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第1回『ドラマ甲子園』

大賞「十七歳」青山ななみさん

株式会社フジテレビジョン(本社:東京都港区台場、代表取締役社長:亀山千広)は、CS放送フジテレビONE/TWO/NEXTで全国の高校生を対象に脚本募集した「ドラマ甲子園」の大賞作品を決定しました。

受賞式写真

(左から)清水賢治選考委員長、青山ななみさん

第1回となる今回は、昨年11月から今年2月末まで募集し、多くの作品が寄せられました。厳正な審査の結果、記念すべき第1回『ドラマ甲子園』大賞に選ばれたのは、福井県在住の青山ななみさん(17)の『十七歳』で、田舎の高校に通う男子生徒の美術非常勤講師への恋心と成長を描いた作品です。佳作は、兵庫県在住の丸山美海さんの『爆音依存症!!』と宮城県在住の鈴木あかりさんの『閃光アーケード』の2作品。

<コメント>大賞受賞者:青山ななみさん
このような素晴らしい賞を頂くことが出来、とても嬉しく思います。自分にとって初めての脚本作品でしたので、受賞の知らせを頂いた時は、素直に信じることが出来ず、無意識のうちに手が震えていたことを覚えております。受賞の知らせを、まるで自らのことのように喜んで下さった先生方、かけがえのない友人たち、傍で支えてくれた家族、そして、「十七歳」にこのような賞を与えて下さった審査員の皆さまに、深く感謝致します。有難う御座いました。前掲の通り、「十七歳」は私が初めて書いた脚本となりました。それまでは物語ばかり書いていたものですから、最初のうちは「ト書き?」「ハコ書き?」というように、右も左も分からない有様でした。自分なりに脚本の書き方を学び、まるで熱に浮かされたように書き続けて出来上がったものが、今回の「十七歳」です。小学二年生の時に文章を書く楽しさを知り、それからずっと、執筆することへの喜びを感じてきましたが、今回この賞を受け、執筆への喜びはより一層と増したように思えます。素晴らしい機会を頂けたことへの感謝を忘れず、私自身、「十七歳」の夏を一日一日丁寧に過ごせられたら、と思います。有難う御座いました。

受賞式写真

青山ななみさん

<あらすじ>
田舎の高等学校に通う二年生の安藤ハジメは、美術の非常勤講師の水沢ヒカリに恋をしていた。安藤が17歳らしい恋心を向けるうち、ヒカリも次第に安藤を受け入れはじめ、二人は安藤をモデルに絵を描くという名目のもと、夏の午後を過ごすようになる。安藤にとって、そこで過ごす時間は学びの時でもあった。一方、安藤の幼馴染・アカリは、安藤への成就しない片思いに苦しんでいた。そして、安藤に突然・・・。

<総評>選考委員長:執行役員総合開発局長 清水賢治
読み始めた瞬間、これが高校生の書いた脚本だということを忘れていた。予想以上に良く書けている。最終選考の下読みをしながら感じた偽らざる第一印象だ。この「ドラマ甲子園」は2年越しの企画で、最初に提案したときは、「高校生に脚本を書かせる?」、「しかも演出までさせる!?」部員たちから重大な疑義が生じ、無理だろうと思われてなかなか実現に至らなかったものです。でも僕の中ではある確信がありました。それは、人のもっとも「らしい」ところは17歳で既に発露されているということです。もっと言えば、才能は、言語能力が確立した高校生ぐらいが純粋さではピークです。もちろん経験は無いし、さらに多くの書物・映像作品に触れてないので知識も不足しているでしょう。だからこそ他者からの影響が少なくて、「その人らしい」ことではピークなのです。また大学生でなく高校生にしたのは、高校生には受験などがあり、物理的・精神的に縛られているからです。不自由な時こそ蓄積したエネルギーにより、かえって傑作が生まれやすいからです。今回の候補作は僕の予想を大きく上回るものが多くありました。大賞受賞作の『十七歳』だけでなく、佳作の『閃光アーケード』のキャラクター造形やギャグの魅力は強力でした。思わず引き込まれてしまいました。『爆音依存症!!』の世界観、主人公のキャラはもっとも高校生らしいものを感じました。惜しむらくは構成が冗長であることですが、推敲すると名作になるだろう予感はあります。その他、最終選考に残った作品は皆、かなりハイレベルです。このまま書き続けるといい作家になりそうだと感じる人たちです。是非、気力があれば何かを表現することを続けてほしいと思います。そして、いつか僕たちのところにもう一度来てほしいと願っています。この経験を、いつかこの世界で本格的に生かす日が来ることを、心から願っています。どうもありがとう。

<選考理由>選考委員長:執行役員総合開発局長 清水賢治
圧倒的な存在感。これが選考委員全員の共通した意見です。人物造形、瑞々しい描写、構成、すべてにおいて最も完成度が高い脚本でした。行間から映像イメージが静かに浸透してくる、淡々としていながら読む人を魅了する不思議な作品です。梗概からして上手で、ここで謎ふりをしているので、ラストまで一気に読了しました。このような単純な話はストーリーで押すことができないので筆力がものを言います。そういう意味でも剛腕な作家になる予感がします。きっともっと引き出しがあるに違いないので、例えば受賞作とは対極の激しい恋愛ものとか、別な顔を見たくなりました。才能的には間違いなく一流になれる素材だと思います。あとはこれからも書き続けることが大事です。是非、次回作に期待しています。

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