夏樹静子サスペンス 検事霞夕子シリーズ

  • #1

    森を歩く死体

    閑静な高級住宅地には似つかわしくないパトカーが走り来る。停まったのは宗田デンタルクリニック前。歯科医師、宗田郁夫(天宮良)が、心臓近辺に鋭利な刃物が刺された状態で見つかったのである。第一発見者は、妻、恵美(櫻井淳子)。警視庁捜査一課警部、占部明日香(神保悟志)が捜査を進めている中、白い手袋をした、東京地検、霞夕子検事(沢口靖子)が検察事務官、桜木洋一(西村和彦)を伴って鑑識の背後から姿を現す。臨場を好まない検事が多い中、好んで現場に出向く夕子を占部刑事は疎ましげに扱う。そこへ宗田の従兄弟、長沢章(植草克秀)が入ってくる。偶然にも長沢は夕子の夫の主治医だったのだ。家は荒らされているが鋭利な刃物により一撃で殺害されており、抵抗した傷もないというところから、顔見知りの犯行ではないかと夕子は推測する。

    沢口靖子/植草克秀/櫻井淳子/神保悟志/西村和彦 ほか
  • #2

    無関係な死

    猟銃の暴発事故が起きる。猟銃の持ち主、宮田慶吾(川野太郎)は弾丸が入っているとは知らず手入れをしていた際、あやまって銃を暴発してしまったという。その犠牲者となったのは宮田の家から1時間ほどもある成城に住む老人、榎木公太郎(山崎満)。誰もが事故と疑わなかったが、検事、霞夕子(沢口靖子)だけは違った。検察事務官、桜木洋一(西村和彦)と共に現場に乗りこんだ夕子を警視庁捜査一課、占部明日香警部(神保悟志)はうらめしそうな視線で追う。早速夕子は、発砲した宮田と被害者の榎木の因果関係を調べることに着手する。警視庁捜査一課、管理官の岩瀬厚一郎(石丸謙二郎)らは、粘り強く捜査を続ける夕子の動きを常に疎ましく思っていた。夕子は捜査を続けるが、宮田と榎木の因果関係は見つからなかった。その頃、夕子の実家の寺を、安川初音(いしのようこ)という女性が訪れる。痴漢と間違い、宇野雄介という男性を高台から突き落とし殺してしまうという事件を起こしていた。初音は一周忌を迎えた宇野の死を悼んで香典を寺に持ってきたのだった。香典を持ってきながら遺族に挨拶もせず帰ってしまった初音、さらに、初音が事故のあと引っ越していること、次第に夕子にとって引っかかる部分が見えてくる。そして、夕子はさらに、宇野の妻、宇野杏子(手塚理美)に話しを聞くことに。杏子とあった夕子は大きな勘違いをしていたと、捜査を洗い直すのだった。女性たちの悲しい背景に夕子が気付きはじめたところから事態は大きく動き出す。

    沢口靖子/西村和彦/手塚理美/神保悟志/石丸謙二郎/いしのようこ ほか
  • #3

    年一回の訪問者

    閑静な住宅地、板倉家では一年に一度のピアノの調律が行われていた。古いアップライトのピアノを調律してもらうと板倉茂男(麿赤兒)はうるさくてかなわないと出かけてしまう。そうして出かけていった茂男が雑木林の中で死体で見つかるのだった。雑木林に早速呼ばれたのは警視庁捜査一課の警部・占部明日香(神保悟志)ら。そこへ検事・霞夕子(沢口靖子)が検察事務官の桜木洋一(西村和彦)と共にやってくる。外傷はまったくなくおそらく心臓発作が死因だろうという占部。茂男は心臓に疾患を抱え、ニトログリセリンを常備していたが死亡した当日は薬を持ち歩いていなかったという。よく見ると左手にふたのない薬入れを握りしめていた。さらに夕子の目は、あることを見逃さなかった。夕子は早速板倉家を訪れ、茂男の部屋を見せてもらう。息子の数馬(宮川一朗太)と妻の仁美(高橋ひとみ)に案内される。夕子は茂男の左手にあるペンだこを見逃さず、左利きであることを息子たちに確認する。また薬をその日も茂男が持って出たかどうか確認すると、几帳面な父親が薬を出かける際に忘れるはずはないという。さらに夕子は茂男の靴を見せてもらうことに。そこでさらに夕子は他殺であると確信するのだった。いったい夕子は何に気づいたのか。さらに司法解剖の結果、茂男は心臓発作ではなく現場の水たまりに頭を押さえつけられて殺害されたと見て間違いないという判断が下される。早速、夕子はさらなる捜査を進めるため、仁美に話を聞くことに。

    沢口靖子/西村和彦/神保悟志/高橋ひとみ ほか
  • #4

    誤認逮捕

    一年前のある日、女性が殴られ、乱暴された事件の被害者、杉田智穂。彼女の証言を元に容疑者として田処真也(林泰文)は強姦容疑で逮捕される。田処は無実を主張するが証言、証拠も揃い逮捕され、さらには婚約中の妹を含め家族までも誹謗中傷の的となってしまう。そんなお手柄を立てたのが刑事の佐伯徳馬(名高達男)。昇格も確実と言われていた矢先、驚きの事実が明らかに。被害者の女性の証言は金目当ての狂言で誤認逮捕だったことがわかる。誤認逮捕を警察も認め、田処は釈放される。が全ては遅すぎた。この誤認逮捕により田処は外資系エリートだった経歴も何もかも失い、さらには婚約中の妹も婚約が破談、家族崩壊してしまったのだった。それから1年、アパートの室内である女性の遺体が見つかる。女性は金井美奈子という会社員で、何者かに首をしめられていた。早速事件現場に向かった霞夕子、桜木、そして占部たち。さらに所轄の刑事として現れたのが誤認逮捕後、今は所轄の刑事となった佐伯だった。そこへ突如、被害者の女性の上司、加藤義晴という男性が、女性が会議に来ないことをおかしいと思ってやってきた。大事な資料を被害者の女性に預けたままと言うことでいきなり入ってきては、引き出しなどを勝手にあけて書類を取り出し帰ってしまう。が、彼が帰った後、加藤の指紋を含め、被害者以外の指紋がひとつも発見されなかった。捜査を攪乱させた疑いのある加藤の取り調べから始めるが次第に夕子は過去の誤認逮捕との関係性に気づくことに。田処、佐伯も今回の事件に関連しているのか。
    夕子の鋭くも温かく、犯人と同じ高さに立ってみるからこその視点から、驚きの新事実が明らかとなっていく。

    【出演者】沢口靖子/西村和彦/神保悟志/石丸謙二郎/名高達男 ほか
  • #5

    幻の罪

    権藤美也子(有森也実)は権藤洋平(斉木しげる)の社長夫人として何不自由なく過ごしているかのように見えた。が、夫の洋平は常に仕事のことで頭がいっぱい、夫婦関係は冷めきっており美也子の心はいつも満たされることはなかった。ある日、同窓会に出席していた美也子の所に、洋平の秘書、大野(高知東生)から社長がお帰りになったため早くお帰りいただきたい、とのメールが送られてくる。同窓会を抜けて家に帰った美也子を待っていたのは思いもよらない事態だった。洋平が家の階段の下で血だらけになって死んでいる姿を発見する。
    早速捜査が入り、検事・霞夕子(沢口靖子)も現場にやってくる。警察は単なる転落事故と判断していたが、夕子だけは違った。夕子は死体の傍らに落ちていたフランス刺しゅうを収めた額縁を発見。誰もこだわらない中、夕子だけはこのフランス刺しゅうを微細に調べ始める。さらに死亡時刻に近い時間帯にサングラスをかけた女性の目撃情報が入る。女性関係を洗い出すなど洋平の身辺に関して徹底捜査が始まる。秘書であり、洋平の甥でもある大野は女性関係について強く否定する。捜査を進めるうちに、洋平は妻に隠れて別の女性、高沢奈々美(遠野なぎこ)との間に子をもうけていたことが明らかとなる。美也子、大野をはじめとした権藤家の中に潜む意外な事実が次々と明らかになっていく。生前に洋平が残していた遺言書の存在も明らかとなる。果たして洋平は誰に殺害されたのか。

    【出演者】沢口靖子/西村和彦/神保悟志/石丸謙二郎/有森也実/斉木しげる ほか
  • #6

    不能犯

    ついに第六弾!霞夕子が難事件に挑む!!

    事件の報告を受けた検事・霞夕子(沢口靖子)は、家族との約束を返上して現場にかけつける。被害者・黒田光彦(高濱正朋)の死体には心臓と腹部に刺し傷があり、ナイフが刺さったまま。その後の調べで、心臓と腹部を刺したナイフが同一のものではないことが発覚した。しかも腹部の傷は死後つけられたものだとわかる。夕子は黒田についてさらに調べを続ける。黒田は二年前、バイクひき逃げ事故を起こし8歳の女の子の命を奪った。黒田は脱法ハーブを使用していた疑いもあったが、服役後、被害者の遺族たちが住む場所からほど近いアパートに再び戻って生活していたのだった。夕子と桜木(西村和彦)は事故で命を落とした少女の母親、三吉和佳子(須藤理彩)に会いに行く。三吉夫婦の家には、黒田は一回も謝りに来ることはなかったという。そんなとき、黒田の向かいの家に住む占部警部(神保悟志)の甥、勝男(藤山扇治郎)から、怪しい人間を深夜に目撃したと聞き出した夕子。一方、事件現場にほど近いパチンコ店の防犯映像には、初老の男性、重倉(三浦浩一)とぶつかり、彼を殴り飛ばす黒田の姿が映っていた。重倉は黒田に向かって「殺してやる」とつぶやいていたという証言も得られる。事件の犯人は一体誰なのか。そして何が人々を狂わせたのだろうか…。

    【出演】沢口靖子/西村和彦/神保悟志/ダンカン 他
  • #7

    死人に口あり

    運び出された遺体が口を開き、男の名前を言って息絶えた。
    犯人の名?あるいは…死者の遺したメッセージに込められた執念

    あるしゃれたマンションで死体が発見される。被害者は住人の園山たまき(中島ひろ子)。発見者は隣人の葵雪江(七瀬なつみ)。たまきは自室で殺されており部屋には激しく争った跡がある。遺体の横には血痕のついた特徴ある木製管楽器、ディジュリドゥが残っていた。占部明日香警部(神保悟志)らが死体収容袋に遺体を収容していると、なんと死体が目を見開き、「えとうたつお」という人名を語り、言い終わると再び息を引き取った。事件現場に早速霞夕子(沢口靖子)、事務官の桜木洋一(西村和彦)もかけつける。被害者は1年前にマンションに越してきた童話の挿絵画家・園山たまき。桜木は大学同級生に「江藤達夫」という人物がおり実は事件後、道で見かけたという。
    事件が混迷を来す中、夕子ならではの鋭い視点と人間味ある捜査を通じて意外な事実が次第に明らかとなっていくのだった。

    【出演】沢口靖子/西村和彦/神保悟志/ダンカン/深沢邦之/七瀬なつみ/野村宏伸 ほか

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