岸朝子選「東京五つ星の手みやげ」

  • #1

    黒松(どらやき) 北区東十条「草月」

    黒 松模様の黒糖の皮生地で、つぶあんをつつんだ、どらやき「黒松」は 先代と二代目の手によって昭和33年につくられました。全国にその味を知らしめたので 昭和45年の全国菓子大博覧会金賞受賞がきっかけ。当初20個ほどの売り上げだった「黒松」は現在なんと多い日で1日2万個も売れる大ヒット商品になりま した。しかも30年以上1個100円の値段もかわらず。美味しさの秘密は極上の皮生地、東十条の地でのみ買い求められるこだわりの、どらやき、五つ星の手 みやげをご堪能ください。
  • #5

    アップルパイ(洋菓子) 千代田区神田淡路町「近江屋洋菓子店」

    老舗の洋菓子店「近江屋洋菓子店」はパン屋として明治17年に創業。2代目がアメリカに渡り、パンと洋菓子の腕を磨いて現在の礎を築いた。現在は4代目。今回紹介するのは4代目自ら、毎朝青果市場でりんごを仕入れるこだわりの「アップルパイ」。パイ生地には普通のバターより値段が倍のカルピスバターをふんだんに練りこむ。1ホールあたりにりんご3個分をつかい、ドーム上に膨らんだアップルパイは、どこか懐かしい正統派の洋菓子。
    毎日夕方に焼きあがるため、その時間に訪れる常連客も多いという。1カット315円、1ホール2730円。明治から続く老舗の何かが違う“正統派”アップルパイをご堪能あれ。
  • #6

    穴子寿司(寿司) 台東区谷中「乃池」

    戦前の趣を残す建物が並ぶ谷中で、正真正銘の江戸前にこだわり手みやげとしても谷中の名物となった寿司が「すし乃池」の「穴子寿司」。御年78歳のご主人が毎朝仕入れる東京湾の穴子は他店の4倍の250匹で、4人のお弟子さんとご主人の5人がかりで毎日さばかれる。門外不出のダシで煮た穴子に、2週間煮詰めたツメ。谷中散策の折にわざわざ探して手みやげとして購入するお客さんも数多い。「この店の穴子の味が忘れられない」と再来店のお客の言葉にご主人は「商売冥利につきる」とのことである。
  • #7

    鯛焼き 港区麻布十番「浪花家」

    明治42年創業に今川焼き屋として創業したこの店の初代が「今川焼きは丸型でつまらないと“めでたい”の『たい』の型にしたところ売れ出したという。そう、この店が「元祖鯛焼き」、鯛焼き発祥の店なのである。昔風の木造の店内で忙しく鯛焼きを焼くのは四代目。
    北海道十勝産の小豆を8時間かけて大釜で煮ることによって、甘い餡の中にも豆の香りが広がる。ひとつずつ鉄型で焼く一丁焼きが、皮の甘みを出すという。一丁焼きのため一日2000個が限界だが、あちこちから電話で予約をしてまで買いに来るという「元祖鯛焼き」なのである。
  • #9

    栗まんじゅう 中央区日本橋「清寿軒」

    1861年江戸末期に初代澤村清造が創業した清寿軒は、ビルに挟まれひっそりと築80年の和風の店構えを守る。かつては日本橋界隈の花柳界を相手に接待用の和菓子として重宝された清寿軒の味を引き継ぎ、すべてを一人でこなすのは7代目。1個210円、人気の栗まんじゅうの栗餡は、栗とこし餡の割合が8対2.、きめの細かい餡から大きな栗が顔をのぞかせる。手みやげの箱に大きくかかれた「大福帳」文字は大正時代のデザイン。日本橋で144年続く小さな和菓子屋の大きな栗まんじゅう、老舗が伝える江戸の味をご堪能あれ。
  • #14

    シュークリーム 中央区銀座「ウエスト」

    数寄屋橋交差点から徒歩3分にある、「ウエスト」本店。もともとは初代が昭和22年に高級レストラン「グリル・ウエスト銀座」を創業したが、戦後の贅沢規制の都条例により半年後に、喫茶店として再スタートしたもの。名物のシュークリームは一般的なものとの違いが2つある。ひとつは、カスタードに生クリームもバニラエッセンスも加えずに素材を最大限にいかした、昔ながらのカスタードクリーム、そして、普通のシュークリームよりも二回りは大きく、大人の握りこぶしほどの大きさはあるというそのボリュームである。甘すぎず食べ応えもあり、男性に人気。シンプルなものだからこその、五つ星“銀座のシュークリーム”の違いをご堪能ください。
  • #19

    シャリアピンパイ 千代田区内幸町・帝国ホテル「ガルガンチュア」

    帝国ホテルの名物メニュー、シャリアピンステーキ。著名な声楽家シャリアピンのために作られた伝統の一品である、歴史は昭和11年に遡る。「シャリアピンパイ」はシャリアピンステーキを贅沢にパイで包み込んだ一品で、3年前、ホテル1階のテイクアウトコーナー用に考案された。パイの調理には名門ホテルが誇る3人のシェフ、肉専門のシェフ、調理シェフ、パイ職人がその経験と技を結集する。まさに、帝国ホテルの伝統から生まれた「五つ星の手みやげ」なのである。
  • #21

    かのこ 中央区銀座・鹿乃子

    1946年に、初代吉田千蔵がこの地に創業。千蔵は和紙を扱う「鹿島」という店の子供であったため、店名を「鹿乃子」に。そして、この店にしかない物を作りたいと、江戸時代から伝わる「かのこ」(求肥を餡で包み、蜜漬けの豆で来るんだ生菓子)をアレンジし、6色のかのこを創作、評判に。現在は、千蔵の孫、三代目小川敦弘が自ら職人として現場に立つ。三代に渡って受け継がれた伝統のこし餡、心地よい食感の求肥、表面を彩る蜜付けの小豆。花かのこ小倉、1個210円。「和菓子というよりも、豆菓子と自負している」と語る銀座の「五つ星の手みやげ」である。
  • #22

    雷おこし 台東区浅草・「常盤堂雷おこし本舗」

    元祖雷おこしが生まれたのは江戸時代後期。はじめは浅草寺境内の小屋で売っていたもの。東京大空襲で浅草が全焼したのり、戦後物資不足の中当時の店主穂刈恒一が店を建て直した。現在の店主穂刈久米一はその孫である。うるち米を細かく挽いて小麦粉と合わせ、蒸し、練り、乾燥させ、細かく砕き、焙煎する。手間隙かけて作る「煎種」に水飴、白砂糖、バターを加えて火にかける。シンプルなだけに職人の勘だけが頼りの技である。250年の歴史があり、浅草寺参詣になくてはならない東京みやげの定番である。
  • #27

    あべ川餅 大田区大森東・「餅甚」

    時は享保元年(1716年)のこと。初代甚三郎が東海道を行く旅人を相手に、「あべ川餅」に 黒蜜を添えてだしたところ大変な評判を呼んだ。以来300年に渡ってお店の看板メニューとして親しまれている。しっとりとした柔らかさが自慢の丸餅には宮城県産のコガネモチを使用。大豆の香ばしさをしっかりと残した黄粉。そして秘中の秘として後継ぎ以外には一切つくり方を教えない一子相伝の濃厚な黒蜜。この3つが一体となり創業以来の代わらぬ味を今に伝えている。現在10代目当主の福本義一さんは言う「餅のつきかた、黒蜜は火の加減・・・。どれもほんの少し違うだけでお店には出せなくなる。」300年守り続ける秘伝の味をご堪能あれ。
  • #31

    ロイヤル・マスクメロン・シャーベット 中央区京橋・「京橋千疋屋」

    ひとつ1万500円の手みやげがある。高級果物店として知られる千疋屋のロイヤル・マスクメロン・シャーベットだ。素材のクラウンマスクメロンは日本一の産地・静岡県袋井市で特農家と呼ばれる契約農家の手により慈しむように育てられている。その調理方法は最高級メロンを丸ごとひとつ使ったなんとも贅沢なもの。香り豊かでひんやりとしたジューシーな甘さが自慢で、網目のついた皮をシャーベットの器として使用しているのも心憎い演出だ。また味とともに驚くのが、千疋屋の印が入った桐の箱に入れられていることではないだろうか。人生の晴れの日、あるいは最上の感謝を表す贈答品にふさわしい贅を極めた逸品をご堪能あれ。
  • #33

    レーズンクッキー 港区南青山・「欧風菓子クドウ」

    フランス菓子でもドイツ菓子でもなく欧風菓子の店としているのは、オーナーの宮東悠さんがヨーロッパ5ヶ国で腕を磨き本場の味を修得したという自信の表れ。人気商品のレーズンクッキーはアーモンドの香ばしさ、レーズンのほのかな酸味、そしてバタークリームのコクのある味が見事に調和した逸品。素材にもこだわった自慢のレーズンは最高級のカリフォルニア産。それをラム酒とさとうを創業以来30年以上にわたり煮つめた秘伝のシロップで煮ている。南青山で店を構える本場ヨーロッパの味をご堪能あれ。
  • #42

    モンブラン 大田区池上・エノモト

    チーフ・パティシエの河端晋輔さんは言う「いつまでもハイカラといわれるケーキをつくっていきたい」。大正14年創業の「エノモト」は老舗という形にとらわれず、常に新しい味を求め続けている。平成9年に誕生した人気商品の「モンブラン」もまた、そんな商品のひとつだ。 スポンジは卵本来のふんわり感をだすため薄力粉の使用を極力抑え、小さなドーム型に焼き上げている。そしてカスタード、生クリーム、マロンクリーンの3層からなるクリームは素材の持ち味を引き出し上品な大人向けの甘さだ。雪に見立てた粉糖と葉っぱをかたちどったチョコレートがかわいらしいアクセントになっている。

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