• ♯40 東日本旅客鉄道・北海道旅客鉄道「寝台特急カシオペア」

    初回放送日:2015/10/14
  • オール2階建ての専用客車を使用し、上野-札幌間(走行距離1214.7km)を約17時間かけて走破する「寝台特急カシオペア」。
    寝台特急カシオペアの車両は、銀色の車体に流れ星をイメージした5色の直線が特徴的で、カシオペアツインなど「全室A個室」だけの寝台列車です。
    今回はみんなの鉄道専務車掌の堺正幸が、メゾネットタイプのスイートルームに乗車し、上野発札幌行き「寝台特急カシオペア」の旅を完全リポート。元祖豪華寝台列車の魅力をたっぷり紹介します。
    東日本旅客鉄道「寝台特急カシオペア」の旅、お乗り遅れのないようご乗車下さい。

    堺正幸の取材日記

    12月18日(金)JR東日本とJR北海道は、来年3月の「北海道新幹線」開業を含むダイヤ改正に伴い、寝台特急列車「カシオペア」の廃止を正式に発表しました。上野発の下りは3月19日(土)、札幌発の上りは3月20日(日)がそれぞれラストランとなります。「新・みんなの鉄道」はその「カシオペア」に乗り入れ、私も同乗し、その魅力をタップリお伝えします。

    これまでの夜行寝台特急を超えるサービスを提供するため、JR東日本が「カシオペア」用として新規に製造したE26系客車は、全客室を2名用A寝台個室とし、今から16年前の1999年(平成11年)7月に華々しくデビューしました。

    客車は1編成しかないため毎日運行できない臨時列車扱いですが、寝台券の入手は困難で、特に上野発の最後尾に位置する1号車の「カシオペアスイート」はプラチナチケット以上の存在と言われています。

    12号車のラウンジカーは牽引機関車を間近に見ることが出来、また下り列車の青森から函館までの間では最後尾となるため、展望車として人気があります。「カシオペア」廃止の理由の一つに、車体の老朽化があげられていますが、私の実感としては、まだまだ使用に耐え得る車両であると思っています。

    このロケを行ったのは6月下旬、日中の日差しがまだタップリ残っている16時20分に定刻通り上野駅を静かに発車していきました。「カシオペア」の廃止で、首都圏と北海道を結ぶ寝台列車は全て姿を消すとともに、それは「客車寝台列車」の終焉となります。

    では、残りすくない「カシオペア」の雄姿をどうぞ心ゆくまでご堪能ください!!