サスペンスドラマセレクション

#1

殺人銀行　～超解像版～

若菜（斉藤）は興和銀行墨田支店の預金課長。閉店直後、4人組の強盗が押し入った。が、突然店内が停電し、犯人の1人が行員の道子（水島）を連れて配電盤のある2階へ向かう。若菜はもう1人の犯人に促され地下金庫に向かった。だが、2組とも戻らないため残りの2人も1階を後にする。そこに白波刑事（蟹江）ら警官隊が突入するが、強盗はすでに射殺されていて…。

＜脚本＞扇澤延男
＜プロデューサー＞日留川雄二／釜谷正一郎／高戸晨一／松本基弘
＜演出＞山本邦彦
＜出演＞斉藤由貴／豊原功補／水島かおり／森下哲夫／関根信行／春名美咲／三田あいり／伊藤智之／浜博文／桑野信義／田中耕二／田中輝彦／塩屋俊／水木薫／蟹江敬三　ほか

初回放送日：2013/04/21
#2

闇の脅迫者・江戸川乱歩“陰獣”より　

人気推理作家の寒川（佐野史郎）は、インテリア家具の会社を営み、寒川作品のファンだという女性・小山田静子（川島なお美）からある相談を受けた。その相談とは、静子がかつての恋人であった男から、執拗なストーカー行為をされているというものだった。しかも、「必ず復讐してやる」という気味の悪いメッセージをメールで送り続けるその男は、寒川が唯一嫌っている正体不明の作家・大江春泥だという。清楚で美しい静子の不安げな様子を見て、寒川は締め切りの迫る自分の原稿もそっちのけで、大江春泥こと平田一郎（吉満涼太）を捜し出すと約束する。
　寒川は交流の深い警視庁の糸川警視正に、それとなくストーカー行為規制法の適用条件について確認。さらに馴染みの編集者・本田恭子に大江の情報を集めさせた。そして、沢田というカメラマンが、大江と接触したことがあるという恭子の情報をもとに、寒川は沢田から大江の写真を入手する。
　寒川は静子にその写真を見せ、大江かどうかを判別してもらう。手で顔を隠した瞬間をとらえた写真を見て、静子は平田の感じに似ているとつぶやくのだった。今もどこかで自分は見られているのかと、不安がる静子。しかもその日の夜は、夫の小山田六郎（中丸新将）が出張で留守だという。静子が一人になるのを心配した寒川は、小山田家を訪れることを決意する。
　その夜、小山田家の呼び鈴を鳴らした寒川は、静子がおびえた表情で現れたことに、何かが起こったことを感じとる。聞けば、平田一郎から気味の悪いメールが送られ、静子の生活を一部始終覗き見していると思わせるメッセージを受け取ったのだという。
　寒川は、カーテンの閉じられた部屋を外部から覗き見ることは不可能と判断。しかし静子はどこかに平田の気配を感じると主張する。ぞっとする寒川であったが、偶然倒してしまった花瓶の水が不自然に床を流れるのを見て、家の構造がおかしいことに気がつく。壁の厚みを入れても一メートルほどの誤差があるのだ。外に出て建物全体を見渡した寒川は、物置の配置に疑問を持ち、さらにその奥の壁に隠し扉があることを発見した。その扉を開け、狭い通路を進んでいくと、なんと居間や寝室が覗き見できる細長いスペースが現れたのだった。衝撃の事実に取り乱しそうになる静子。寒川はその場に、ボタンが一つ落ちているのを発見する。
　静子から、この家を購入した経緯を聞くと、夫の小山田六郎がすべての手続きを行ったのだという。寒川は、平田があらかじめ覗き見のできる家を作っておいて、小山田夫妻に買わせるように仕向けたのだと推測する。深刻な事態に、警察への報告をすすめる寒川に対し、静子は夫にすべてを話してからにしたいと返答した。
　ところが翌日、静子の夫・小山田六郎が、公園で死体となって発見された。平田の仕業なのか？静子に惹かれる寒川は、知らず知らずのうちに事件の渦中に引き込まれていく……。

＜原作＞江戸川乱歩
＜脚本＞尾崎将也
＜プロデューサー＞国本雅広／東城祐司／橋本かおり
＜演出＞国本雅広
＜出演＞佐野史郎／川島なお美／山下真司／中丸新将／佐藤仁美　ほか

初回放送日：2013/05/26
#3

パートタイム探偵1

四葉銀行に勤務する山田和男（大杉漣）は、常務の沼田孝一（岡本信人）や同期入社の鏡義彦（近藤正臣）から退職を迫られていた。大学生の息子のコウタロウや高校生の娘のスミレを抱えて家計は苦しい為、和男の妻で専業主婦の山田典子（松坂慶子）は、探偵事務所の社長をしている日比野仁（吉田栄作）と知合ったのを切っ掛けに、探偵事務所で働かせてくれと日比野に頼み込む。典子の最初の仕事はホステスの豊見城真理（吉野きみ佳）の浮気調査で、真理を尾行した典子は同じ美容室で美容師（有薗芳記）に真理のことを尋ねる。ところが失敗の連続で、日比野はすぐに典子を辞めさせようとした。しかし、所員の千石敏雄（黒沢年雄）やイガラシ（長江英和）、キョウコ（板谷由夏）は休暇欲しさにそれに反対し、典子は探偵事務所で働き続けることになった。真理の浮気調査の依頼者は鏡だったが、今度は鏡の妻の鏡幸江（宮崎）が夫の浮気調査を依頼してくる。真理が刺殺され、鏡の浮気旅行を尾行していた日比野と典子は、真理の事件を調べるオオシタ（田中要次）や部下のアイザワ（中上雅巳）に、鏡のアリバイを証明する羽目になった。典子は真理の恋人だった一ノ瀬修司（玉山）から依頼を受け、真理が殺された事件の調査を始める。
一方、一ノ瀬が住んでいるところの近所で、渋沢隆一（菅原大吉）と渋沢志津子（棟理佳）が毒を飲んで死んでいるのを、隆一の娘（原田舞美）が発見していた。隆一の母（絵沢萠子）は殺人事件に違いないと訴え続けていたが、それが真理の事件と関係していたことが判明し…。

＜原作＞渡邉文男「第2の警察」（トランスワールドジャパン刊）
＜脚本＞田辺満
＜プロデューサー＞不破敏之／平埜敬太／岡部紳二
＜演出＞三池崇史
＜出演＞松坂慶子／大杉漣／黒沢年雄／板谷由夏／長江英和／岡本信人／田中要次／玉山鉄二／宮崎美子／吉田栄作　ほか

初回放送日：2013/06/30
#4

パートタイム探偵2

銀行に勤める夫・和男（50）と息子・光太郎（22）、娘・すみれ（17）を持つ、ごく普通の主婦・山田典子（45）。和男の銀行が不況で賃金カットになったことから、典子は前回同様、日比野仁が所長を務める探偵会社・K＆Dリサーチへパートタイムで働きたいとお願いに行った。そこへ、大手外食産業サンライズ・ダイニングに勤めるキャリアOL・小田島理恵から、「盗撮ビデオや写真が送り付けられたり、ロッカー荒らしなどの被害に遭っているので、嫌がらせをしている犯人を突き止めて欲しい」との調査依頼が舞い込む。典子は、その会社に短期のアルバイトとして潜入し、調査を始めることに…。しかし、その会社は女子社員を食い物にするセクハラ会社だった！！コピーとりなど慣れないOLの仕事に奮闘しながら、典子はティッシュ箱の中に仕込んだビデオカメラを理恵のデスクの近くに設置するなど、調査を開始。社内をあちこち回るうちに、会社の元木専務が公園で殴り殺されたという事実を耳にする。社内では、元木専務と次期社長の座を争っていた社長の息子でみんなから『ジュニア』と陰口を言われる藤江修造副社長に専務殺しの疑いの目が向けられていた。
新社長の就任式を兼ねたレストランオープン記念イベントを手伝いながら潜入調査を続けていた典子は、バイトのバニーガールが一人病欠したことからバニーガールの格好にさせられてしまう。ところが、新社長への就任が決まっていた藤江修造副社長が時間になってもパーティー会場に現れず、就任式は急遽延期になる。やはり副社長は専務を殺した犯人で、どこかに逃走したのだろうか？！
そんな中、理恵と色気をプンプンさせたお局OL・松野貴理子が引率する形で、典子は社長命令の2泊3日の新人研修で山梨へ向かうことになった。
そこで、会社創業の礎となったというワイン「尾瀬の薫り」で乾杯するが、典子は山梨県なのに「尾瀬」という名前が付けられていることに疑問を感じ、社長に質問をぶつける。社長はふと真顔になるが「そんな昔のことは忘れたな…」とはぐらかす。その矢先、失踪中だった藤江修造副社長が河川敷の車の中で死体となって発見される。車の中から農薬の容器と「もう逃げられない。死んでお詫びする」と書かれた遺書が発見されたことから、警察は自殺と見て捜査を始めた。
　やはり副社長が専務を殺して、罪に耐えかねて自殺したのだろうか…？
しかし、その後の捜査で修造の車の後部座席から「RIE．O」と刺繍が入ったハンカチが見つかり、捜査は急展開を見せる。理恵が副社長の自殺（または他殺）に関係していたのではないか…警察はそう睨んだのだった。理恵の行きつけのワインバー「okazono」に連れていかれた典子は、理恵の口から意外な事実を聞かされる。殺された元木専務は、理恵が必死で実現した企画を全部自分の手柄にしていたという。また、理恵には以前、副社長から乱暴された秘密の過去があった。「あんな奴、死んじゃえばいいのにって思ったらさ、本当に死んじゃったのよ。二人とも…」とつぶやく理恵。
典子は「まるで誰かが理恵さんの代わりに憎い人達を殺してるみたい…」と事件の裏に『因縁』を感じる。一方、理恵に対する嫌がらせの犯人が、典子が設置した隠しカメラの映像から、お局OL・松野貴理子であることが判明。そして偶然にも、その隠しカメラの映像などから、連続殺人事件に関する理恵のアリバイも証明される。依頼者・理恵に嫌がらせをしているのは誰なのか？そして誰が何のために理恵の上司二人を殺したのか？
パートタイムタイム探偵・典子が、連続殺人事件の謎に挑む！

＜原作＞渡邉文男「第2の警察」（トランスワールドジャパン刊）
＜脚本＞田辺満
＜プロデューサー＞佐々木彰／小川治／平埜敬太／岡部紳二
＜演出＞三池崇史
＜出演＞松坂慶子／吉田栄作／大杉漣／黒沢年雄／板谷由夏／長江英和／山本未來／仁科亜季子／寺田農／鈴木一真／矢島健一／細川ふみえ／徳井優／有薗芳記／本田大輔／三国由奈／村川敦子／ガンモ三池　ほか

初回放送日：2013/07/07
#5

純情商店街　ゆうれい殺人事件

元スタントウーマンで、私立探偵の佐倉はるかが自宅に戻ると、大きなバッグを抱えた男の子、上田直人がはるかの帰りを待っていた。直人は、はるかの死んだ恋人の忘れ形見だった。はるかは、大阪に住む直人の母親に連絡をするが、しばらく直人を預かってほしいと言われる。困惑するはるかをよそに、直人ははるかの部屋に居座ることになってしまう。
翌日、はるかが指導する空手教室で、生徒の三枝ゆかりが相談を持ちかけてきた。近所のみさとコーポに住む彼女は、夜中になると毎晩のように苦しそうな呻き声と”助けて”という声を聞くという。
夜、はるかが行きつけの小料理屋の満月で、常連の安藤や薬丸らと飲んでいると、店の奥から、満月のママ・水谷喜美江とその愛人で北村建設工業の会長・北村起一の怒鳴り声が聞こえてきた。起一は酔っ払った足取りで、捨て台詞を吐きながら、店を出て行った。気を取り直してビールをつぐ喜美江に、はるかは、ゆかりから聞いたみさとコーポに出るという幽霊の話をする。
その時、先ほど出て行った起一が忘れ物を取りに戻ってきた。はるかの話を聞いていた安藤ら常連客は、何年か前にみさとコーポで若い女性が農薬を飲んで自殺した事件があったという。しかも、その事件があったのは、ゆかりが住む302号室で、みさとコーポは起一の会社が所有するマンションだった。
起一ははるかに、幽霊事件の噂が広まり、借り手がつかないと困るので、真相を調査してほしいと依頼し帰っていった。そこへ、喜美江の息子・武志がやってきた。武志は、具合が悪くなり道にうずくまってしまった起一に気がつく。病院に運び込まれた起一は、狭心症の軽い発作と診断され、喜美江、武志と駆けつけた起一の息子・三郎は安心する。だが、かねてから喜美江を父親の財産狙いと考え、二人の関係を快く思っていない三郎は、喜美江たちを病院から追い返す。
一方、みさとコーポの調査を開始したはるかは、管理人の大塚に事情を聞くが、大塚は自分は管理人の仕事はしていないという。次にゆかりの部屋を訪れると、彼女は昨夜も呻き声を聞いており、しばらく友人の家に泊めてもらうと荷造りをしていた。
その夜、はるかがゆかりの部屋にいると、突然直人が姿を現す。そこへ、急に、女性の呻き声が聞こえてきた。直人は、はるかのテープレコーダーにその声を録音する。すぐに管理人室に駆け込んだ二人は、大塚にテープを聞かせるが、彼はテープを奪い、火をつけて焼いてしまう。大塚とはるかが話をしている間、直人はトイレを借りようと部屋に入り込むが、大塚に見つかりつまみ出される。彼の部屋の中には、オーディオ機器がずらりと並び、点滅していた。
朝方、はるかはパトカーのサイレンの音で目を覚ました。慌てて窓から顔を出すと、みさとコーポで飛び降り自殺があったという。野次馬をかき分けマンションに近づくと、死んでいたのは、何と、管理人の大塚であった。
そこへ、幼馴染みの刑事・鍛冶木重男がやってきた。はるかが鍛冶木と話をしていると、野次馬の中に事情を聞かれている北村三郎の姿を見つける。
　その後、はるかは再びみさとコーポで自殺した女性の事件の調査を始める。すると、その女性はその当時、三郎と不倫関係にあったことが判明する。

＜原作＞ねじめ正一「こちら駅前探偵局」光文社文庫
＜脚本＞塩田千種
＜演出＞石井てるよし
＜出演＞桃井かおり／永島敏行／河相我聞／遠藤久美子／蛭子能収／金久美子／なべおさみ／ねじめ正一／渡辺文雄／竹中直人　ほか

初回放送日：2013/09/08
#6

女検事の報復　送られた殺人予告メール

初回放送日：2013/10/27
#7

女刑事ふたり　眠れる殺意～女性連続殺人の現場に残された防犯チラシと白百合の花粉の謎～

所轄の交通課に勤務する川島貴衣子（石田ひかり）は、警察官仲間の三浦英明（山上賢治）・優子（朝比奈慶）の結婚式に出席する。三浦はバツイチ、子供二人に慰謝料払い中、優子より13歳年上の鑑識課員。司会者が「天からの贈り物」と祝電を読み上げたとたんに、庭にシートにくるまれた女性の全裸死体が落ちてくる。
なにしろ、全員警察関係者なので、所轄の坂本啓一刑事（羽場裕一）が来るまでに初動捜査はほとんど終わっていた。三浦はフロックコートに鑑識の帽子を被って、被害者が絞殺された後、胸に十字の傷を付けられていると報告。ショックを受ける優子に「優子を狙ったのではなく、連続殺人になるかも」と慰める貴衣子の推理に目を付ける、本庁の一色操警部補（伊藤蘭）。
被害者は林アヤコ。OL。彼女の名前で祝電が送られていた。操は、貴衣子の前歴を見て綿貫勇係長（平田満）に、貴衣子を自分の部下にしてほしいと頼む。
翌日突然辞令を渡される貴衣子。彼女は3年前まで刑事であったが、自分の作成した「性犯罪から身を守る」為のチラシが、殺人現場に落ちていたことに責任を感じ自ら所轄の交通課に異動していた。事件は未解決のまま。大学では犯罪心理学を専攻。
遺体を引き取りにきた葬儀社の菱沼一哉（斉藤陽一郎）は林の遺体にキス。
自宅で弟・将太（高橋一生）のライブのチケットを買わされ、インチキコインで操の部下になることを決められる貴衣子。
操と貴衣子は、林の勤務先へ。爪の長さから普段はコンタクトを着用していたはずだと考えた貴衣子は、同僚に殺害日に林は眼鏡を掛けていなかったかと聞く。確かに眼鏡で帰ったと同僚。驚く操。しかし、眼鏡は見つかっていない。
転落現場にはユリの花束。向いのビルには、林の眼鏡をかけた魔女の人形が吊されている。そのポケットには林が死亡するまでのポラロイドと次のターゲットとなる女性の写真が入っていた。女性の身元はわからない。
坂本が、林に言い寄っていた本庄祐介（浜田学）をしょっ引いて来る。彼は犯人ではないと貴衣子。憎まれ口を叩く坂本。
操は行きつけの焼鳥屋に貴衣子を連れて行く。超よっぱらった貴衣子はまた被害者が出ると寝言。大将（舞の海秀平）は貴衣子を見て「カオリちゃんに似てる」と言う。操は貴衣子を自宅へ送り届ける。

翌朝、貴衣子の自宅近くの向島で、再び胸に十字の傷を付けられた女性の遺体が発見される。予告された写真の通り、フラワーアレンジメント教室帰りのイケウチマミだった。付近にはチューリップと貴衣子が3年前に作成したチラシ。すぐに第一の現場に向かった貴衣子は掲示板にもそのチラシが張られているのを見る。ターゲットは自分だと呟く貴衣子。操は最初の晩にそのチラシを発見し既に気づいていたと言う。貴衣子は自分をおとりに利用した操に憤りを感じ、人間じゃないと言い放つ。
捜査会議で貴衣子は3年前の事件と今回の事件の関連を述べる。坂本は隠していたのではないかと詰め寄るが、落ち込んでいる貴衣子に後で謝罪。
3年前の犠牲者・結城サオリの墓に行く貴衣子。命日をずらしてくるのは結城の母（木村翠）に責め立てられた為。「一番悲しくて悔しいのはあんたじゃなくて遺族。そのために犯人を捕まえろ」と叱咤する操。
坂本宛に、聖書の一節「受胎告知」の犯行声明が届く。犯人は自分が神の代わりに女性を救済しているつもりになっていると貴衣子。
マミの毛髪からユリの花粉が検出されるが、フラワーアレンジメント教室に行っていたのだから当たり前だと綿貫。坂本は過去に扱った自分の事件を調べ直す。貴衣子は犯人のプロファイルを作成し、坂本に渡す。
「現場に戻る」とのプロファイルを見た坂本は、現場で目撃されている白いバンを発見。後をつけ、中から出てきた男を尾行し、教会に入る。
翌朝、教会で絞殺された坂本の死体が発見される。鐘が鳴ると、貴衣子の作成したチラシに赤い文字で「次はお前だ」と書かれたものが大量に降って来る。
シスター（銀粉蝶）は、この教会は17年前に放火された。おそらく犯人は葬儀にだけ顔を出していた少年だと証言。彼は、父の死後、家業を継いだ母親のストレスのはけ口となっていたようだ。暫く熱心に祈っていたが、そのうち来なくなり放火事件が起きている。受胎告知の絵にある白ユリは純血を意味するとシスター。3年前の現場にも白ユリがあったことを思い出す貴衣子。
フラワーアレンジメント教室でユリを使用したかと聞き込む操と貴衣子。当日は使っていない。その場に出入りしている業者の森克己（湯江健幸）も、納品していないと証言。操は被害者は皆、向上心の高い女性であり犯人は女性そのものを母親と重ねて憎んでいると推理。
犯行日は3年前の事件を除いて全て友引に起きている。友引に自由に動けるのは葬儀社。被害者は芝浦典礼と関わっており、坂本の署にも出入りしていることが判明。従業員である菱沼は2年間、渡米しエンバーミングを習得している。2年間の空白も埋まる。会社のロッカーから被害者の免許証が、また彼の部屋には多数の遺体の写真が貼ってあった。菱沼は自分は遺体愛好者であり殺人はしないと犯行を否定。自分に対する敵意が感じられず、菱沼はシロだと考える貴衣子。
操は貴衣子に「今日は弟のライブに行ってやれ」と帰宅を促す。操もチケットを買わされていた。一枚2000円。
ライブを楽しむ貴衣子。菱沼のアリバイが立証され、操は貴衣子に連絡を取ろうとするも、発煙筒をたかれたライブハウスからは既に貴衣子は拉致されていた。
部屋に吊される貴衣子。犯人は森。生意気な女は嫌いだと告白を始める。亡き父の残した銀座の花屋を継いだ母・日出子（筒井真理子）は森に暴力を振るった。3年前にチラシを見て虫酸が走り、結城を殺害。その後、交通事故に遭い記憶喪失に。今年になり亡くなった日出子の姿を見て、全ての記憶が戻ったと、貴衣子の首を絞めようとする。
銃を携帯した操が到着するが、森と揉み合いの最中、腹を撃たれてしまう。　　それでも彼の足を撃ち気を失う操。
操が治療を受ける病院で、綿貫は、操がターゲットとなっている貴衣子を守り、また刑事としての自信を取り戻す為に部下にしたと告白する。操の妹・カオルは操に傘を届けようとして通り魔に殺害された。それ以来、折りたたみ傘を常に持ち歩く操。音川刑事に似てる。カオルが生きていれば、ちょうど貴衣子と同じくらいの年だろうと綿貫。
退院の日は雨。正式に操の部下となった貴衣子は傘を持って操を迎えに来る。

＜脚本＞福島治子
＜プロデューサー＞高野正雄／高橋史典（共にカノックス）／三輪祐見子（ANB）
＜演出＞猪原達三
＜出演＞石田ひかり／伊藤蘭／平田満／羽場裕一／山上賢治／高橋一生　ほか

初回放送日：2013/11/17
#8

女刑事ふたり2　赤い月連続殺人！！～死者に狙われる美しい目撃者…警官殺しの裏に逆転の真犯人が！？～

石田ひかりと伊藤蘭の女性刑事コンビの活躍を描くサスペンスの第2弾。
警視庁外苑署管内で、警官がナイフで刺されて死亡するという事件が発生した。
現場に駆けつけた外苑署の刑事・川島貴衣子（石田ひかり）は、目撃者・野坂万里子（南野陽子）から事情聴取を行う。その半月後、六本木のワインバーのオーナーソムリエ長井（長谷川初範）がナイフで殺害された。警視庁捜査一課の一色操警部補（伊藤蘭）から、この事件の捜査協力を依頼された貴衣子は、長井が、警官殺害の目撃者・万里子と関係があったことを知らされる。

＜脚本＞福島治子
＜プロデュース＞佐藤涼一／三輪祐見子／高橋史典
＜演出＞猪原達三
＜出演＞石田ひかり／伊藤蘭／南野陽子／泉谷しげる／長谷川初範／隆大介／不破万作　ほか

初回放送日：2013/12/08
#9

開幕ベルは華やかに

新進劇作家のハル（浅野）は、1か月後に迫った舞台の脚本を引き受け、その演出を元夫の演出家・渡（風間）に承諾させる。主役は大女優の光子（加藤）で、歴史に翻弄された川島芳子の物語を提案したのも光子自身だ。数日後、主催する会社に男の声で「光子をだすな。だしたらとんでもないことになる」と脅迫電話が入る。さらに光子と相手役の勘十郎（北村）との顔合わせ当日も、同様の電話が入るがいたずらだと取り合わない。そんな中、舞台は初日を迎え、前半終了後の休憩時間に、かつて光子のライバルだった紅子が死亡したとの知らせが…。

＜原作＞有吉佐和子
＜脚本＞金子成人
＜演出＞久野浩平
＜出演＞浅野温子／風間杜夫／加藤治子／北村和夫／有森也実／長門裕之／辰巳琢郎　／小野武彦　ほか

初回放送日：2014/01/19
#10

元泥・助川六郎のご町内防犯パトロール

ひったくり、通り魔、車上荒らし、ピッキング、空き巣、緊縛強盗、狙われる子供達……水と安全はタダ、と言われていた呑気な時代は遠い過去。この国の治安は、最悪の方向へと進んでいる。そのうえ、多発し続ける犯罪に警察の対応は追いつかず、今や我が身と家族の安全は自分で守らなければならない時代に突入した。そんななかで、各地で、住民自らボランティアで街中をパトロールし、犯罪を抑止しようとする活動が活発になってきている。集団巡回を始め、『クライムマッピング』という、地域内の犯罪多発地帯を記した地図を作成したり、協力市民の携帯メールに不審者情報を即時配信したり、自分たちの街の安全を自分たちの手で守ろうとする姿勢が、防犯効果をあげているそうだ。このドラマは、主人公の助川六郎が、ボランティアパトロールに駆り出されるところから始まる。中学生の娘と小学生の息子の保護者としては率先してパトロールに参加すべきところなのだが、六郎の胸中には内心複雑な思いもある。実は彼は、『元泥棒』だったから！今でこそ堅実に、ワゴン車を店舗に改造して、移動式の焼きたてパン屋を営みながら、二人の子供の良き父親として生きている六郎だが、十年前までは、『居空きの助六』と呼ばれた、大胆な手口の、一匹狼の泥棒だった。その六郎が泥棒稼業から足を洗う決意をしたのは、病死した同業者の、幼い子供たちと出会った時だ。心根の優しい六郎は、子供たちを見捨ててはおけなかった。「この子たちは俺が育てる」そう決めた日から六郎は変わった。地道に働いて生きることも、男手ひとつの子育ても、六郎が想像していた以上に大変なことだった。しかし、家族を知らず、ずっと一人孤独に生きてきた六郎にとっては、子供たちから与えてもらうものも多かった。温もり、喜び、愛しさ……子供たちを叱りつける瞬間に感じる胸の痛みさえも、尊い感情に思えた。六郎は日々実感している……俺は、この子たちに育てられている。親は子供に育てられていくものだ、と。子供たちが安心して安全に暮らせる環境を守るために、六郎はボランティアパトロールの一員となる。『元泥棒』の『防犯活動』が始まった。そんな矢先に、ある殺人事件が発生する。被害者が六郎の旧知の関係者であったことから、六郎の過去が明るみに……？自らの汚名を晴らすために、愛する子供たちの幸せを守るために、六郎は事件の真相解明へと乗り出していく。

＜脚本＞真部千晶
＜企画＞荒井昭博、熊谷剛
＜プロデューサー＞佐藤丈
＜演出＞小松隆志
＜出演＞大杉漣／床嶋佳子／泉谷しげるほか

初回放送日：2014/02/09
#11

嘱託刑事・小山田昭平　“旅路の果て”

警察を定年退職し、今は嘱託勤務の小山田昭平は、4年前に失踪した娘・光子の捜査を依頼するために探偵事務所を訪れた。光子は既婚者の斉藤雄二と駆け落ちし、それ以来行方不明だったのだ。
その翌朝、大進建設社長・斉藤宗一郎が世田谷の自宅で胸を刺されて殺されているのが発見され、北署の戸田刑事や、本庁捜査一課の富田らが現場の捜査に当たっていた。
小山田は自宅近くで斉藤宗一郎死亡のニュースを聞き愕然とする。なぜなら被害者は光子と駆け落ちした斉藤雄二の父親なのだ。急いで署に戻り、事情を知っている署長の瀬尾に捜査に立ち会わせてくれるよう頼む。
夕方、捜査本部で第一回捜査会議が行われた。遺体となって発見される前日、夕方6時から本社の役員会に出席した斉藤は、7時を回ったころ、急に会議を切り上げて帰宅している。戸田刑事は副社長の城山十三が斉藤と対立していたことに注目するが、富田は曖昧な情報だと一喝する。
その夜、報告書を借りた小山田は、一人事件の推理を立てた。斉藤はなぜ役員会を切り上げて帰宅したのか？その後自宅に尋ねてきた人物は誰なのか？雄二の写真を見ていた小山田にある考えが浮かんだ。この日、宗一郎を訪ねてきたのは雄二だったのではないか？
数日後、小山田は斉藤がふた月ほど前から私用で何度か会津に行っていたことを知る。そして小山田は斉藤雄二の妻・美由紀も訪ね、雄二が会津にいる可能性があることを知る。
斉藤宗一郎は会津で雄二と会い、東京へ戻るよう説得していたのではないか？そして事件のあった夜、雄二は東京へ戻ったのではないか？小山田は自分の推理力を信じ、一人真実を求めて会津へと向かうのだった。

＜原作＞福田洋「刑事たちの旅路」勁文社
＜脚本＞坂田義和
＜監督＞吉田啓一郎
＜出演＞仲代達矢／坂井真紀／渡辺梓／北村総一朗／樹木希林　ほか

初回放送日：2014/03/02
#12

ミイラが呼んでいる

大学の助教授が、映画の撮影現場から見つかったミイラの周囲で発生した殺人事件を解決する。山形県の湯殿山で、ミイラが発見された。密教の行者が生きたままひつぎに入って死んだ「即身仏」らしい。現場で行われていた映画の撮影は中止となる。原作者の長山作治（筧利夫）らは、撮影の続行を願っていた。彼らのために雑誌編集者の名掛亜里紗（七瀬なつみ）は、大学時代の同級生である塔馬双太郎（和泉元彌）に助けを求める。大学で近世庶民文化学を教える塔馬は、抜群の知識と推理力を持っていた。そんな矢先にミイラが、保管されていた公民館から盗まれる。塔馬はミイラが入っていた木箱や現場を観察。ミイラが発見現場と違う場所に埋まっていたと考える。その晩、ホテルに戻った塔馬らの部屋に、「怨」と書かれた石室の写真が届く。

＜原作＞高橋克彦「即身仏（ミイラ）の殺人」
＜脚本＞高田純
＜プロデューサー＞千葉幸利
＜監督＞日名子雅彦
＜出演＞和泉元彌／七瀬なつみ／筧利夫／大島さと子　ほか

初回放送日：2014/04/13
#13

長崎で消えた女

妻を亡くした後、上司を殴って辞職に追い込まれた二本松秋彦（渡瀬恒彦）は、元の会社の専務・新開賢三（宍戸錠）から、会社の裏金の3億円を横領して逃げた営業部長･網野孝行を捜してほしいと頼まれる。網野は二本松の辞職の引き金になった元上司だった。網野には長崎に女がいることがわかっており、さっそく二本松は「にわか探偵」として、長崎に向かう。それから何の進展もないまま3週間が過ぎ、地元の探偵社を訪れた二本松は、所長の遠山権治（財津一郎）に内密に調査を依頼する。その後、ホテルに戻った二本松は女性（一路真輝）に声をかけられる。それは昼間、車にひかれそうになったところを二本松が助けた女性で、自分も不倫の人妻を捜して長崎へ来たと言う。同じ探偵にしては心もとない二本松に、女は探偵としてのアドバイスを説きながらメモを渡した。そこには藍川真奈という名前と携帯電話の番号が書かれていた。

＜原作＞多岐川恭「長崎で消えた女」（講談社）
＜脚本＞佐伯俊道
＜監督＞村橋明郎
＜出演＞渡瀬恒彦／一路真輝／夏樹陽子／宍戸錠／財津一郎　ほか

初回放送日：2014/05/11
#14

迂回路

新橋で発生した宝石窃盗事件を捜査していた所轄の刑事・海堂岳夫（内藤剛志）は、定年退職した先輩刑事・樋口淳一郎（夏八木勲）が密かに事件を調べていると知った。樋口の一人娘・栞（斉藤慶子）は、かつて海堂の婚約者だった女。5年前、樋口が警察の内部情報を暴力団に売り渡していると知った海堂は、理由も明かさず栞に別れを告げていた。ところが、その栞が渋谷で発生した殺人事件の容疑者になっていると判明し…。

＜原作＞香納諒一（「刹那の街角」（角川書店刊）所収「捜査圏外」より）
＜脚本＞坂上かつえ
＜プロデューサー＞梅原幹／佐光千尋／安倍夏彦
＜監督＞吉本潤
＜出演＞内藤剛志／斉藤慶子／夏八木勲／中原丈雄　ほか

初回放送日：2014/06/29
#15

分岐点

川崎市内で秋本（星野晃）という商事会社の社長が2人組に襲われ、2000万円を強奪される事件が発生。現場で遺留指紋を調べた捜査陣は、犯人の1人が3年前、相模原で発生して未解決になっている現金輸送車襲撃事件に加わっていたことに気付いた。3年前の事件の犯人は3人。そのうちの1人・永澤則之（西川忠志）は逃走中に事故死したが、残る2人の犯人は、未だに特定されていない。東川崎署で現金強奪事件を担当することになった工藤幸平（内藤剛志）は、奇しくも県警本部時代、逮捕の混乱の中で永澤を交通事故死させていただけに感慨深い。
まもなく、襲撃の場面が写った防犯ビデオを検証していた工藤は、事件発生前、現場をうろつく不審な女の顔を見て愕然となった。それは、工藤が7歳当時、自分と父親を捨てて家を出て行った実母・降矢聡子（吉行和子）だったのだ。給食調理員をしている聡子は、事情を聴きに行った工藤に唖然としながらも、間違った生き方はしていない、と答える。だが、工藤は、幼い弟の事故死や家出のことなど少年時代の暗い思い出が頭をよぎり、聡子に冷たい対応しか出来ない。
次に防犯ビデオに写っていた蔵野祐司（田中要次）を訪ねた工藤は、刑事のカンから妙な引っかかりを感じた。小さな空調設備会社を経営する蔵野は、事件の前日まで、秋本の会社で工事をしていたのだ。そこで工藤が思い出したのは、3年前、永澤が空調の仕事を始めると言っていた話。工藤は、さっそく死亡した永澤の恋人の真崎香奈（川上麻衣子）に永澤の交友関係を確かめるが、その記憶からは蔵野の名前は出てこない。現在、小学校の養護教諭をしている香奈が聡子と仲がいいと知った工藤は、複雑な思いにかられた。
まもなく、現金強奪事件の現場の残留指紋が蔵野のものと判明。すぐさま逮捕した蔵野の供述から、今回も3年前の事件も、共にビルメンテナンス会社の社長の堂島誠（梨本謙次郎）が共犯だったことが明らかになった。3年前の事件は、犯行に加わることを渋る永澤を蔵野が仕事の話で釣って仲間に引きずり込んだらしいのだ。工藤は、3年前に事件で容疑者になった堂島のアリバイを、なんと当時定食屋の女将をしていた聡子が証明していたと知り、気が重い。
捜査陣はすぐさま堂島の会社に急行。だが、その堂島は会社内で他殺死体となって発見された。堂島の死を知った蔵野は、秋本の会社の事務員・関川あやめ（阿知波悟美）が現金強奪の手引きをしたと供述する。
そんな中、捜査陣は、現場で聡子の指紋を検出、さらに、堂島の衣服に付着していた絹糸を採取した。その糸が組紐用のものだと知った工藤は、その昔聡子が組紐教室を開いていたことを思い出して愕然。やがて、奪われたと見られる現金を、聡子があやめに渡すところを目撃した工藤は、容赦なく実母に手錠を打つが――。

＜企画＞酒井浩至
＜脚本＞武井由美
＜監修＞坂上かつえ
＜監督＞吉本潤
＜プロデューサー＞佐光千尋／安倍夏彦
＜出演＞内藤剛志／川上麻衣子／梨本謙次郎／阿知波悟美／田中要次／星野晃／近藤芳正／西川忠志／藤田宗久／古川康大／織本順吉／吉行和子　ほか

初回放送日：2014/07/13
#16

曲り角

消費者金融社長・直子（山村）が殺され3000万円が奪われた。所轄の刑事・堀江（内藤）は事件発生時、直子と会う予定だった責務者が、親友で元警察官・霧島（村田）だと知り驚く。堀江と妻・喜子（藤）、霧島と妻・由佳里（宮崎）は互いに子供がいないこともあり、ある時期まで夫婦ぐるみで親しくしていたのだ。霧島は取り調べに対し、近くの駅にいたとアリバイを主張。そばにいた女性が証明してくれるという。その女性とは別居中の喜子で…。

＜原作＞香納諒一
＜脚本＞宇山圭子
＜監督＞吉本潤
＜出演＞内藤剛志／藤真利子／村田雄浩／山村美智／中丸新将／宮崎美子　ほか

初回放送日：2014/08/03
#17

十字路

川崎市内で3人組による現金輸送車襲撃事件が発生。県警刑事の佐倉（内藤）は、前科がある元プロボクサー・嶋田（布施）の捜査を進言、捜査陣が動き出す。が、犯人の逃走用の車から店員・川辺（城）が容疑者として浮上。さらに、嶋田が他殺死体で見つかった。それでも“嶋田犯人説”を曲げない佐倉は苦しい立場に。佐倉はかつて服役中の嶋田と妻・みどり（南）の離婚を仲介した上、最近もみどりを巡る嶋田との小競り合いを目撃されていた。

＜脚本＞坂上かつえ
＜監督＞吉本潤
＜プロデューサー＞佐光千尋／安倍夏彦
＜出演＞内藤剛志／南果歩／布施博／加藤治子／北見敏之／城尚輝/酒井敏也　ほか

初回放送日：2014/09/28
#18

臨床心理士

百合（坂口）は総合病院の臨床心理士。悪夢に悩まされ、通院していた悦子（菊池）が殺人事件に巻き込まれた。被害者は悦子の父で税理士の忠男。目撃証言などから犯人は悦子とみられているが、彼女は事件当日の事を覚えていないと証言しているという。百合は悦子の記憶の回復に着手する。忠男が自分と同郷の悦子の恋人・中野との結婚に反対したことなどから、かつて一家が住んでいた町に注目。百合が悦子を連れて町を訪ねると、そこには悦子の母・志保（加賀）がいた。

＜脚本＞坂上かつえ
＜プロデュース＞佐藤敦／松村あゆみ／佐藤丈
＜演出＞猪崎宣昭
＜出演＞坂口良子／野際陽子／加賀まりこ／菊池麻衣子／小野武彦　ほか

初回放送日：2014/10/05
#19

臨床心理士2

臨床心理士・百合（坂口）は大学の非常勤講師に。大学近くで、刑事の佐川（井上博一）が変死した。佐川は15年前に群馬の赤城山中で起こった変死事件を再調査中で、百合の講義の聴講生・智哉（川岡）に接触を試みていた。やがて、智哉が5歳のころに誘拐され、赤城山中で発見されたとわかる。智哉の心理分析を行った百合は事件に“長い髪の女”が関係していると気づく。

＜脚本＞坂上かつえ
＜プロデュース＞佐藤敦／松村あゆみ／佐藤丈
＜演出＞猪崎宣昭
＜出演＞坂口良子／左時枝／野際陽子／小野武彦／梨本謙次郎／川岡大次郎／石倉三郎／渡辺哲　ほか

初回放送日：2014/10/12
#20

臨床心理士3

臨床心理士の松波百合（坂口良子）の病院で働く、有能な看護婦の島崎千尋（川上麻衣子）の妹･美幸（高橋かおり）に殺人容疑がかかった。警察は、不倫に苦しむ美幸が、行きずりの男との過去を消すために凶行に及んだとにらむが、百合は、優等生で母思い妹思いな千尋の態度に不自然さを感じ、彼女の心の奥底に事件を解く鍵があるのではないかと思った。そんな中、千尋と美幸が異父姉妹だと判明する。

＜出演＞坂口良子／川上麻衣子／高橋かおり／野際陽子　ほか

初回放送日：2014/11/16
#21

臨床心理士4

弁当屋で働いている美樹は、店主の渡辺と別れた後、弓枝のアパートに立寄る。応答がないのを不審に思った美樹が中を覗いてみると、別居している弓枝の夫の良彦が刺殺されていて、その傍らに弓枝が倒れていた。聖パウロ記念病院で臨床心理士をしている百合は, 刑事だった夫を亡くした後, 茶屋を経営する母の八重子や息子の大介と暮らしている。百合のところに警視庁捜査一課の滝田がやって来て、一時的な記憶喪失に陥っている弓枝のことで相談を持掛ける。弓枝と一緒に住んでいる息子の光男が姿を消していることから、光男の犯行ではないかと考えた百合は、精神科医の柳本に相談した。光男の身柄が拘束され、滝田は深川東署の小沢や石川と共に光男の取調べを行う。光男は弁護士の真紀子に入れ知恵されたせいか、素直に応じようとはしなかった。看護婦の朋子に手招きされた百合が部屋に入ると、手土産のケーキを食べている看護婦の鈴子達の中に弓枝が座っていた。弓枝が事件当夜、中年の男を目撃したことを思い出したことから、警察はその男の身元確認に追われていたのだが、逆に若い男が現場付近で目撃されていたことが判明し、事実関係を確認しに滝田が病院にやって来る。ところがその直後、弓枝は姿を消してしまう。桐生に向かった百合は弓枝がかつて働いていた吉野という料亭に行く。女将の敏子に追返された百合は、敏子の息子の聡のことを仲居（深沢）に尋ね。弓枝を知る桐生織工芸製作所の社長（鶴田）に会った百合は弓枝の故郷が足尾であることを知り足尾へ向かうが…。

＜出演＞坂口良子／丘みつ子／洞口依子／沢木哲／水橋研二／野際陽子／小野武彦　ほか

初回放送日：2014/11/23
#22

臨床心理士5

14歳の万引きをした少女・上原奈月（前田亜季）のカウンセリングをした臨床心理士の松波百合（坂口良子）は、奈月が殺人事件の容疑者・根元直美（水島かおり）と接触していたと知り、驚愕した。奈月の話によると、直美は奈月の父・秀明（羽場裕一）と不倫関係にあった。だが、奈月が詳しい供述を拒む中、直美がビルの上から転落死してしまった。百合は、奈月の家庭内に事件解決の鍵があるとにらむが…。

＜出演＞坂口良子／藤田朋子／野際陽子／藤田弓子　ほか

初回放送日：2014/12/14
#23

臨床心理士6

実家のお茶屋に戻り店の手伝いをしていた百合（坂口良子）が、同じ商店街にある洋食屋『三浦亭』で、病院のカウンセリングに来ている呉服屋『香之屋』の若妻・香田真純（中島ひろ子）と出会った。真純の症状は過食症。平凡なサラリーマン家庭から老舗の呉服屋に嫁いだ真純は、夫・香田晴紀（四方堂亘）の助けはあったものの、姑・俊江（三條美紀）のプレッシャーなどからストレスがたまり過食症になったのだ。真純と一緒にいたのは、『三浦亭』で夫・三浦正人（中西良太）と共に頑張っている千佳（渡辺典子）、そして、キャリアウーマンとして働く独身の中尾和子（渡辺梓）。3人は中学時代からの親友同士らしかった。そんな折、刑事の滝田（梨本謙次郎）が『三浦亭』を訪ねたことから、三浦夫婦が思わぬ事件に巻き込まれていたと知った。

初回放送日：2014/12/21
#24

臨床心理士7

クライアントだった少女が殺人事件にかかわっていると知った臨床心理士が、彼女の通っていた自然学校を調査し驚くべき事実を知る。臨床心理士の百合（坂口良子）のもとにクライアントだった美佳（邑野未亜）から自殺予告の電話が入った。間もなく見つかった美佳は幸いにも軽傷だったが、自殺未遂の原因はわからなかった……。

＜出演＞坂口良子／野際陽子／中田喜子／萩尾みどり／すまけい／邑野未亜　他

初回放送日：2015/01/18
#25

芸能界風雲録・一寸先は闇

説教好き女マネジャーが覗き見するスター歌手の栄光と没落消えた二億円の謎！業界の怖さ教えます!!　

芸能プロのベテランマネジャーが、大物歌手を巻き込む事件に挑む!
芸能界ではヤリ手として知られる一匹狼のマネジャー・熊手瑠璃子(泉ピン子)のもとに、かつて世話をしたことがある大物歌手・胡桃今日子(小林幸子)から助けを求める電話が入る。今日子は、自分のマネジャーが引き起こしたトラブルで数億円もの負債を作り、マスコミに追われていたのだ。取りあえず彼女を自分の息の掛かった劇団稽古場にかくまった瑠璃子は、早速調査を開始した。

【出演】泉ピン子／小林幸子／西城秀樹／火野正平／金田龍之介／松崎しげる／羽鳥慎一　他

初回放送日：2015/04/25
#26

下町・銭湯騒動記

入浴料がわりにダイヤの指輪を預けた女ホームレスの死－時効が裂いた母子愛

荒川の土手でホームレスの女性の絞殺死体が見つかった。被害者は近くの公園に住み付いていた小宮雪枝（五月みどり）。義理の妹･南舞子（熊谷真実）と銭湯『富士の湯』を切り盛りする女将･宝田香代子（泉ピン子）は、舞子の夫で刑事の南新平（古尾谷雅人）から話を聞き、愕然となった。実は、事件前夜、「富士の湯」にやってきた雪枝は、持っていた指輪をカタに入浴。その際、番台にいた香代子に、「今晩、昔別れた息子に会う」と話していたのだ。警察は、「息子」が32年前に雪枝が離婚した時、父方に引き取られていた証券マンの多嶋孝一郎（橋爪淳）だと見て事情聴取。だが、多嶋は友人の飲み屋にいた、とアリバイを主張していた。夫の恭介（森本レオ）と「富士の湯」のリフォームを決めた香代子は、設計士･広川晋（宮川一朗太）との打ち合わせで大忙しだったが、多嶋を訪ねて話を聞く。だが、多嶋の雪枝に対する思いは全く冷たいものだった。まもなく、香代子が雪枝から預った指輪が、14年前の強盗殺人事件で奪われた時価500万円の盗品と判明した。この事件は、名古屋の投資家が殺害されたもので、奪われた宝石類のうち指輪を除く他のものは、3年後に東京の川の中から発見されていた。香代子は、指輪の価値を知らなかった雪枝が14年前の事件とは無関係だとにらみ、その人生をたどる調査を始めた。

【出演者】泉ピン子／森本レオ／宮川一朗太／五月みどり／橋爪淳　他

初回放送日：2015/05/30
#27

下町・銭湯騒動記2

35年ぶりに再会の初恋の同級生に妻殺しの容疑－息子の似顔絵に託す父の遺言状

銭湯を切り盛りする香代子（泉ピン子）の同級生、佐藤（佐藤B作）が久しぶりに銭湯へやって来た。佐藤に気づいた同級生の明（岡本信人）らが宴会を始め、佐藤は香代子の自宅に泊まることに。そんな中、佐藤の自宅で妻の真理（久野真紀子）が殺されていたことが判明。香代子は、佐藤と前妻との子、純一（木崎大輔）が事件に絡んでいると気づく。

【出演者】泉ピン子／佐藤B作／森本レオ／岡本信人／古尾谷雅人他

初回放送日：2015/06/13
#28

だます女､だまされる女

消費生活相談員VS悪質商法の女社長－生の充実を求めた主婦たちの家庭崩壊

悪質業者に引っかかった消費者のトラブル解決に知恵を貸す消費生活相談員…この仕事を始めて7年になる日高晴奈（竹下景子）が、西条弘江という32歳の主婦（渡辺梓）から相談を受けた。弘江はごく普通の会社員の夫・西条治と2人の子供の4人家族。弘江は高級下着とカタログ配布の代理店契約で100万円を超える金を払ってしまったのだ。下着は一度着てしまい、また、代理店契約にも不備がなかったため金が戻る可能性はゼロ。晴奈は、子供の教育資金に手をつけてしまったと涙ぐむ弘江に、ご主人に早く打ち明けて、とアドバイスするしかなかった。弘江を騙した会社は、共に佐々木晶子（永島暎子）という女が経営するアキコーポレーション。他の業者に比べて手口が巧妙で悪名が高かった。消費生活相談センターの販売方法改善要求に対し、センターに直接現れた晶子は晴奈に素直に同意する。そんな中、帰宅途中の晶子が何者かにカッターナイフで切りつけられる事件が発生。警察は、目撃証言から、弘江に告白され、激高してアキコーポレーションに乗り込んだ西条を犯人とみて、裏付け捜査を始めた。晶子側は直ちに記者会見を開き、弘江との強引な契約などなかった、と知らぬ存ぜぬを通す。これに驚いた晴奈は晶子に会って抗議。だが、その晴奈に、晶子は思わぬ事実を突きつけた。実は8年前、晴奈はある幻惑商法の宣伝係として、客の主婦を相手にお涙たっぷりの体験談を披露していたのだが、晶子はこの時騙された主婦の1人だったのだ。

【出演】竹下景子／布施博／河原さぶ／小原雅人／余貴美子　他

初回放送日：2015/07/26
#29

だます女､だまされる女2

一枚のチラシがもたらす地獄－腹いせ女の悪意に泣くパン屋の危うい幸福

　消費生活相談センターの相談員が逆恨みなどから襲われる事件が多発する中、晴奈（竹下景子）の部屋にペンキがバラ撒かれるイヤガラセがあった。警察の捜査で、少し前、センター内で晴奈と揉めた“クレーマー”福山幸江（根岸季衣）の名前が浮上。だが、笠松（布施博）の部屋に避難していた晴奈に、顔見知りの刑事・信藤（河原さぶ）は、幸江が犯人の可能性は少ないと告げる。ところが程なく、晴奈が行きつけの『織田ベーカリー』を中傷するチラシがバラ撒かれる騒ぎがあり、これに幸江が係わっているらしいことが分かった。このパン屋は、織田和生（生瀬勝久）ときよみ（余貴美子）という夫婦がやっている香辛料入りのパンが美味しい店。きよみから話を聞いた晴奈は、子供が食中毒になったとクレームをつけた女の風貌を知り、それが幸江だと気付いた。幸江はサラリーマンの夫・順一（三田村賢二）、一人娘の栞（中原郁）と三人暮らしの平凡の専業主婦。晴奈の追及に対し、幸江はクレーマー行為が単調な生活のいい刺激になると明かし、中傷チラシの一件も間接的ながら自分がやったことを認めた。　一方、中傷チラシで大きなダメージを受けた『織田ベーカリー』は、近くに大手のチェーン店がオープンしたこともあり、まもなく閉店。事の重大さに気付いた晴奈は恐怖も忘れ、再びセンターに通い始めた。事件はそんな中で発生した。幸江の絞殺死体が自宅の物置き小屋で発見されたのだ。事件を知った晴奈は、きよみが犯人ではないかと考え、不安が心をよぎる。だが、パン屋の再オープンを目指すきよみは、清掃作業員として懸命に働いていた。店の器材は借金返済のために手放したが、きよみは、宅配便の仕事を始めたという和生と資金を貯めていたのだ…。

【出演】竹下景子／布施博／余貴美子／生瀬勝久／根岸季衣　他

初回放送日：2015/08/23
#30

だます女､だまされる女3

石毛まどか（余貴美子）らが働く消費生活相談センターに、村上花菜（川上麻衣子）という主婦が夫と名乗る男と相談にやってきた。まどかは協力を約束するが、2人が帰る際の夫婦らしからぬ様子を目撃し、悪質な業者が契約者の横取りをする「横奪」ではないかとにらんだ。まもなく、まどかは、花菜の夫･村上康隆（中西良太）がセンターに来た男ではないと確認。花菜は、例の男が小学校時代の友人･渡村一也（天宮良）だったと明かし、単に悪戯心から渡村が夫婦を装ったのではないかという。だが、同窓会写真を見たまどかは、少し前に相談にきていた小沢若菜（筒井真理子）が写っているのを発見。そして渡村が勤める会社が、横奪した客に男の魅力で高価なものを売りつける「恋愛商法」を行っていたことが判明した。まどかは花菜に事情を説明するが、反応はなぜか冷淡であった。しばらくして、小沢若菜が刺殺体で発見された。事件を担当した刑事の沢田（布施博）は、恋愛商法が絡む事件とみて、アリバイのない渡村の捜査を開始する…。

【出演】余貴美子／布施博／中村梅雀／天宮良／川上麻衣子　ほか

初回放送日：2015/10/18
#31

下町・銭湯騒動記3

富士の湯でチンピラ風の男が、常連客に因縁をつけるという騒ぎがあった。
スナックのママをしている仁美（大谷直子）という女が割って入り、その場は収まった。
しかし、翌日、仁美がバイクにひき逃げされケガをするという事件が起こった。
そのバイクには白いペガサスの絵が描かれていたと知った香代子（泉ピン子）は、10年前、息子の一郎をひいて死なせたバイクと同じバイクではないかと感じる。
そのバイクにも白いペガサスの絵が描かれていからだ。
香代子は、仁美に追い返された男が元暴走族であると知り、その男、尾形を訪ねたところ、尾形は何者かに刺され死んでいた…。

【出演】泉ピン子／森本レオ／熊谷真実／西岡徳馬　ほか

初回放送日：2015/11/15
#32

だます女､だまされる女4

まどか（余貴美子）は、町内会長に連れられてセンターに来た矢野繁子（加藤治子）という老婆の様子を見て首をひねった。繁子は、金投資のペーパー商法に30万円を投資したということだったのだが、なぜか解約する意思がないのだ。繁子は、芳江という娘がいるものの現在は一人暮らし。まどかは、繁子が親切な青年を装って接近しているらしい井沢健吾（高橋和也）という営業マンに騙されているとにらんだ。まどかの訪問を受けた井沢は、ペーパー商法の疑惑を完全否定、それどころか、繁子に頼まれ、切れた電球を替えに行ったりしているという。娘の芳江が自分の生活で精一杯だと知ったまどかは、寂しい繁子が騙されていることを知りながら、優しい息子を演じる井沢と付き合い続けているのではないかと思った。

【出演者】余貴美子／布施博／中村梅雀／加藤治子／高橋和也　他

初回放送日：2016/02/28
#33

下町・銭湯騒動記4

新平（西岡徳馬）が管内で発生した殺人事件の調査に向かう中、宝田家に、恭介（森本レオ）の会社の後輩・小関裕太（甲本雅裕）が内藤美春（高橋かおり）という彼女を連れて遊びにきた。花屋に勤めているという美春は、香代子（泉ピン子）や舞子（熊谷真実）も一目で気に入った気立てがいい女性。そして、話が進むうち、美春と宝田家の意外な関係が明らかになった。25年程前、夫に先立たれて生活が苦しかった美春の母・綾乃（舟木幸）は、当時6歳の美春を道連れに、吾妻橋から身を投げようとしたことがあった。その時、声を掛け、家に連れて行って面倒を見たのが恭介の父親・松吉（渡辺哲）だったのだ。宝田家の明るい家庭を目の当たりにした綾乃は、生きる勇気をもらって帰ったらしいのだ。まもなく、仕事から戻った新平の話から、捜査中の事件の内容が明らかになった。富士の湯に近い公園で起きた事件の被害者は、神奈川県三崎市在住で、3年前定年で刑事を辞めた秋山常吉（山田吾一）。ホテル関係者の話によると、秋山は、何かを一人で調べていたらしかった。翌日、秋山が働いていた三崎署を訪ねた新平は、秋山の目的を知った。17年前、神奈川県全域で詐欺事件が多発。秋山は熊谷という容疑者を追ったが、事件は結局、時効となった。ところが、2ヶ月前、熊谷が東京の浅草にいたとの目撃情報。秋山は、警察が動かないと知り、一人で捜査を始めたらしいのだ。

【出演】泉ピン子/森本レオ/熊谷真実/西岡徳馬/高橋かおり　他

初回放送日：2016/03/27
#34

だます女､だまされる女（5）

消費生活相談センターの相談員・石毛まどか（余貴美子）の元に、顔見知りのサラリーマン・中谷俊哉（甲本雅裕）が、妻・深雪（渡辺梓）のことで相談に来た。深雪は、夫の上司の妻・三島貴恵（沖直未）の勧誘で会員になり、マルチ商法にハマってしまった。深雪らを束ねるのは、リーダー販売員・宮口遥子（小柳ルミ子）。まどかは、深雪に足を洗うよう言うが効果がない。そんな中、貴恵が何者かに殺されて…。

【出演】余貴美子／布施博／中村梅雀／小柳ルミ子／甲本雅裕　ほか

初回放送日：2016/04/25
#35

浅草美女の湯殺人事件

東京・下町の銭湯で女将をしている宝田香代子（泉ピン子）が、地元で起きた難事件を、家族らの協力で解決する人情味たっぷりの謎解きサスペンス。荒川の河川敷で、香代子も知る蔵前の銭湯の主人殺しが発生。警察の捜査が進む中、主人公は、被害者の6歳になる一人息子に事件解決の手掛かりが隠されていると気付く。そして、捜査を進めた結果、わが子のためなら命も惜しまない母親の悲しい愛が明らかになる。荒川の河川敷で蔵前の銭湯『草の湯』の主人・工藤一哉（太川陽介）の刺死体が見つかった。工藤は、妻・典子（東ちづる）、一人息子の良太（佐野観世）と三人暮らし。警察は、工藤とトラブルがあった業者を調べるが事件とは繋がらない。そんな中、典子と顔見知りの『富士の湯』の女将・宝田香代子（泉ピン子）は、姿が見えなくなった良太を連れて戻ってきた中川紀美子（末來貴子）という女に注目。警察が指紋を調べた結果、紀美子に思わぬ前科があることが判明して…。

【出演】泉ピン子／東ちづる／西岡徳馬／熊谷真実／森本レオ　ほか

初回放送日：2016/05/12
#36

だます女､だまされる女（6）

消費生活相談センター・相談員の石毛まどか（余貴美子）がデート商法で被害を受けた片倉敏通(隆大介)とその娘・弥生（水谷妃里）の相談を受けて程なく、2人に被害を与えたデート商法の営業マンが殺害された。被害者を恨んでいた人は数多く、捜査は難航が予想されたが、片倉が警察に出頭し、犯行を自供。だが、まどかは、解剖結果と片倉の自供内容が違ったと知り、片倉が誰かをかばっているとにらんで…

【出演】余貴美子／布施博／中村梅雀　ほか

初回放送日：2016/06/30
#37

だます女､だまされる女（7）

エステティックサロンの施術でトラブルのあったエステティシャンが自宅で殺害される。
施術トラブルの背景にある人間関係に消費者相談員が迫るサスペンスドラマ。
『だます女だまされる女』シリーズ第七弾！

東亀戸消費生活相談センターでは消費生活相談員による相談員研修ビデオが制作された。ビデオを見た相談員三人は草薙みちエステティックサロンの発表会へ行ってみる事に。
当日会場に登場した草薙みちは45歳の年齢とは思えぬ美しさ。三人は愕然となる。
帰りがけに三千円の優待チケットを貰った石毛まどかはチーフエステティシャンの木元沙恵から名刺を渡される。彼女はまどかのかつての相談者だった。
ある日、みちは結婚を来月に控えた藤井由紀に目を付ける。由紀の頬にはにきびが目立つため、ブライダルチケットを送り付ければブライダルエステコースを受けに来ると踏んだのだ。案の定エステ店にやって来た由紀は担当の沙恵から二週間のブライダルコースを勧められる。ところが施術を終えた由紀の顔には酷いただれが出来てしまった。相談を受けたまどかは由紀の母親の紀子と共にエステ店と話し合いに出掛けると、店長のみちは施術に問題はないと主張し、納得のいかない紀子はみちを「大野さん」と呼んで平手打ちを食らわせる。実はみちは紀子の元夫の浮気相手だった…。

【出演】余貴美子／布施博／中村梅雀／島田楊子／根岸季衣　ほか

初回放送日：2016/07/25
#38

だます女､だまされる女（8）

結婚相談所のサクラ会員殺しに潜む歪んだ夫婦愛…愛人が夢見た結婚指輪
サスペンスドラマ『だます女だまされる女』シリーズ第八弾！

消費者生活相談所の相談員が、幼なじみの刑事とともに事件を解決するシリーズ。今回は結婚仲介業者の女性会員が殺害され、隠れた男女の愛憎が浮かび上がる。
生活相談所の相談員、石毛まどか（余貴美子）は、派遣社員の寺島瑞穂（青田典子）が結婚仲介業者「ブーケ」の客寄せ会員では、と調べ始める。
そんな中、男性関係が派手な瑞穂は、自宅で首を絞められ殺害される。最初の容疑者は、瑞穂とつきあっていた「ブーケ」の専務である俊介（浜田学）。さらに俊介の母で社長の藤原朋美（原日出子）にも嫌疑がかかる。
まもなく、俊介の証言から、現場にあった古いタイプの電話録音テープに、俊介の亡き父で大学教授の藤原俊治の声が入っていたことが分かった。テープの内容は、藤原が愛人らしき相手にやさしく語り掛けているもの。瑞穂が藤原のゼミの生徒だったことから、2人の関係が愛人関係に発展したことも十分予想された。
沢田（布施博）は、夫とのかつての不倫関係を知った朋美が、瑞穂を殺したのではないかと考えるが―。

【出演】余貴美子／布施博／原日出子／中村梅雀／石井苗子／青田典子／浜田学／大島蓉子　ほか

初回放送日：2016/08/26
#39

シロサギは静かに笑う

社会にはびこる悪徳商法に立ち向かう消費生活相談センターの相談員が
仲間の協力で難事件を解決する謎解きミステリー

消費生活相談センターの相談員・石毛まどか（余貴美子）が、モニター商法の可能性が高いと着目していた着物販売会社『紫着舞（しきぶ）』の主任販売員が自宅内で殺害される。
被害者は、64歳の元保険外交員・東佳恵（赤座美代子）。
『紫着舞』の社長・尾崎隆（保阪尚希）は、催眠商法の会社で悪どく稼いでいた人物だった。
警察は、現場の状況から事件が怨恨絡みと見て、元社員や関係者から事情聴取を行うが…

【出演者】余貴美子／布施博／中村梅雀／赤座美代子／渡辺哲／佐々木すみ江／保阪尚希（保阪尚輝）　ほか

初回放送日：2016/09/30
#40

いちど死んだ妻

私は生きる資格のない女－甲板の遺書に隠された衝撃の過去

知っているようで知らない夫の過去、妻の過去。このドラマは、妻・田所葉子（秋吉久美子）の突然の失踪、自殺で戸惑う夫・祐司（三浦友和）がその過去を逆のぼり、真相を究明するサスペンス。
幸せな夫婦生活の中ではうかがい知れなかった少女時代の心の傷、OLをしていたはずの妻の思わぬ職業。
そして、思わぬ大事件に関わっていたことを知る…。

【出演】三浦友和／秋吉久美子／高橋かおり／桂ざこば／正司照枝／新藤栄作／湯江健幸　ほか

初回放送日：2016/10/28
#41

甦った演技

家庭的にも社会的にも失敗を重ねてきた初老の男。
死刑の判決を目前にした息子のために、元俳優の彼は一世一代の大芝居を打つ。

弁護士の資格を持ちながら俳優に転身、今は経営コンサルタントの英次（小林桂樹）は、二度目の妻にも逃げられ息子の健（佐藤浩市）からも信頼されいない。

そんなある日、息子の健が友人殺しの容疑で逮捕された。
元弁護士の英次は弁護を買って出るが、失敗の連続で窮地に追い込まれてしまう。
死刑の判決を目前にした息子のために、元俳優の彼は一世一代の大芝居を打つ…。

【出演】小林桂樹／佐藤浩市／鹿取容子／加藤武　ほか

初回放送日：2016/11/25
#42

私の青春売ります

画家の兄を殺された妹が、贋作絵画販売組織の正体を暴く！！

OLの三代子（賀来千香子）はテレビの生番組で「私の青春を三千万円で買って下さい」と訴えた。兄の一郎（広岡瞬）は角膜腫瘍で失明寸前。偶然それを病院で耳にした元ジャーナリスト・絹村（ジョニー大倉）から3千万円で片眼を売ってやるともちかけられたからだ。数日後、3千万円は俺が作るといって出かけた一郎が、父が7年前に溺死体で発見された同じ海辺で溺死体となって発見された。

三代子は、一郎が関係していたらしい贋作グループのアジトのクラブを絹村に教えられた。三代子は手がかりを求めてそのクラブのホステスになる。以前の恋人から聞き出し、一郎が出入りしていたと聞いた画商・土井原（坂口徹郎）のセリに出かける。会場で父の元上司で銀行頭取の金谷（伊沢一郎）を見かける。翌日、自宅近くで土井原の死体が発見された。先輩ホステスのみどり（竹井みどり）が、一郎と同棲していたと三代子に話しかけてきた。

【出演】
賀来千香子／ジョニー大倉／広岡瞬／真木洋子／古川明美／竹井みどり／団時朗／伊沢一郎／
守田比呂也／坂口徹郎／丸山詠二／大門正明　ほか

初回放送日：2016/12/22
#43

赤い靴

死者が贈った悲しみの音色…
殺人犯の盗撮写真と記憶喪失の母がさす口紅

レストランでパティシエとして働くせつ子（水野真紀）は、言葉は不自由な母親の恭子（中原ひとみ）と二人暮らし。近所に住む森山（夏八木勲）や、恋人の星野（大浦龍宇一）も恭子の介護を手伝いせつ子を助けている。

ある日、せつ子の家に亡き父の親友と名乗る男・山村（秋野太作）が現れ、父が22年前に殺されていたこと、せつ子の本当の父が自分であることを告白しせつ子を愕然とさせる。そんな中、せつ子が何者かに襲われ、森山に助けられるが、後に森山の正体は父を殺した犯人である・高田ということが判明。
しかしせつ子は森山が犯人だとどうしてもそれが信じられない…

【出演】水野真紀／夏八木勲／大浦龍宇一／秋野太作／中原ひとみ／上田耕一　ほか

初回放送日：2017/01/27
#44

幸せの幻影

“2人の父”が娘の無念を晴らす決意を！！
殺された綾子は自分の娘…？

中野中央署の署長・重森聡（三浦友和）は、部下がOLを襲う不祥事を起こしたと知り、辞表を提出。辞表は上司の預かり、という形になった。高校時代の同級生で、部下のヒラ刑事・高部（西岡徳馬）は、重森を元気付けるが、重森は妻・美砂子（余貴美子）のことを考えると気が重い。子供がいない美砂子は夫の出世を唯一の生きがいにしてきたのだ。そんな中、中野中央署に毎日出前で出入りしている蕎麦屋店員・中村綾子（池端絵美子）が他殺体で発見された。
綾子を娘のように可愛がっていた重森は、その手口から、西多摩で発生した連続婦女暴行殺人事件の容疑者・山崎雅人（池内万作）に注目。5年前、西多摩署管内で、今回と全く同じ手口の婦女暴行殺人事件が発生、2人が犠牲になった。当時、重森が署長をしていた西多摩署捜査陣は、18歳の山崎を犯人と断定。だが、警察側に物証はなく、人権派として名を売る弁護士・南（平泉成）が登場したこともあり、事件はお宮入りになっていたのだ。

まもなく、綾子の父、中村行雄（平田満）に会った重森は、思わぬ事実を知った。
25年前、中村は、相手が他の男の子供を宿しているのを承知で結婚し、綾子が誕生。その後、妻が病死したため、中村は綾子を男手ひとつで育てたのだ。だが、中村の妻の遺影を見た重森は、それが自分が以前付き合っていた生田真智子と知り、驚愕。中村の話などから、綾子が自分の子だと確信した。
重森は、山崎が締めていたネクタイを手掛りに逮捕を主張。南らの猛烈な反対もあって、逮捕状請求は見送りになった。だが、翌日、その山崎が他殺体で発見されて――。

【出演者】三浦友和／余貴美子／平田満／西岡德馬／大出俊／田口計／平泉成／池端絵美子／池内万作　ほか

初回放送日：2017/02/24
#45

父と娘の真実

病院長のわいせつ行為を告発した女の転落死
新聞記事が招く家族崩壊と父のわび状…

自信を持って病院のスキャンダルを記事にした新聞記者が、その事件の告発者の死をきっかけに思わぬ罠に気付く。
久美子（坂上香織）という女性が殺害された。
被害者の名前を聞いた新聞記者の岡島（三浦友和）は、5年前に起きたある事件を思い出す。院長にわいせつ行為を受けたと訴える久美子の話を受けた岡島が、看護師の証言を頼りに院長の佐々木（布施明）を紙面で告発。
佐々木は疑惑を完全否定したが、病院は閉鎖へと追い込まれた。

【出演】
三浦友和／斉藤慶子／西岡徳馬／坂上香織／布施明／結城しのぶ／小沢真珠／大和田伸也
井上麻美／大村彩子／河相我聞　ほか

初回放送日：2017/03/31
#46

龍は眠る

読心超能力を持つ高校生やテレポート超能力を持つ青年に出会った主人公が脅迫や誘拐の謎に迫る
宮部みゆき原作、異色のサイキック推理ドラマ！！

週刊誌記者の昭吾（石黒賢）はドライブの途中で、自転車がパンクした高校生・慎司（岡田秀樹）を車に乗せる。慎司は人の持ち物に触ると、その人の過去や心理が読み取れるといい、昭吾と別れた恋人・千枝子（寺田千穂）との会話を再現した。
慎司のいとこ・直也（東幹久）が昭吾を訪ねてきて、慎司には近づかないでくれという。
慎司の両親に会った昭吾は、慎司は幼いころから超能力の持ち主で、直也は慎司以上の超能力者と知る。
直也の住まいを訪ねると、言葉の不自由な女性・七恵（鶴田真由）がいて筆談で「私は彼の力に助けられました」という。

【原作】宮部みゆき
【出演】石黒賢／東幹久／鶴田真由／岡田秀樹／秋本奈緖美／森本レオ　ほか

初回放送日：2017/04/28
#47

凍えるキリン

妻は夫が隠す”過去”に疑惑を抱き始める…

陽子（田中好子）は7年前に再婚した夫・武雄（根津甚八）と函館で喫茶店を営んでいる。
近くのマンションでホステスが殺され、陽子と武雄は警察に事情を聞かれた。担当刑事は陽子の前夫・喜一郎（中丸新将）の弟・順次（うじきつよし）だ。
まもなく、被害者の恋人・渡辺（平井真軌）が犯人と断定されるが、一方で思わぬ事実が判明。指紋検査で、武雄に傷害の前科があることがわかったのだ。
陽子は、夫が過去を隠していたことにショックを受ける。
そんな中、順次は三か月後に時効を控えた殺人事件と武雄の関係に気が付く。

【出演】田中好子／根津甚八／遠野凪子／うじきつよし／中丸新将／湯江健幸／新克利／平井真軌　ほか

初回放送日：2017/05/31
#48

おもろい夫婦事件帖1

警視庁捜査一課の刑事だった志摩勇次（橋爪功）は、今は亡き友人の息子、宮川慎平（渡部大輔）が殺人事件がらみで警察に出頭したことを知る。大学生の彼はボランティアで足の悪い資産家の結城実篤（山田吾一）の面倒をみていた。実篤の身寄りは、めいの結城カオル（山下容莉枝）とおいの結城武郎（中島陽典）の二人。この二人が遺産相続人から除外されることを知って慌てて駆けつけたところ、殺された実篤と血のついた魔法瓶を持った慎平を見つけたのだ。警察へ駆けつけた勇次は、弁護士の黒沢俊江（香山美子）に慎平の弁護を頼むが、彼女は実篤の顧問弁護士。俊江からは弁護を断られてしまうが、俊江の息子で弁護士の達彦（尾美としのり）が引き受けてくれることに。達彦の調べではすべてが慎平に不利なことばかり。おまけに、実篤の依頼で銀行からおろした200万円が慎平の引き出しから見つかり、強盗殺人容疑で逮捕されてしまうことに…

【出演】橋爪功／香山美子／尾美としのり／山下容莉枝／中島陽典／小柳ルミ子　ほか

初回放送日：2017/05/25
#49

おもろい夫婦事件帖2

多摩川の河川敷で行われた草野球の試合中に、元警視庁刑事、勇次（橋爪功）の先輩、財前（勝部演之）の代わりに出場したいとこの葬儀屋、日高（安藤一夫）が急死する。日高は妻、圭子（美保純）との間に子供がなく、姑のトヨ（佐々木すみ江）は甥の財前からもらおうとするが、財前家では財前と看護婦の千奈津（筒井真理子）との再婚をめぐって親子間でもめている。勇次が妻の警視庁警部、真紀子（小柳ルミ子）と話しているところへ、財前死亡の電話が入る。駆けつけた財前家の前で、托鉢僧が「あの女がやった」と言う。
草野球の時にも同じことを告げた僧で、女とは千奈津のことだった。托鉢僧は清元（佐々木睦）。
真紀子の調べから清元の弟で、千奈津の夫が8年前、多種類薬剤の中毒で死んだことが分かる。清元は「殺したのは嫁」と言うのだ。日高の死因は多種類薬剤の中毒死だが、財前は風呂での事故死。しかし、既往症もないことから所轄署では事件として調べ始め…。

【出演】橋爪功／美保純／筒井真理子／渋谷琴乃／竹本孝之／小柳ルミ子　ほか

初回放送日：2017/05/26
#50

経理課峯松係長の犯罪

事故か殺人か？社内連続変死事件のカギを握る経理係長の謎

営業から経理課に配転された舟越（石橋凌）は人間味のまったく感じられない係長峯松（橋爪功）に反発を覚える。出納係の舟越は現金を入れるキャビネットのキーを保管する役目だが、峯松の異常なまでの監視の目にノイローゼ気味になる。舟越がかぜで会社を休んだ日、出納係の仕事を代わった安本（塩見省三）が会社で事故死した。
事件に何か不審なものを感じた舟越は会社の帰り、峯松の後をつけ、峯松が若い女と会っているのを目撃する。

【出演】橋爪功／阿木燿子／岩崎良美／石丸謙二郎／塩見三省／浅利香津代／石橋凌　ほか

初回放送日：2017/05/30
#51

主夫刑事と猛妻鑑識官の夫婦事件帳

勇次（橋爪功）は3年前に刑事をやめ、家事をしながら趣味の発明に没頭する”主夫”。
妻・真紀子（小柳ルミ子）は警視庁鑑識課の係長だ。勇次の幼馴染で「ゴンドー運輸」副社長の三上（伊藤昌一）が変死体で発見された。
「ゴンドー運輸」には贈収賄疑惑が浮上していたが、社長の権藤（吉見一豊）、専務の九鬼（藤原善明）は三上が独断で行っていたことだと証言していた。
司法解剖の結果、死因は病死。だが、真紀子によれば遺体に不審な点が多く、他殺の可能性もあるという。勇次は三上の汚名を晴らすため、真相究明に乗り出す。

【出演】橋爪功／竹本孝之／吉見一豊／椎名ルミ／草薙良一／小柳ルミ子　ほか

初回放送日：2017/05/24
#52

西村京太郎傑作サスペンス　キャリア探偵日菜子の調査ファイル

全てを抱え失踪したアイドル歌手と、恋人殺しで追われる元検事…
事件は芸能界と政界をも巻込む完全犯罪か？！

ヤメ検私立探偵の矢代日菜子（若村麻由美）とフリーの雑誌記者・直人は、新人歌手、石原ゆかり（上原美佐）の消息を聞こうと訪れた作曲家・山崎裕也の家で奇禍に遭う。直人は絞殺され、日菜子も麻薬をかがされて気を失う。状況から警察に犯人視された日菜子は、自分をワナに陥れたヤツを探し出すと誓い、かつての恋人、直人の部屋で裕也の死亡診断書を見つける。書いたのは、伊豆の柳沢医師。ダイビング中の事故死ということだった。事件性の有無を調べに出かけた地元警察で日菜子は、ゆかりの写真と出合う。病院に収容されているゆかりは、自分のデビュー曲には反応するが、何も思い出せない。ショックを受けて記憶を無くす逆行性健忘症に陥っていたのだ。日菜子は、先輩のヤメ検弁護士、前島十志男（筧利夫）に協力を求める。前島の助手、服部久（北村総一朗）との話で、ゆかりが裕也の家にいると直人に伝えた作詞家の桜井があやしいとにらむ。

【出演】若村麻由美／筧利夫／山村紅葉／上原美佐／井上純一／布川敏和／佐藤旭／北村総一朗　ほか

初回放送日：2017/06/16
#53

恐い女シリーズ　結婚させない女

あなたと同じ顔に整形しました…
過去の復讐を整形手術で果たす女、恋人が、親友が、偽物の私に殺されていく

葉子（萬田久子）は夫と死別し、5歳の娘・千鶴（寉岡萌希）と2人暮らし。ある日、職場に大学時代の先輩・今津（ルー大柴）が訪ねてきた。再会した葉子に誘われたというが、葉子は覚えがない。話を聞いた友人の紀子（高橋ひとみ）は、葉子が学生時代にキャンペーンガールを務めたポスターを持ち込み、整形手術をした女を思い出す。
さらに葉子そっくりの女が千鶴を一時的に連れ去る事件が起きた夜、今津が殺され…

【出演】萬田久子／高橋ひとみ／石井愃一／須藤正裕／風間水希／ルー大柴／田中隆三／天宮良　ほか

初回放送日：2017/07/31
#54

恐い女シリーズ　モデルハウス

衝撃!!夫が突然失跡そして流産!!
失った“わが家”に執着する女が幸せな家庭を恐怖に陥れる…

澄江（萬田久子）は、藤棚や噴水で絵のように飾られた庭のある郊外の一戸建てに暮らす主婦。
出産を控え、幸せの絶頂にあった澄江に突然不幸が。夫（升毅）が不渡りを出して失踪したのだ。
家は抵当として不動産屋に没収され、澄江は流産してしまう。
数ヵ月後、かつてのわが家を売却する不動産会社に勤め始めた澄江は、データを操作して賃貸物件に切り替えさせ、借り手をコンピュータ関係の会社に勤める結城一家に決める。待望の一戸建てに、妊娠中の妻・真由美（伊藤かずえ）と息子の賢（今井淳之介）は大喜び。だが、隣人とうまくいかず、落ち込む真由美のために結城（渡辺いっけい）はインターネットのホームページを作ってやる。まもなく、澄江が真由美に接近。かつて家で使っていた家具を譲り、賢や結城の心をつかみ始める。

【出演】萬田久子／伊藤かずえ／大杉漣／升毅／今井淳之介／伊藤洋三郎／渡辺いっけい　ほか

初回放送日：2017/08/31
#55

西村京太郎スペシャル『十津川警部夫人の旅情殺人推理』

断崖から転落死する…死の予告を受け南紀白浜に消えた女に隠された罪と罠

大学助教授で、政治評論家・小野実行（鹿内孝）主催のバザーが児童公園で開かれ、にぎわっている。OLで、インテリアスクールの生徒、広田ユカ（川越美和）や木島多恵（粟田麗）らも手伝いにやってくる。その二人を追ってきたマスク姿の男、近藤真一（宝井誠明）が、多恵のバッグを引ったくり、逃げようとするところへ、警視庁の有名刑事・十津川警部の妻、直子（萬田久子）が立ちふさがる。数日後、ラブホテル街で盗み撮りしていた近藤が、タオルで巻いたブロンズ像で殴られ、鍵を盗まれたうえ住まいを荒らされ、脅しのネタにしていた男女のネガを取られてしまう。翌日の昼、インテリアスクールで講義中の直子は、多恵から友人のユカ宛ての手紙を見せられる。「あなたは間もなく不慮の死を遂げる。断崖から転落する」と書かれている。ユカが実家のある南紀白浜へ帰ったことを知った直子は、断崖のある白浜の風景を思い浮かべ、白浜へ行くことにし、多恵や直子の幼なじみで小料理屋の女将・花園裕子（山村紅葉）も同行することになる

【出演】萬田久子／大谷直子／山村紅葉／鹿内孝／潮哲也／石丸謙二郎／藤岡琢也　ほか

初回放送日：2017/09/27
#56

西村京太郎スペシャル『十津川警部夫人の旅情殺人推理2』

特急ひだ3号飛騨高山愛憎殺人ルート！命かけた名物高山ラーメンは嫉妬・後悔・涙の味

飛騨高山へ向う電車。直子（萬田久子）は父・栄太郎（藤岡琢也）と共に一路、高山へと向っていた。実は今回の旅は、夫・十津川と知り合いの高山の住職・田中（山崎満）が、「相談にのってほしいことがあるから」と言ってきたため実現する夫婦旅行のはずだった。だが直前、警部である十津川に突然の仕事が入ってしまい、仕方なく父との旅になってしまったのだ。
高山に着いた直子と栄太郎は、立ち寄った店で車内で見かけた女性・山岡晴香（渡辺梓）と再会し、食事を共にすることになった。おかげで親子そろって食通の二人は、地元のおいしいものをたらふく食べ、満腹に。その様子を見た晴香は「常備している胃薬がありますから」と笑いながら言うのだった。その後、晴香と別れ、町を散策する直子たちの前に社内で不快な印象を抱いた大川が現れた。「またあいつか」と思わず顔をしかめる栄太郎。だが、その次の瞬間、薬を飲むようなしぐさをしていた大川が突然苦しんだかと思うとそのまま倒れ、絶命してしまったのだ。
晴香はこのニュースを、実家である飛騨中華料理店『吉井』で母・昌江（上村香子）と共に聞き、愕然となった。

【出演】萬田久子／渡辺梓／山村紅葉／石丸謙二郎／勝村政信／藤岡琢也　ほか

初回放送日：2017/09/28
#57

西村京太郎スペシャル『十津川警部夫人の旅情殺人推理3』

山形最上川・芭蕉の舟下りで消えた最愛の父
俳句に託したメッセージに真相を解く鍵が…

夜の東京・石神井の須賀神社。石段を転落したと思われる、頭から血を流した中年女性の遺体が発見された。合田精機創設者の合田徹社長（石山輝夫）の妻、明江（千葉裕子）だった。遺体の発見現場で、夫の徹と娘の可奈子（大路恵美）、徹の実弟・琢（保積ペペ）が、悲嘆にくれている。二ヵ月後、合田徹は弟の琢に社長の座を譲り、「妻が事故死したとは思えない。その事実をつかみに行く」と残し、事務所を出て行った。十津川警部の妻・直子（萬田久子）が須賀神社の前を歩いていると、石段の途中にぼんやりと座っている可奈子に出会った。「母の葬儀の時はお世話になりました」と直子にあいさつする可奈子。聞けば、今度は父の徹も、5日前に山形の最上川で水死体で発見されたという。
可奈子は直子に一緒に山形に行ってほしいと懇願する。地元の警察は父の死は事故死だというのだが、納得していないという。さらには、母の死の真相も知りたいという。直子は、可奈子の願いをきき、山形に同行することを決心する。

【出演】萬田久子／大路恵美／山村紅葉／加藤善博／石丸謙二郎／保積ペペ／地井武男　ほか

初回放送日：2017/09/29
#58

恐い女シリーズ　女の怪談

女の奥に潜む複雑な心理を描く3本のオムニバスドラマ～恐い女シリーズ～「女の怪談」！

▽第一話「土曜日の献立」
〈キャスト〉財前直見／立河宜子／渡辺成紀／朋原エミ／竹本孝之／国生さゆり　ほか

▽第二話「石蕗（つわぶき）の花」
〈キャスト〉平幹二朗／床嶋佳子／大和田獏／内谷昌文／大橋雅樹／阿木燿子　ほか

▽第三話「朝」
〈キャスト〉田中美奈子／阿部朋子／矢蒔浬子／今野雅人／益岡徹　ほか

初回放送日：2017/10/27
#59

ゴミ事件弁護士梅木桃子の六法全書

熱血！下町のおばさん弁護士！！殺人容疑の少年は学校・刑事の偏見とイジメの対象だった

桃子（宮本信子）は離婚などの小さな事件を扱う弁護士。
近所のマンションで殺人事件が起こり、桃子の息子・義人（多賀啓史）の同級生三人が逮捕された。弁護を引き受けた桃子は三人の少年と面談をする。
三人が担当刑事に自白を強要されたことを知り、憤りを覚える。刑事事件に不慣れな桃子は同じく弁護士だった亡き夫の同僚・高井弁護士（蟹江敬三）の協力のもと、事件の調査をはじめた。

【出演】宮本信子／小高恵美／多賀啓史／下條正巳／野村昭子／藤田宗久／蟹江敬三　ほか

初回放送日：2017/11/24
#60

ジェラシー

殺された男をめぐり妻と愛人が火花！男を殺したのは一体誰なのか？

東京駅近くのホテルから、京都の蔵元の入り婿・刈谷（本田博太郎）が失踪。妻・美那子（室井滋）や番頭・徳井（渡辺いっけい）らが捜索する中、2日後、遺体が鎌倉の海岸で見つかった。
半田警部（田中健）は、刈谷がホテルから電話した銀座のブティック店主・杏子（とよた真帆）に事情を聞く。杏子は販売したセーターへのクレームだったと話すが、鎌倉に杏子の実家があることが判明。半田らは、杏子を刈谷の愛人と断定し、裏付け捜査を急ぐ。
その杏子が、失踪騒ぎの日に刈谷が美那子を殺すために京都に戻ったと言い出し…

【出演】室井滋／とよた真帆／本田博太郎／田中健／渡辺いっけい／矢部美穂／加々見剛　ほか

初回放送日：2017/12/20
#61

指名手配

指名手配　青森県八戸市、人口24万5千人　その中からたった1人の逃亡者を捜し出せ

先輩の永尾と一緒に警視庁捜査共助課で働く今井（渡辺謙）は、以前所属していた捜査一課の課長の杉本（立川三貴）と折合いが悪かったため捜査一課から共助課に異動になった。
妻と離婚して娘のメグミと一緒に暮らしている今井は、指名手配中の川本幸子が八戸に潜伏しているとの情報を受け、知合いの中沢（藤田宗久）とナツヨ（元井須美子）の夫婦にメグミを預け単身八戸へ向かう。
今井は幸子を捜すために身分を隠してタクシー会社へ行き、棚橋（岩崎ひろし）の講習を受けて運転手として働き始める。手掛かりは幸子の写真と左肩胛骨下に傷があるということくらいだった。

【出演】渡辺謙/永島暎子/倉崎青児/岩崎ひろし/鶴田忍/水島かおり/石橋蓮司　ほか

初回放送日：2018/01/26
#62

指名手配2

指名手配　人口42万7千人長崎市
潜入捜査中焼死した先輩が生きている？内密に捜し出せ！！

10年前、職務中に死亡したはずの捜査四課の刑事・北川辰治が長崎で生きているとの情報があり、共助課刑事の今井に調査命令が出た。北川は暴力団員にガソリンをかけられ、全身焼け焦げ状態で発見されており、妻・あきは死体の肩にあった銃創から本人と確認していた。
さっそく長崎に飛んだ今井は、情報提供者で元刑事の桑原がつい先日、原因不明で水死していたと知り、唖然。事件の匂いを感じ取ると同時に、北川が生存している感触を掴んだ。

【出演】渡辺謙／中島ひろ子／林隆三／東野英心／姿晴香／日向明子／鶴田忍／立川三貴　ほか

初回放送日：2018/02/23
#63

指名手配3

夫の工務店から5000万盗んだ妻、7年ぶりに現われて残したウサギの折り紙

警視庁の共助課に所属する「窓際」刑事、今井隆之（渡辺謙）が、地方に潜伏している未解決事件の容疑者を追いつめるシリーズ三作目。
時効が迫った窃盗事件の容疑者、北村直美（藤真利子）が静岡県清水市に潜伏しているとの情報が入り、今井が出動した。情報提供者は直美の息子、信也（伊藤隆大）と判明。信也は母親に愛憎が入り交じった感情を抱いていた。ところが信也は、直美の姿を見た途端、逮捕を妨害。今井は倉庫の作業員となり清水にとどまり、捜索を続行することに。聞き込みを始めた今井は地元の刑事・定方に注目。そんな中、直美の時効が成立するが、新たに殺人容疑が浮上する。

【出演】渡辺謙／藤真利子／伊藤隆大／小川範子／蛭子能収／柳川慶子／小宮孝奏／鶴田忍　ほか

初回放送日：2018/03/30
#64

指名手配4

山形の銀山温泉・富士の樹海予告殺人の裏に、復讐の鬼となった男女の愛…
共助課刑事の今井（渡辺謙）、山形県の銀山温泉にいるらしい殺人容疑者・滝田洋治（松田洋治）を捜索するよう命令が出た。滝田の犯行とみられているのは、2年前、大学の研究室内で発生した大学教授焼殺事件。警察は、現場にあったポリ容器から、当時研究員だった滝田の指紋を検出、研究留学の話で被害者の加賀（高橋努）に恨みを抱いて滝田が指名手配されていたのだ。今井は新しく共助課に配属された女性刑事・大西真紀（横山めぐみ）のサポートで現場入りし、ひなびた温泉宿を一軒一軒回って聞き込みを開始した。滝田を見たという匿名の目撃情報は、以前、埼玉と横浜であったが、必ず同じ場所で殺人事件が発生している。つまり、銀山温泉で殺人が発生する可能性は十分にあった。
まもなく、今井の予想通り、銀山跡で東京の料理屋女将・高田順子（三輝みきこ）の他殺死体が見つかった。遺体の状況から判断すると、恨みによる犯行。順子と旅館にきた人物の無実が明らかになったことから、地元の警察は、順子を銀山跡に呼び出した男が事件に関係しているとにらむ。

【出演】渡辺謙／横山めぐみ／松田洋治／渡辺梓／三輝みきこ／佐藤B作／櫻庭博道　ほか

初回放送日：2018/04/23