LIVE!ダイヤモンドグローブ2011

  • #1

    第32回チャンピオンカーニバル
    日本ミドル級タイトルマッチ
    王者 渕上誠(八王子中屋) vs 同級1位 氏家福太郎(新日本木村)

    王者渕上は2010年10月に前王者鈴木哲也を6ラウンドTKOで下し王座奪取。今回が初防衛戦となる。
    ライト級王者荒川仁人、スーパーウェルター級王者チャーリー太田(共に1/8に防衛戦)と同じ、現在勢いに乗る八王子中屋ジムの看板選手の1人だ。
    2009年の4月に同じく王者だった鈴木哲也に挑戦。
    1-2のスプリットデシジョンで敗れるも、確かな手ごたえは掴んでいた。
    それが証明されたのが2度目の挑戦、昨年10月のタイトルマッチ。
    前回の反省を生かし、ボディーから上へと繋げるボクシングを展開。これが功を奏し、2ラウンドにダウンを奪うと、6ラウンドに集中打でTKO勝利。因縁のサウスポー対決を制すと同時に念願の日本タイトル獲得となった。

    挑戦者氏家は、2010年の最強後楽園を制し、2007年以来2度目の王座挑戦となる。
    その挑戦権を獲得した9月の最強後楽園決勝では、全日本新人王MVPにして、7戦7勝7KOのパーフェクトな戦績で本命視されていた胡朋宏と対戦。序盤は押されたものの、4回に逆転KOで、自身も“番狂わせ”と語る劇的な勝利を収めた。
    氏家はこの試合で最強後楽園技能賞を獲得した。

    この両者は2008年の最強後楽園決勝にて激突している。
    その時は2-1のスプリットデシジョンで渕上が制した。

    リードのジャブと効果的なボディーなど、多彩なパンチを畳み掛ける手数のサウスポー王者渕上と、果敢な踏み込みから放たれる強烈な右を持つ挑戦者氏家。
    技術とパワーという良く噛み合う構図の上、ミドル級という要素も加わり、前戦同様派手な試合が見込まれる。
    特に前回微妙な判定に終わっていることから、今回ははっきりと力の差を見せ付ける為、ともにKO勝利を狙っている事は間違いない。
    重量級ならではのどつき合いが期待される1戦だ。

    王者渕上にとっては、タイトルを獲るよりも難しいといわれる初防衛戦。
    そこに迎える最強挑戦者。ただ、ここをクリアすればその王座は磐石さを増す。

    挑戦者氏家は、“番狂わせ”から掴んだこの勢いのまま、一気に王座奪取を狙う。

    KO必至の重量級タイトルマッチを後楽園ホールから生中継!

    初回放送日:2011/02/14

  • #2

    第32回チャンピオンカーニバル
    OPBF東洋太平洋・日本ウェルター級タイトルマッチ
    王者 井上庸(ヤマグチ土浦)vs 東洋同級9位・日本同級2位 渡部あきのり(協栄)
    OPBF東洋太平洋スーパー・ミドル級タイトルマッチ
    王者 清田祐三(フラッシュ赤羽)vs同級1位 ジョゼフ・クワジョ(フィジー)

    全13階級の日本タイトルマッチが行われる第32回チャンピオンカーニバルも4月で全カードが終了。4月のダイヤモンドグローブ内で行われる日本ウェルター級タイトルマッチが最後となる。

    王者井上は、昨年12月に当時の日本王者加藤壮次郎と、日本と東洋2つのベルトを懸け対戦。壮絶な死闘を繰り広げた結果、判定勝利。2度目のタイトル挑戦で、一気に2つのベルトを巻いた。
    安定した戦績と、50%を越えるKO率。
    王座に君臨し、長期政権を築けるタイプのボクサーだ。

    対する渡部は、デビュー当時牛若丸あきべぇというリングネームで、日本人選手の連続KO勝利記録15に並ぶという偉業を達成するも、記録更新&日本タイトルに挑んだ湯場忠志との1戦で、開始直後にダウンを奪うが、即座に2度のダウンを奪われ1RKO負け。更なる偉業達成は成らなかったが、ファンの記憶に鮮烈に残る事となった。
    その後、一時低迷するも再起。
    湯場忠志にノンタイトル戦で再挑戦し、序盤攻勢に出るも再び逆転KO負けを喫する。
    しかしこの試合も鮮烈な記憶をファンに植えつけた。
    その後、去年の最強後楽園を全試合KOで勝ち上がり、2度目のタイトル挑戦権を得た。

    正統派の王者に対して、倒すか倒されるかの挑戦者。
    その構図で白熱しない訳がない。
    今回のチャンピオンカーニバル屈指の好カードだ。

    ディフェンスを捨ててでも向かってくる挑戦者に対し、距離感も良くパンチ力もある王者。やや王者有利の感は否めない。
    しかし、獲るより難しいといわれる初防衛という舞台。狂犬系のファイター渡部は最も危険な挑戦者とも言える。
    若いながらも王者を上回るキャリアを誇る渡部が、溢れる闘志と豪腕で一気にタイトル奪取もあり得る。
    一瞬も目が離せない戦いになる事は必至だ。

    さらに同日には東洋太平洋スーパー・ミドル級のタイトルマッチも行われる。
    日本人最重量級王者清田は、去年10月に2階級制覇を狙いライト・ヘビー級の王座決定戦に出場。
    しかしまさかの1RKO負けを喫し、快挙達成とは成らなかった。
    今回は保持しているスーパー・ミドル級の5回目の防衛戦。
    指名挑戦者との試合だけに、厳しい試合が予想される。

    対戦相手は同級1位のジョゼフ・クワジョ。
    KO率75%を誇るハードパンチャーだ。

    前回KO負けしている清田にとっては危険な相手といえるが、逆に本来の階級で完全復活を証明するチャンスでもある。

    1発の重みが大きい重量級の舞台。
    “拳王”清田がアジア最強を証明するのか?

    注目の2大タイトルマッチを今回も後楽園ホールから生中継!

    初回放送日:2011/04/11

  • #3

    日本ライト級タイトルマッチ
    王者 荒川仁人(八王子中屋) vs 日本同級9位 生田真敬(ワタナベ)
    日本ミドル級タイトルマッチ
    王者 淵上誠(八王子中屋) vs 日本同級7位 田島秀哲(西遠)

    3月11日の東日本大震災で、興行の延期や中止など打撃を受けた日本ボクシング界。
    競技の特性上、室内である事、ある程度の明るさが必要な事から、電力不足との狭間に立たされ、3月の後楽園ホール興行は全て見送りとなった。
    しかし、ボクシングでも日本を元気に出来る!という信念のもと、積極的な募金活動や精力的な支援活動を経て、4月から興行再開となった。

    振替開催もあって、数多くの興行が行われた4月。
    様々な思いを抱えた選手・トレーナー・ファンの気持ちが渾然となり、かつてないような好勝負・激戦が誕生した。
    ボクサーに出来ることは何か?ボクシングファンに出来ることは何か?
    それが体現された形であろう。

    そして変わらぬ支援活動とともに、熾烈な戦いもまた続いていく。

    6月のダイヤモンドグローブではライト級とミドル級2つのタイトルマッチが行われる。
    この2つの日本タイトル、共通項は王者が八王子中屋ジム所属選手ということだ。
    ライト級王者荒川仁人、ミドル級王者淵上誠、これにS・ウェルター級王者のチャーリー太田を加えた3選手が八王子中屋ジムの誇る3大王者だ。

    日本ライト級タイトルマッチは王者荒川仁人3度目の防衛戦となる。
    去年4月にタイトル獲得後、2回の防衛戦でともにTKO勝利、王者としての安定感を増してきた。
    対するは同級9位のワタナベジム所属生田真敬。
    去年念願の日本ランク入りしてわずか2戦目でのタイトル挑戦となる。
    4月の前哨戦を3RTKOでパスし、一気のタイトル奪取を狙う。
    実績では圧倒的に王者が上回り、有利は動かない。
    寡黙なスナイパー荒川が、あくまでも冷静に仕留めるか?あるいは勢いに乗る挑戦者が強烈なアップセットを起こすのか?強打者同士の対決だけに目が離せない。

    セミの日本ミドル級タイトルマッチは王者淵上誠2度目の防衛戦となる。
    去年10月にタイトル獲得後、最強後楽園覇者氏家を挑戦者に迎えたチャンピオンカーニバルをTKOでクリア、こちらも磐石の政権を築きつつある。
    挑戦者は同級7位西遠ジム所属田島秀哲。
    西遠ジム15年ぶりのタイトル挑戦となり、タイトル獲得に熱意を燃やしている。
    しかし、挑戦者はここ4戦で3敗1分と勝利から遠のいている。
    29歳の挑戦者自身が語るようにラストチャンスとして今回のタイトル戦を迎える。
    こちらのカードも王者有利は揺るぎそうもない。
    しかし、現在の日本タイトル戦において最重量となるミドル級。1発のパンチが流れを変える危険な階級。油断ならない緊張感漂う試合となるだろう。

    さらにこの日はアンダーカードにも注目が集まる。
    三迫ジム期待の新鋭、戸部洋平がセミセミに登場する。
    国体2連覇という輝かしい実績を引っさげて、デビュー戦でいきなり韓国王者と対戦、1RTKO勝利を収め、衝撃のデビューとプロ1戦目での東洋太平洋のランク入りを果たし、2月の新鋭賞に選ばれた。
    プロ2戦目となる今回は、なんと元世界王者のワンディー・シンワンチャーだ。
    実に80戦近いプロ戦績を誇る大ベテラン。しかし未だ衰えぬテクニックを誇るタイの英雄だ。
    これだけの選手を2戦目の相手に選ぶ強気のマッチメークは当然諸刃の剣。
    しかし当の戸部にとってはステップアップの階段の一つでしかないようだ。
    2戦目での世界ランク入りなるか?タイトルマッチクラスの最大級の注目が必要だ。

    ダブルタイトルに加え、注目のアンダーカード。
    今月も魂を揺さぶる激戦を後楽園ホールから生中継!

    初回放送日:2011/06/13

  • #4

    OPBF東洋太平洋&日本S・ウェルター級タイトルマッチ
    王者 チャーリー太田(八王子中屋) vs 同級1位 柴田明雄(ワタナベ)
    日本ミドル級タイトルマッチ
    王者 淵上誠(八王子中屋) vs 同級6位 細川貴之(六島)

    体格的な面で軽量級に選手が多く集まる傾向にあった日本ボクシング界。
    しかし近年では重量級といわれるウェルター以上の選手も増え、世界を狙える階級にまでなってきた。
    8月には、その重量級の上から二つ、ミドル級とS・ウェルター級のタイトルマッチが行われる。

    メーンは近年群雄割拠の様相を呈するS・ウェルター級のタイトルマッチ。
    その中心にいるのが、東洋と日本、2つのベルトを有する現王者チャーリー太田。
    東洋を4回、日本を3回防衛し、まさに盤石の政権を築きつつある。
    3階級制覇のレジェンド、湯場忠志の挑戦を2度も退け、現役日本王者の中でも最強との呼び声高い絶対王者だ。
    世界ランクも手にし、本人も語るようにその眼は確実に世界を見据えている。

    対する挑戦者柴田明雄は、この2つのタイトルの前保持者。
    つまり、チャーリーに全てを奪われた前王者だ。
    昨年3月のその敗戦後、復帰から3戦を勝利で飾り、指名挑戦者として堂々とタイトル挑戦権を手にした。

    両者にとってこれが2度目の対戦となる。

    王者チャーリーは、そのネイティブなパワーで高いKO率を誇る事から豪快なハードパンチャーと思われがちだが、実はクレバーなファイター。
    この階級としては身長は低いが、リーチは見た目以上に長く、そのギャップを生かし、十分に相手を見据えた上でのカウンターが武器。時より見せるラッシュも破壊力抜群。見かけ通りのパワーと見かけによらないテクニックで相手を粉砕してきた。
    さらに、ハードパンチャーで知られる湯場のパンチをまともに食らっても平然としているタフさも驚異的なレベルにある。
    最強王者と呼ばれる所以だ。

    対する柴田はバスケットボールを背景に持つだけに、圧倒的なスピードとリーチが武器。さらにここ数戦では、そのパンチ力にも磨きがかかってきた。

    この両者の前の対戦。立場が逆の王者柴田vs挑戦者チャーリー。
    この試合では柴田が終始スピードで撹乱し、確実にポイントを重ねていったが、8Rに偶然のバッティングで柴田の視界が狭まるとチャーリーが猛ラッシュ。
    大逆転TKO勝利でタイトルを奪取した。

    チャーリーにとって、キャリアの中で最も苦戦したともいえる前回の対戦。
    自らの力を世界に誇示するためにも、今度は完勝する必要がある。
    ただ、戦うたびに強さを増すチャーリー。王者有利は揺るがない。

    柴田にとっては念願のリベンジマッチ。
    しかし選手層の厚くなってきたこの階級において、数少ないチャンスでもあり、リベンジの意味合い以上に、まさに背水の陣で臨む一戦だ。
    同様に下馬評で不利と言われた元王者野中悠樹戦では、アウェー大阪での試合でありながら圧倒的な声援に後押しされ、見事タイトルを奪い取った。
    当然その再現を狙っている。

    この試合に勝利すれば、事実上もはや国内敵無しとなる王者チャーリー。
    最強の挑戦者を下し、世界へ名乗りを挙げることは出来るのか?
    はたまた柴田が2度目の番狂わせを演じるのか?

    準メーンにはミドル級王者淵上誠が6月のダイヤモンドグローブに続いて早くも登場する。
    前回のライト級王者荒川仁人との競演に続き、今回も八王子中屋が誇る王者仲間であるチャーリー太田の前座として、その先陣をきる。

    今回が3度目の防衛戦となる淵上。
    6月の試合では圧倒的有利の下馬評ながら、序盤は相手のサウスポー対策に手こずった。
    それでも打ち抜いた一発のパンチで相手の顎を粉砕、それが棄権とつながり、TKO防衛となった。
    しかし本人は全く納得いっていない。
    前出の荒川同様、東洋のベルトも獲って早い段階でのアジア最強を狙う淵上にとっては、こんな場所で躓いている場合ではない。
    年内にもその決戦を実現するためにも、今回はよりインパクトを求められる。

    対する細川はこれが初のタイトル挑戦。とはいえ29戦のキャリアは王者のそれを上回る。
    元々はS・ウェルター級を主戦場にしてきた細川だが、そのタイトル挑戦権を懸けた湯場戦に敗戦後、ミドル級に転級。その初戦を勝利し、一気のタイトル挑戦となった。

    王者淵上にとっては、前戦の反省を生かしつつ、確実に東洋との王座統一に向かいたい1戦。先を見据えた自分との戦いとなる。
    しかし内容にこだわって戦うには、挑戦者は危険な相手だ。

    細川のボクシング人生は決して順風満帆ではない。
    あと一歩常におしい所で逃し続けている苦労人だ。
    細川最大の武器は足。
    スピードで撹乱して早いパンチを打ち込んでいくスタイルだ。

    6月の試合でも、動き回る挑戦者田島に手こずった王者淵上。
    その田島より戦績でも上位かつ淵上と同じサウスポーである細川は、淵上にとって前戦以上の苦戦が予想される。

    逆に今回はきっちり仕留める事で、その苦手意識を払拭するチャンスでもある。
    淵上がさらなる高みに昇るために避けては通れない相手だ。

    王者淵上がそんな不安要素も弾き飛ばし、堂々とアジア最強への道へ踏み出すのか?
    あるいは細川が千載一遇のチャンスを一発で仕留めるのか?

    重量級らしいパワーと、軽量級をも凌駕するスピードが交差する日本最重量級2つのタイトルマッチを後楽園ホールから生中継!

    初回放送日:2011/08/08

  • #5

    日本スーパーバンタム級タイトルマッチ
    王者 芹江匡晋(伴流) vs 同級7位 橋元隼人(ワールドスポーツ)
    52.5kg契約8回戦
    WBC世界Sフライ級15位
    河野公平(ワタナベ) vs 東洋太平洋Sフライ級10位 戸部洋平(三迫)

    いまだ世界基準では評価の低い日本の名を高めるため、日本人ボクサーの果敢な挑戦が繰り返されている。
    特にWBA、WBC共に日本人が王者であったスーパーバンタム級はその流れが顕著だ。
    しかし初防衛戦を日本人鬼門の海外で行うという下田昭文の勇気ある挑戦も、そのジンクスを打ち崩せず敗戦、WBAのベルトは奪われた。
    そして、WBC同級王者の西岡利晃7度目の防衛戦は10/1にラスベガスで行われる。
    当然世界の注目度も増しており、この階級で戦うという事は、世界を見据えなければいけないという状況になっている。

    前述の下田、西岡に続く選手といえば、日本同級王者の芹江匡晋だ。
    タイトル獲得後、防衛を重ねるごとに安定感を増し、自身の怪我により暫定王者が誕生するもその統一戦を制し、計4度の防衛を果たしている。
    膝の怪我の影響でブランクが空いてしまったが、以前から世界挑戦の意思は公言しており、そのチャンスを窺っている。2011年7月現在で、WBA・WBC共に9位にランクされ、世界挑戦を充分射程圏内に収めている。
    その可能性をより濃厚にする為、圧倒的な内容での5度目の防衛は必須だ。

    対する挑戦者、橋元隼人はこれがタイトル初挑戦。昨年9月からの4連勝でランク入りから一気のタイトル挑戦を手にした。

    ただキャリア的にも王者が圧倒的有利。戦ってきた相手に差がありすぎる印象は拭えない。
    王者芹江は、タイトル獲得試合となった前王者木村章司、元王者福島学、無冠の帝王瀬藤幹人など並み居る強豪を打ち負かしてきた。
    そしてその戦いを重ねるごとに確実に強さを増している。
    膝の負傷をおして戦った長井祐太戦で見せた気持ちの強さも加わり、現在の全日本王者の中でも安定感はずば抜けている。

    挑戦者の橋元は的確なパンチと距離感で着実にポイントを奪うタイプ。
    ただし、その距離感という点でも王者は抜きん出ていて、挑戦者のアドバンテージにはならない。
    更にKOパンチも持っている芹江に対し、橋元は12勝2KOの数字が示す通り、決して一発があるファイターではない。
    番狂わせの可能性は低いと言わざるを得ない。

    芹江が世界挑戦の足固めとして、パーフェクトな勝利を収めるのか?
    橋元が着実に登ってきたステップを進め、一気に日本の頂点に立ち、世界ランクをも奪取するのか?
    世界を懸けた戦いは必見だ。

    また同日はアンダーカードにも注目が集まる。

    日本のボクシングファンが期待を寄せるスーパールーキー、戸部洋平がプロ3戦目のリングに立つ。
    プロ初戦で韓国王者を、2戦目で元世界王者ワンディー・シンワンチャーをKOで下し、日本・東洋ともにランク入りした。
    アマエリートらしい圧倒的なテクニックに加え、パンチ力・ハート・当て勘どれをとっても一級品。まさにスーパールーキーとして期待以上の活躍を見せている。
    こうなると、早い段階でのタイトル挑戦が期待される。
    その意味では、今回の対戦相手はまさにその試金石ともいえる絶好の相手だ。

    対戦相手の河野公平は元東洋太平洋王者であり、現在は世界ランカー。
    2戦前の世界Sフライ級王座決定戦、前戦の日本Sフライ級タイトルマッチで2連敗し、これが復帰戦となる。

    しかしこの2戦ともに、終盤に猛烈な巻き返しを見せる、まさに「タフガイ」の名に恥じない驚異的なスタミナを誇示。敗れはしたものの、健在ぶりは示した。
    河野にとっては世界再挑戦の為にも、ルーキー相手に不覚をとっている暇はない。

    ルーキーの戸部にとっては、3戦目にして文句なく最大の難敵。
    真の実力が問われる1戦となる。

    両者ともに今回の勝利はタイトル挑戦に直結するといってもいい程重要な戦いだ。
    それは日本・東洋、あるいは世界へも繋がっている。

    日本王者には佐藤洋太、東洋王者には赤穂亮と、安定感・実力ともに申し分ない王者が君臨するこの階級。
    世界ではWBAにウーゴ・カサレス、WBCにトマス・ロハス。超の付く強豪がひしめいている。
    その戦場に名乗りを挙げるのはどちらの選手か?

    河野がスーパールーキーの野望を打ち砕き、復活ののろしを上げるのか?
    戸部が世界ランクを奪って、井岡一翔の持つ7戦目での世界タイトル奪取の記録を塗り替えにかかるのか?
    ノンタイトル戦ながら世界を見据えた注目の1戦だ。

    各階級の今後の展開を大きく左右するであろうカードが出揃った10月決戦。
    今回も聖地後楽園ホールから生中継!

    初回放送日:2011/10/10

  • #6

    日本&OPBF東洋太平洋ミドル級王座統一戦
    日本王者 淵上誠(八王子中屋) vs 東洋王者 佐藤幸治(帝拳)

    ※「日本S・ウェルター級タイトルマッチ チャーリー太田vs和田直樹」は試合中止となりました。

    最強後楽園も終了。来年のチャンピオンズカーニバルのカードが続々決定し、話題は早くも来年に移り始める12月。注目のカードが行われる。
    現在の日本最重量級のミドル級、その東洋と日本2人の王者がタイトル統一を狙い決戦する。また、完全無欠の絶対王者として君臨するチャーリー太田も日本タイトル防衛戦を行う。

    メーンで行われる、日本&OPBF東洋太平洋ミドル級王座統一戦はファンが待ち望んだカードだ。
    東洋王者の佐藤幸治は世界挑戦経験を持つ。自身が喫した敗戦はその世界戦のみと、圧倒的な勝率と高いKO率を誇る日本重量級屈指のファイターだ。
    ラスベガスでの防衛に日本人として初めて成功したWBC世界S・バンタム級王者西岡利晃を筆頭とする常勝軍団帝拳ジムに所属している。
    世界挑戦の為返上した同タイトルを再奪取後、3度の防衛を重ね今回の戦いを迎える。
    圧倒的な破壊力と抜群の安定感で君臨する最強王者だ。
    対する日本王者淵上誠は昨年の同王座獲得後、3回の防衛を重ねるサウスポーの強打者。
    S・ウェルター級のチャーリー太田、ライト級の荒川仁人を擁する八王子中屋ジム所属の選手だ。
    粗削りな面は見られるものの、近年KO率を飛躍的に高めその王座を固めつつある。

    両者ともにミドル級ならではの豪快なパンチが持ち味。
    オーソドックスとサウスポー、スタンスの違う両者の1戦は、試合開始から緊張感に包まれる事が予想される。
    その一撃を当てた方が勝ち。そんなスリリングな試合になるだろう。

    両者ともに恵まれているのはバックボーン。
    佐藤が所属する帝拳ジムは言わずと知れた名門ジム。
    中量級以上でも、ホルヘ・リナレス、佐々木基樹、亀海喜寛、中川大資、カルロス・リナレスなど超の付く強豪が揃う。
    申し分ないパートナーたちとチーム力を誇る常勝帝拳軍団が佐藤を強力に後押しする。
    対する淵上は最高のパートナーを手にしている。
    S・ウェルター級の東洋・日本のダブルチャンピオン、チャーリー太田。
    国内敵無しと言われる最強のハードパンチャーは日本屈指のスパーリングパートナー。勢いに乗る八王子中屋ジムの看板を共に背負う仲間の為にも負ける訳にはいかない。

    キャリアの上では佐藤幸治有利は否めない。ただし急成長を遂げる淵上と勢いに乗る八王子中屋ジム。この組み合わせは脅威だ。
    どちらが勝っても日本重量級最強。壁は高いが確実に世界へも近付く。
    最強の称号を手にするのはどちらか?

    そのメーンにたつ淵上をサポートすべく、準メーンで盟友チャーリー太田がその先陣を切る。これが日本タイトル5度目の防衛戦となる。
    王者チャーリーは昨年3月の両王座獲得後、東洋を6回、日本を4回防衛に成功している。
    試合を重ねるごとに強さと安定感を増す、まさに絶対王者として君臨している。

    破壊力抜群の左右パンチを一気のラッシュに繋げる圧倒的な攻撃力に加え、湯場忠志のパンチに動じないディフェンス力と打たれ強さ、柴田明雄の速さにも対応するなど、元王者クラスとの2度の対戦では、いずれも2度目に完封するなど、適応力・成長の速さは凄まじいレベルにある。
    今年に入ってこれで5戦目と、超ハイペースでこなす防衛戦と共に、自身も超ハイペースで進化を続けている。
    王者に死角は見当たらない。

    挑戦者の和田直樹は、前戦で当時同級2位の山本忍から金星を挙げ、悲願のランク入りを果たした苦労人。ランカー初戦がいきなりタイトルマッチとなった。

    ただ、近8試合で勝利したのは前戦のみで、かつKOも2つしかない戦績を見ると、今回の挑戦の時期尚早感は否めない。
    敗戦が全てランカークラスというのも事実だが、その負けたランカーの内、柴田明雄・十二村喜久をチャーリーは下している。

    単純な図式でいえばチャーリーの勝利は揺るがない。

    あえて挙げるとすれば、チャーリーの油断だろうか。
    おそらく来年のチャンピオンカーニバルでは元ウェルター級王者にして、現同級1位の中川大資との戦いが濃厚だ。
    チャーリーにとって最後の刺客となる中川戦を制すことは世界への扉を叩く事でもあり、その視界は既に来年のその1戦に向けられている。

    次戦に弾みをつける意味でも、チャーリー陣営のテーマは何ラウンド以内に倒せるかになる。スロースターターながらも、1RからKOを狙いにくるだろう。
    そのチャーリーの猛烈なラッシュに対し、和田が持ち前の冷静さと的確なパンチを堅持し続けることが出来るかがカギとなる。
    不用意な攻撃でバランスを崩して意外なダウンシーンもあるチャーリー。
    和田はその少ない隙を確実に衝く事が唯一といっていい勝機だ。

    王者チャーリーが圧倒的なパワーで1年を締めくくるのか?
    和田が金星に続く大金星で一気の王座奪取を果たすのか?

    日本最重量級の頂上決戦×2。
    豪腕唸る迫力満点の好カードを後楽園ホールから生中継!

    初回放送日:2011/12/12

  • #7

    ~2011タイトルマッチ特選~
    【日本ミドル級 淵上 vs 氏家
    【東洋&日本ウェルター級】井上 vs 渡部
    【日本ミドル級】淵上 vs 田島
    【日本ライト級】荒川 vs 生田
    【日本ミドル級】淵上 vs 細川
    【東洋&日本S・ウェルター級】チャーリー vs 柴田
    【S・バンタム級】芹江vs橋元
    【日本&東洋太平洋ミドル級】淵上vs佐藤

    2011年もいよいよ終わり、新たな年が幕を開ける。

    2011年、日本ボクシング界にとって最大の話題は、西岡利晃のラスベガスでの日本人初の防衛成功だろう。

    震災という悲劇から、スポーツ界では日本人の強さを示してきた。
    ボクシング界におけるこの西岡の偉業も、間違いなくその象徴の一つであろう。

    西岡以前に海外での防衛戦を選び、惜しくも敗れた下田昭文の果敢な挑戦など、日本のボクシングは、今世界へ強烈にアピールしている。
    そんな先人達が示した道、拓いた道に続くべく、国内でも熾烈な戦いが繰り広げられた。
    世界への足掛かりとなる日本、東洋のタイトルを懸けた戦い。
    それは数少ない世界への挑戦権を懸けたサバイバルマッチでもある。

    フジテレビNEXTでは、今年もダイヤモンドグローブ内にて生中継をしたタイトルマッチを一挙にお届けする。
    この中から、来年世界へ打って出る選手は現れるのか?

    【開催日2011年2月14日】
    ▼日本ミドル級タイトルマッチ
     王者 淵上誠(八王子中屋) vs 同級1位 氏家福太郎(新日本木村)

    【開催日2011年4月11日】
    ▼OPBF東洋太平洋・日本ウェルター級タイトルマッチ
     王者 井上庸(ヤマグチ土浦)vs 同級2位 渡部あきのり(協栄)

    【開催日2011年6月13日】
    ▼日本ライト級タイトルマッチ
     王者 荒川仁人(八王子中屋)vs 同級9位 生田真敬(ワタナベ)
    ▼日本ミドル級タイトルマッチ
     王者 淵上誠(八王子中屋)vs 同級7位 田島秀哲(西遠)

    【開催日2011年8月8日】
    ▼OPBF東洋太平洋&日本S・ウェルター級タイトルマッチ
     王者 チャーリー太田(八王子中屋)vs 同級1位 柴田明雄(ワタナベ)
    ▼日本ミドル級タイトルマッチ
     王者 淵上誠(八王子中屋)vs 同級6位 細川貴之(六島)

    【開催日2011年10月10日】
    ▼日本S・バンタム級タイトルマッチ
     王者 芹江匡晋(伴流)vs 同級7位 橋元隼人(ワールドスポーツ)

    【開催日2011年12月12日】
    ▼日本&OPBF東洋太平洋ミドル級王座統一戦
     日本王者 淵上誠(八王子中屋)vs 東洋王者 佐藤幸治(帝拳)

    初回放送日:2011/12/26

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