真の幸福

     作家である夫・雅樹(蛭子能収)が、アイデアが浮かばず悩む傍らで、乙女(市原悦子)は懸命に夫を励ましていた。来週に迫った法事のために五島列島へ行けるかどうか、雅樹の仕事次第なのだ。もっとも、乙女もまだ上司に休暇願いを申し出てはいないのだが…。
     そんなことで悩んでいた朝、男の遺体が発見されたとの連絡が入った。被害者は佐田貴一郎(今井朋彦)。マスコミをにぎわす投資会社の社長である佐田は、自宅近くの神社で階段から足を滑らせて落下。死因は頭蓋(ずがい)骨骨折による脳挫傷と判明した。
     直前まで専務の碓井(石井英明)と飲んでいた佐田は、彼を乗せたというタクシー運転手・柳田(山崎銀之丞)によると、酔いざましのために花見をしようと、自宅手前の神社でおりたという。
     これを聞いた玉川東署は事故死の判断を下したが、乙女や工藤(石橋蓮司)、米田(布川敏和)らは仕事柄、敵も多かった佐田のこと、怨恨による殺人の線も消せないとして捜査を開始する。
     そんな中、あらたな殺人事件が発生した。犠牲者は経営コンサルタント社長の本並章二(川崎麻世)。ふたつの事件は関係があるのか?早速現場を訪れた乙女は、小さなガラス玉と冷蔵庫に残されていた麩(ふ)が使われた珍しい肉ジャガを見てひっかかるものを感じていた。また現場では、本並の会社の広報担当だという山倉弓子(遊井亮子)が、変わり果てた本並の傍らで号泣していた。この二人の関係は?
     この後、捜査の結果、殺された本並は、かつて佐田の関連会社の社長を務めていた事実が発覚。さらに本並は10年前に離婚し、別れた妻子が五島列島の福江島にいることもわかった。そして、工藤の機転から、乙女は本並の別れた妻・松浦里佳(渡辺梓)に会うために、夫の雅樹と五島に飛ぶことになった…。


    <脚本>倉成柊一郎
    <企画>熊谷 剛
    <プロデューサー>赤司学文/石川好弘
    <演出>鶴巻日出男
    <出演>市原悦子/蛭子能収/布川敏和/山崎銀之丞/渡辺 梓/川崎麻世/遊井亮子/石橋蓮司 ほか

    初回放送日:2013/07/04

  • #15

    ファイナル 絶体絶命・銃弾に倒れ乙女殉職か…食の安全、政治と金…人をだます社会の闇に挑む乙女…人気シリーズ最終章

    乙女(市原悦子)が現場で犯人を説得中、銃弾に倒れ殉職!?
     そんな不気味な夢で目覚めた朝、乙女は有名な料理家・大杉薫(床嶋佳子)の夫・和夫(藤田宗久)が殺害されたとの連絡を受けあわただしく家を飛び出して行った。夢のこともあって、その後ろ姿を不安な面持ちで見送る乙女の夫・雅樹(蛭子能収)。
     そして、現場に到着した乙女は、米田(布川敏和)と共に荒らされた室内の検証を開始した。窓ガラスの割り方や部屋の荒らし方を見た工藤(石橋蓮司)らが、物盗りとの判断を出す。しかし料理や食材に携わるものにしては、やけに乱暴な台所の様子を見た乙女は、これは単なる強盗殺人ではないとにらんだ。
     実は大杉和夫は、数年前まで「マイスター大杉」という店で、無添加で高級な国産豚を使ったハム、ソーセージを作り、売り出していた。
     徹底的に材料にこだわっていた大杉が、無造作に調理しかけの肉を冷蔵庫に入れていたり、ごみ箱には肉を切った際に出た血をふいたと見られるキッチンペーパーが捨てられていた。にもかかわらず、まな板や包丁は出ていなかった。ひょっとして大杉は、肉を焼こうとした時に来客があって、それでいったん肉を冷蔵庫へと戻したのではないか。そして大杉の死によって、焼かれることのなかった肉…。乙女は、このときの来客があやしいと考えていた。
     妻の薫は、「マイスター大杉」が経営困難にあった時に救いの手をさしのべた食品会社「片岡フーズ」の全面的なバックアップのおかげで、今やカリスマといわれるほどの人気料理研究家。そして大杉は逆に、買収されてからは仕事もほとんどせず、自宅で過ごすことが多かったという。そして、夫の葬式を終えたばかりだというのに、新製品の発表会に薫は出席するという。
     乙女は、米田と発表会会場へと潜入捜査を試みた。そこには、社長の片岡弓枝(仁科亜季子)、代議士で元厚生労働大臣の角田拓巳(立川三貴)、開発部長の田沼敬三(市川勇)などが顔をそろえていた。そして会場内でこっそりと聞き込みをしていた乙女は、「豚に秘密がある」と近づいてきた開発部社員の峰尾(平本隆詞)という男から声をかけられた。
     言葉の意味を聞くために峰尾との約束の場所に向かった乙女と米田。しかし、ふたりが到着するとすでに峰尾はビルから飛び降りて死んでいた。
     その後、署に戻った乙女の前に、警視庁捜査一課の大川(蟹江敬三)と本田(火野正平)が現れた。二人は、乙女を浅野耕市(木村昇)という男のもとへと連れて行った。
     実はこの浅野は東京地検特捜課の検事で、独自で角田の政治資金について調査しているのだという。角田と片岡弓枝の経営する「片岡フーズ」との関連そして銀行への圧力。
    「豚に秘密がある」…その言葉の意味を解明するために乙女たちは「片岡フーズ」の養豚場へと向かった。


    <脚本>倉成柊一郎
    <企画>熊谷剛
    <プロデューサー>赤司学文/石川好弘
    <演出>鶴巻日出男
    <出演>市原悦子/蛭子能収/石橋蓮司/布川敏和/床嶋佳子/藤田宗久/仁科亜季子/火野正平/蟹江敬三ほか

    初回放送日:2013/07/05

  • #16

    さよなら!おばさんデカ 桜乙女の事件帖 ザ・ラスト

    元刑事・桜乙女(市原悦子)は、近所に住む気難しい老人・荻野憲治(麿赤兒)から、妻がある会社にだまされて貯金を奪われてしまい、自殺を図ったという事実を聞く。乙女は、現在玉川東署刑事課係長である元後輩の米田三郎(布川敏和)を通じ、その会社が「トップ信販」であることを特定する。夫・雅樹(蛭子能収)との会話も上の空のまま荻野家を訪れた乙女は、腹部から鮮血を出して倒れている荻野を発見し、そして乙女自身も背後から現れた謎の男(佐藤B作)に襲われて気を失ってしまう。翌朝警察により、荻野の遺体とそばに倒れている乙女が発見される。現場に落ちていた凶器のナイフから乙女の指紋が検出され、刑事課長の牧村敏明(きたろう)に疑われた乙女は逮捕・送検され、裁判で有罪の判決を受ける。4年後―。長年の仲間である元刑事・工藤栄作(石橋蓮司)と米田が待ち受けるなか、女子刑務所から出てくる乙女。乙女はそのまま、トップ信販営業担当の桧山良樹という人物を探す。乙女は桧山の自宅で、腹部から血を流して死んでいる桧山と妻の香織の姿を発見する。風呂場に隠れていた8歳の息子・桧山光太郎を見つけ出した乙女は、トップ信販の追手をかわして一緒に連れて逃げる。果たして事件の裏側には何があるのか―?乙女は一人ぼっちになった光太郎を守り、自らの潔白を証明できるのか?そして刑務所に入るきっかけとなった事件の現場にいた謎の男の正体は?


    <出演>市原悦子/蛭子能収/布川敏和/佐藤B作/きたろうほか

    初回放送日:2020/04/16

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