神様はこの世に男と女をお創りになった
悪魔がそれを夫婦にする…。

主人公・桑野信介(阿部寛)は、腕のいい建築家、もうすぐ40歳。その能力は評価され、特にキッチンや家族の集まるリビングルームの設計に高い評価を得ています。しかし性格的には偏屈で独善的、そして皮肉屋。一見、女性を惹きつけるものすべて持っているように見えるのですが、実際に付き合ってみると、女性は彼のキャラに辟易し、すぐに彼の元を去ってしまいます。そんなことが何度も続くうちに信介は「自分には恋愛も結婚も必要ない」と思うようになり、どんどん彼の偏屈なキャラに磨きがかかっていくのです。
ところが、そんな彼が一人の女性と出会います。その名は早坂夏美(夏川結衣)、職業は医者。それまで信介が会ったことのない、ある種の強さを持った女性です。夏美はそんな信介と向き合っても、すぐに彼を否定せず、かといって肯定もせず淡々と向き合う。信介は女性とそんな関わり方をしたのは初めてで、戸惑い、彼女のことが徐々に気になっていきます。しかし彼は素直にその気持ちを表現は出来ません。それがきっかけとなって、膠着していた信介の人間関係が賑やかになります。そしてさらに数人の男女が関わり、さまざまな恋愛模様が展開されていくのです。そんな中で、信介と周囲の男女は、結婚とは何か、自分にとってどんな結婚が幸せなのかを模索していくことになり…。