• ♯44 西日本旅客鉄道・SLやまぐち号編

    初回放送日:2017/10/14
  • 今回は、今年9月に戦前の客車をモチーフにした、レトロで新しい新型客車を導入したSLやまぐち号を紹介します。
    また11月からSLやまぐち号の牽引機に加わる蒸気機関車デゴイチ(D51)の勇姿も紹介いたします。

    堺正幸の取材日記

    大井川鉄道と共に「SL列車」復活の牽引役となったJR西日本の「SLやまぐち号」…その「SLやまぐち号」に、今年9月から「新型の旧型客車」が登場しました!!
    新型なのに旧型(?)とは変な表現ですが、JR西日本が新たに製造した客車は、外観と車内が昭和初期に製造された旧型客車「オハ31系」風や「オハ35系」風になっているのです。

    秋晴れの下、新生「SLやまぐち号」に乗ってきました!
    この日列車を牽引するのは、皆さんご存知の「C57 1」号機

    以前 「みんなの鉄道・山口線」でもご紹介したこの機関車は、2度の大アクシデント(昭和36年 羽越本線脱線転覆大破、平成7年 鷹取工場で検査中に阪神大震災に遭遇。ジャッキ上から転落損傷)にもかかわらず不死鳥の如く復活した伝説の「貴婦人」です。しかも御年80歳(昭和12年川﨑車両製造)。途中で待ち受ける25パーミルの厳しい上り勾配も何のその「長寿にて健脚健在」!!

    さて「SLやまぐち号の新型客車」…その昔、私も実際に正真正銘の旧型客車に乗ったことがありますが、「SLやまぐち号の新しい客車」では、窓を明け閉めする時に使用する「ノブ」も忠実に再現されていました。私が乗った4号車の「オハ35系」風客車の座席の背はクッションがありましたが、5号車の「オハ31系」風客車の座席の背は…なんと!板張りです!!

    番組では、各車両をご紹介しますので是非ご確認ください!!
    当日は、汽笛を鳴らし緩急のスピードをつけながら走る「SLやまぐち号」に手を振る人々の姿も印象に残りました。昭和54年(1979)の運転開始から38年経っても「SLやまぐち号」が沿線住民の方々に愛されている証だと再認識しました。

    みなさんも新型客車にして旧型客車の「SLやまぐち号」に是非ご乗車ください!また今年11月に新登場する「D51 200」号機も併せてご紹介します!!