世界最高峰のマラソンシリーズであるワールドマラソンメジャーズ。
その一つであるシカゴマラソンに、
近年世界で最も結果を出している2人の日本人参戦が決まった。
川内優輝と大迫傑だ。
学生時代はほぼ無名に近かった川内は、
市民ランナーとして数多くのレースに出場し実力を磨いてきた。
今年行われたボストンマラソンでは、強い風と雨が吹き荒れるコンディションの中、持ち味である「攻めの走り」で序盤から先頭集団を引っ張り、日本人として31年ぶりにこの大会での優勝を成し遂げた。
川内が"雑草"ならば、大迫傑は文字通りのエリート。
長野県の名門・佐久長聖高校から早稲田大学へと進み、在学中から積極的に海外で修業を積んだ。
卒業後は実業団を経てアメリカへと渡り、プロランナーとして活躍。
そして、昨年のボストンマラソンで、初マラソンながら堂々の3位表彰台にあがり、トラックや中距離だけではなくマラソンでも世界と戦えることを証明してみせた。
対照的に見える2人だが、世界との戦いを見据え、独特とも言える歩みで自らの実力を磨いてきた。
川内は"市民ランナー"として、大迫は"海外での挑戦"を経て―
そんな2人が出場するシカゴマラソンには、五輪の5,000mと10,000mで2大会連続金メダルを獲得しているM.ファラーや、そのM.ファラーと長距離界で双璧をなしてきたG.ラップが出場予定。
これ以上ないトップランナーとの戦いの中で上位に食い込めるか。
ここシカゴは、1986年に瀬古利彦が優勝を果たし、2002年には高岡寿成が前日本記録(2時間6分16秒)を打ち立てた場所。
日本人がその名を刻んできた大会での活躍に、おのずと期待が高まる。
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