• ♯41 北海道旅客鉄道・留萌本線編

    初回放送日:2016/10/14
  • 路線情報
    北海道旅客鉄道・留萌本線
    駅情報
    営業キロ66.8km
    駅情報
    駅数20
    駅情報

    今回の新・みんなの鉄道は、今年12月4日に留萌ー増毛間が廃止となる留萌本線に入線いたします。留萌本線は深川ー増毛間66.8kmを結ぶ路線で、車窓には田園風景に始まり、山間部を抜ける峠越えし、日本海側へ抜けると海沿いを走るバラエティーに富んだ風光明媚な風景を楽しむことができます。
    さらに数多くの映画のロケ地にも使用される趣のある駅舎も紹介いたします。ゆっくりとした時間が流れる単行気動車の旅ご期待ください。

    堺正幸の取材日記

    「留萌」は「るもい」と読むんだ!と知ったのは、日本地図を見るのが好きだった小学校高学年の時でした。当時は北海道の遠い所にあるんだ!という記憶しかありませんでしたが、成長し鉄道に興味を持つようになると「留萌本線」の沿線はどんな風景なのか?いつかは一度乗ってみたいと思うようになりました。ようやく実現したのは8年前の冬。始発の深川駅から乗車したのはわずか数人。

    キハ54形の運転席の後方に立ち、過ぎ行く景色を眺めていましたが、周囲は真っ白な雪が見えるだけ、しかし留萌を過ぎ、進行方向右手に日本海が見えてくると景色は一変。鉛色の荒れる日本海を見ながら終点の増毛まではあっという間でした。

    皆さんも既にご存知の通り、留萌本線は「留萌―増毛」間が今年の12月4日をもって廃止となります。今回の「新・みんなの鉄道」は初秋の留萌本線に乗り入れます。「深川―留萌」間の内陸を走る“峠越え”もある田園・山間区間と日本海(今回は穏やかでした)を見ながら走る「留萌―増毛」間の車窓風景の対比を是非ご覧ください。ニシン漁で栄えた頃の記録映像を見ると、終点の増毛駅には大漁のニシンを積み込む貨物用の線路が何本もあり、また立派な転車台も備わっていました。正に「時の流れと変化」を感じずにはいられません。

    江差線の「木古内―江差」間に続き、「留萌―増毛」間が路線図から消えてしまうのは寂しい限りですが、私の記憶の中では永遠に存在し続ける路線です。